11月28日、京都大学学際融合教育研究推進センター准教授?総長学事補佐の宮野公樹先生による讲义が行われました。宮野先生は元々、金属組織学やナノテクノロジーを専門とする研究者でしたが、今では医学?工学の連携や、教育工学、政策科学など、幅広い分野で活躍しています。
■なぜ「学際」「异分野融合」が必要なのか?
まず紀元前から現在まで、地球上で人口が爆発したことを示し、石油資源の枯渇、環境問題など、科学技术だけで解決できない複雑な状況に人類が追い込まれているという話から始まりました。
一方で学问は、絶え间なく细分化、复雑化していき、研究者の数も増え続けています。また、タコ壷のような环境で、研究者は孤立しています。その结果、英知の结晶であるべき学问が、人类の复合的课题に対応しきれていないのではないかという问题提起がありました。
■お金を出せば良い研究につながるのか?
では、国が研究者にお金を出せば、良い研究ができるのでしょうか?日本でも右肩上がりで研究开発に予算をつけてきましたが、国际竞争力はどんどん下がり続けているのが现状です。
実験用の机械など、装置や设备に依存する研究分野も确かに存在します。また研究者数も、论文数も着実に増えています。しかし、研究者や国民は幸福になっているのでしょうか?研究に予算を配分するだけでは、何かが足りないのです。研究を有効に社会に还元していくためには、异分野の融合が必须です。
■研究を评価することの难しさ
研究者は竞争的资金を获得するため、研究费の申请书やプレゼンで、社会的意义を力説します。しかし実际、製品化や事业化といったアウトプットは、公司や行政のテリトリーです。研究者は本来、研究だけで评価されるべきであり、过剰な説明责任を负わされて、无理をしている研究者も多いのではないでしょうか。もちろんお金を无駄にしたいなんて、行政も研究者も思っていません。みんな、适切に研究の価値を评価したいのですが、それが难しくて苦しんでいるのです。
例えば、皆さんが30亿円のお金を持っていて、研究费として配分しないといけないとなったら、どの分野に、谁に重点的に配分し、どこを伸ばしますか?と宫野先生は问います。やはり、分からないので、何となく実绩のある个人や组织に重点的に配分してしまうのではないでしょうか。お金を适切に使うのは、非常に难しいのです。
■どうやって异分野融合を実現するか
「产业の创発」「竞争力の强化」なんて大それたことが、単独の研究者でできるはずがありません。1人でイノベーションは起こせないのです。これまでの政策は个人、小グループが対象になりますが、これからはチームやネットワーク、そして研究の&濒诲辩耻辞;ストーリー&谤诲辩耻辞;が大切になるそうです。
ではどうやって异分野を融合することができるのでしょうか。トップダウンだけでは駄目だと宫野先生は言います。小さなグループで多様性を确保し、ボトムアップで成果が自然に上がってくるようなやり方も、コストはより低くすみ、望ましいそうです。
宫野先生は、连携やパートナーシップで大きな成果を上げている、大阪のあるグループの方に大きなヒントをもらったそうです。その秘诀とは「ひたすら3年间、饮み会をする」というシンプルなものだったと言います。
结局は、组织のトップが意図的に「连携」させたいと思ってもそううまくはいきません。人は、仲の良い人、话しやすい人とつながるものなのです。
仲の良い人が自然に集まって、低コストでわいわい楽しみながら仕事をすることが、結果として异分野融合につながるというのが、宮野先生のご意見です。
その后は、こうした発想をもとに、京都大学で宫野先生が実践している具体的なプロジェクトなどについて兴味深い事例をたくさんご绍介いただきました。宫野先生、ありがとうございました。