倉本 龍(2018年度 選科B/社会人)
今回は、愛甲哲也先生(北海道大学大学院農学研究院 教授)から、「见せて守ることは可能か?野生生物保全のためのコミュニケーションのあり方」をテーマに讲义をしていただきました。先生のご専門は「造園学」。とはいえ庭づくりや手入れをするわけではなく、自然公園の管理?運営を考える、日本では希少な学問領域です。「见せて守る」ことについて、野生動植物とそれを観察したい人間とのせめぎ合いを、それをコントロールしたい運営者の立場でお話していただきました。
自然に人间が入ることによる课题
例えば登山を行うときに、植物を踏みしめて辙のような跡ができてしまう(复线化)ことや、人が歩き、上った后が掘れてしまう(深掘)こと、トイレが无く草场で用を足すことなどの课题が现れます。また富士山などの人気スポットに押し寄せる人の适正人数を考えることも大切です。先生は「どのくらいの人を快适に、自然も壊さずに受け入れることができるか」を常に考えながら调査を行っています。
自然と人间との関係をコントロールする
本授业の主题として、あえて自分から动植物に近寄っていく人をコントロールするか、自然に影响が出ないようにするかを「レブンアツモリソウ」「ヒグマ」「シマフクロウ」の3つの话题提供がありました。
レブンアツモリソウは礼文岛の原产で以前は北海道各地に分布していましたが、(おそらく素人ではない)大量の盗掘被害に遭い、现在では人が近づけないように木の栅と看板が设置されています。同じように登山道に栅やロープがある场合は、人が植物の领域に踏み入らないようにする目的が大きいです。
ヒグマについては、ヒグマの写真を撮りたくて人が近づいたり饵付けをしたりするパターンと、车道や钓り人の所へエサを求めてヒグマが近づくパターンとがあり、どちらも危険な状态を招きます。また国立公园内にいる场合は静観するか追い払い、市街地にいる场合は即捕获するなどのガイドラインを决めている自治体もあります。
シマフクロウも个体数が减少して絶灭危惧种に指定されています。原因はエサの减少や生息地への人间の入り込みなどさまざまです。そこで、シマフクロウを守るために见守りカメラを设置する取り组みが始まりました。市民がインターネットを通して见守ることで爱着や保护意识が高まり、同时に巣への接近に対して监视をすることができます。
「见せて守る」ができるために
人间と自然との関係の间にはどうしても运営管理者による方策が必要です。例えば保护区の设定や観察の有料化、入场制限などの管理の侧面と、関係者の意思决定期待の参加やモニタリング、立场を超えた协议など自分事として参画できる场づくりの侧面の両面が大切になります。
「インスタ映え」をねらった写真を撮るために、気づかぬうちにあるべき自然を破壊する&丑别濒濒颈辫;管理の话を闻くにつれ、我々市民がしっかりとした知识と意识を持って行动することが必要だと痛感しました。
爱甲先生、ありがとうございました。




