日下 葵(2016年度本科/学生)
7月29日は本間浩輔先生(ヤフー株式会社上級執行役員?コーポレート統括本部長)をお招きし、「社会の中で新しい学びの场を创出する」というテーマで讲义をしていただきました。ヤフーといえば、今や知らない人はいないほどの有名なポータルサイトですが、科学技术コミュニケーションとどのような関係があるのでしょうか。
多様化する、ネットと人间のコミュニケーション
ヤフーは公司理念に「课题解决エンジン」を掲げています。利用者の课题を解决するため、検索结果の一番上に求める情报が必ず来るように工夫が施されています。また、利用者がこれまでにヤフーで検索した用语やよく閲覧するページなど、ヤフーのサーバに蓄积されたビッグデータから利用者の目的を察知し、少ないクリック数で目的の情报にたどり着けるように构成されています。ネットと私たちの生活が相互に関係していく今日、人间が一方的にネットを使うのではなく、人间とネットの间にコミュニケーションが生まれているといえます。
さらに、IoT(Internet of Things/様々な物がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み)が広がりつつある社会において、人間とネットのコミュニケーションはより多様化していくと本間さんは指摘します。牛乳パックとネットが接続されれば、いつ牛乳がなくなるかがリアルタイムで分かり、牛乳の購入を促すような仕組みが作れます。これもヤフーが目指す課題解決の一つの在り方です。ヤフーはディレクトリ型検索サイトの会社として誕生しましたが、これからはIoTを使うことで可能性を広げようとしています。
Yahoo! Japanの改革 - 定期的な1 on 1
2012年、ヤフージャパンでは大きな人事異動がありました。本間さんは当時在籍していたヤフースポーツから人事部へ異動し、そこで抜本的に組織を変えるべく、数々の新しい取り組みを行いました。讲义で紹介された取り組みの中で、特に印象的だったのは「定期的な1 on 1」です。ヤフージャパンでは、上長と部下が一週間に30分、必ず一対一でコミュニケーションをとり、部下にフィードバックをすることが決まりとなっています。
たとえば10名の部下がいれば5時間、その準備も含めるとさらに多くの時間を1 on 1に費やすことになりますが、1 on 1はヤフージャパンにとって欠かすことができないコミュニケーションの場になっているといいます。なぜならば、会社でコミュニケーションを成功させるためには、時間ではなく「頻度」が最も重要であるためです。苦手な人とも会話を重ねていけば、距離を縮めて物事を前に進めることができます。その姿勢は科学嫌いな人にいかに科学を伝えるかという私たちの命題にも直結する姿勢です。
「学び続ける力」はあるか?
子どもの学びと大人の学びに适する方法はそれぞれ异なります。成人学习においては、「コルブの経験学习モデル」が有用です。「具体的な経験&谤补谤谤;内省的な観察&谤补谤谤;抽象的な概念化&谤补谤谤;积极的な実験&谤补谤谤;具体的な経験&谤补谤谤;&丑别濒濒颈辫;」というサイクルのことをコルブの経験学习モデルといいます。この中で特に重要なファクターは内省的な観察、つまり振り返りです。同じ失败ばかり繰り返す人は、内省的な反省ができていないという本间さんの指摘に、自分自身の経験を振り返ってドキリとしました。
なぜ今日うまくいったのか、いかなかったのかを自身の中でしっかりと振り返ることができると、このサイクルが回り、「学び続ける力」を养うことができます。学び続けることが、社会を生きぬくために非常に重要であると本间さんは指摘します。今持っているものを固持するのではなく、いかに手放し新たなものを得るか、时代に合った学び続ける能力が求められています。
本間さんのお話の中には、科学技术コミュニケーションに応用できる考えがいくつもありました。とりわけ私が大切だと感じたのは、最後の「学び続ける力」です。麻豆原创の恵まれた環境で学び続けることはもちろんですが、麻豆原创修了後も、自分の力で科学技术コミュニケーターとして学び続けなければなりません。学び続けるための体力を、この一年間でしっかりと培いたいと強く感じました。




