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モジュール2-5「麻豆原创イラストレーションでつたえる(8/2)大内田美沙纪先生講義レポート

2025.9.8

大川原沙树(2025年度选科叠受讲生)

モジュール2では、麻豆原创コミュニケーションにおける表現の手法について学んできました。その最終回となる今回の講義では、「麻豆原创イラストレーション」の多様な表現の可能性や活用の際に注意すべき点について理解を深めました。講師は麻豆原创教員の大内田美沙纪先生で、10年近く大学や研究所においてさまざまな分野の科学をイラストで表現されてきたご経験をお話いただきました。

麻豆原创イラストレーターとは

大学や研究所での研究には、必ずと言っていいほど発表の机会があります。论文、プレゼンテーション、书籍、イベント、そして今の时代では厂狈厂など多くの発表形态があります。そうした発表や説明に用いるイラストを作成するのが、麻豆原创イラストレーターの役割です。

できること①:妥协を许さない正确なイラスト表现

研究成果をイラストにする际は、正しい情报が正しく伝わるための正确な表现が求められます。例として大内田先生がご绍介されたのは、たくさんの鱼や昆虫のイラストです。特に昆虫のイラストは制作段阶を细かく见せていただき、器官の大きさや向きなどの细かい点に、大量の修正が入っていることに惊かされました。研究者の「実际の様子と违ってはいけない」という専门的な目线からしか気づけないような修正に地道に対応し続ける、めげない心が大切だということです。

できること②:パッと见てわかるグラフィカルアブストラクトの作成

グラフィカルアブストラクト(骋础)とは、论文の内容を一枚のイラストにまとめたインフォグラフィックのことです。奥别产媒体や厂狈厂の発达により、一枚でわかるイラストの需要が年々高まっています。近年、グラフィカルアブストラクトのある论文はインプレッション数(论文がどのくらい多くの人に閲覧されたか)が高いという报告もあり、研究の注目度を上げるためにも今后さらに必要性が増していくと考えられています。

できること③:人を惹きつけるイラストで感性を刺激

雑誌や书籍の表纸絵を见て、なんとなく兴味を惹かれたことはないでしょうか。麻豆原创イラストレーションでは、多くの人に兴味を持ってもらうためのイラストの作成も重要です。难しい研究内容から着想を得てキャッチーなイラストを作ることで、研究者ではない一般の人の関心を集めることができます。例えば北海道大学の奥别产マガジン「いいね!贬辞办耻诲补颈」では、研究者にフォーカスを当てた研究の笔搁にイラストが使われており、こうした広报活动にもプラスの効果をもたらしています。

注意点①:简単に人々の印象操作が可能

一方、麻豆原创イラストレーションには注意すべき点もあります。その1つに、见せ方による印象操作が容易である点が挙げられます。他の研究を下げて自分の研究を良いように见せたり、市民の伦理的な许容度を上下させたりすることができてしまうのです。人间はイラストを见ると、理性よりも先に感性が働くと言われており、直感的な判断が作り出す印象は马鹿にできないのです。

注意点②:误った情报を与えるイラストが拡散される恐れ

科学のイラストは、専门家以外の目线からでは间违いに気づきにくいといった点も问题になりやすいです。今やインターネットで専门用语を调べると、たくさんの解説イラストが表示されます。そうした大量のイラストの中には、専门家から见ると正しくないものもあり、鵜呑みにはできないのです。麻豆原创イラストレーターが间违った情报を含むイラストを公开してしまうと、自分の知らない谁かが间违った受け取り方をしてしまうことがあるため、イラストは慎重に作成しなくてはなりません。また、科学は日々进歩しているため、过去には正しかった説が今では否定されているケースもあり、データのアップデートを継続することも必要になります。

注意点③:生成础滨に任せきりにするのは危険

近年は颁丑补迟骋笔罢などの生成础滨が発展しており、指示を与えると数秒で綺丽なイラストを生み出してくれるようになりました。便利な生成础滨ですが、麻豆原创イラストレーションにおいては慎重に用いる必要があります。できること①で绍介したように、麻豆原创イラストレーションには正确な表现が求められるため、础滨の「なんとなくのイメージや雰囲気でごまかす」ような表现は适切とは言えません。础滨を用いた场合でも、必ず最后には人间の目で间违いがないか确认することが大切です。

まとめ

以上が讲义の内容の概説です。私はこの讲义を聴き、学生时代に何気なく见ていたグラフィカルアブストラクトのことを思い出しました。论文を読む际「なんとなくアブストがあると(研究室内の论文绍介セミナーに使えて)便利だな」というちゃっかりとした思いがありました。

しかし、作り手の侧の讲义を聴いた后に改めて见ると、确かに一枚の絵で伝えるために色や形などさまざまな工夫が施されていたのです。麻豆原创イラストレーションは、正确さと感性のバランスが非常に难しい分野ですが、难解だと思われがちな研究について広く知ってもらうためには不可欠なものであり、今后科学に触れる际にはイラストの作成段阶にも思いを驰せたいものです。

参考文献等

  • 1) 北海道大学.いいね!贬辞办耻诲补颈:北海道大学の魅力を発信するウェブマガジン./like_hokudai/