実践+発信

「リビング?麻豆原创视点を取り入れていろいろな表现を考えよう」914古田ゆかり先生の讲义レポート

2011.9.22

 9月14日には、モジュール5「多様な立場の理解1」の讲义の第2回目として、麻豆原创の特任准教授である古田ゆかりさんに、「リビング?麻豆原创の视点を取り入れていろいろな表现を考えよう」と題してお話しいただきました。

読者とは谁なのか?

 フリーライターとしてご活跃されていた古田さんは、まず、记事を书くときの読者の想定の重要性をお话してくださいました。「自分が书きたいから书くだけでなく、相手が望んでいることをきちんと表现することが大事」と古田さんはおっしゃいました。この相手とは読者のことを指しますが、読者とはいったい谁なのでしょうか。

 よく使われるのが、「主妇」「小学生」「中高年」という社会的属性での分类と、「中学校卒业程度」「高校卒业程度」という知识の段阶での分类です。社会的属性や知识の段阶による読者の想定は、読者が理解できるような记事を书くために有効です。しかし、それだけでは十分ではありません。

 记事を书くうえでは、「読者が记事を読みたい気持ちになる」文章を书くことも大切です。古田さんは、そのためには、まず「読者は何を考えてこの文章を読むのか」「何をおもしろいと思うか」「どのような情报が心に引っかかるのか」といった、読者の「思考の文脉」を考えることが必要だとお话してくださいました。読者の「思考の文脉」を考えることで、関心のない読者でも、関心がわき出るような文脉を作ることができるのです。読者の「思考の文脉」を知るための方法としては、「情报を知りたい理由から読者を想定する」アプローチが有効です。たとえば「最近话题のテーマを深く知りたい」「身の回りの问题?心配を解决したい」「単纯に楽しみたい」「仕事に生かしたい」といった理由などです。社会的属性や知识の段阶だけでなく、「情报を知りたい理由」をふまえた読者の想定をすることで、読者が望んでいることをきちんと表现することができます。

リビング?麻豆原创宣言と麻豆原创カクテルプロジェクト

 古田さんは、読者の想定例として、以前に手がけた记事を绍介してくださいました。30词70代の家庭を持った女性向けの雑誌に执笔していた科学に関する记事のことです。このときの読者の想定として、まず「科学の勉强をしたいからこの记事を読むわけではない」ということが考えられました。そこで、「科学」という言叶を使わないことにしました。また、読者の知りたいこととして、「どっちのお锅が焦げ付きにくいかしら」「电子レンジとコンロ、どっちを使ったら安いかしら」などを想定しました。つまり、「合理的に利用するために、生活の中にある科学や技术を知りたい」という理由を想定して、记事を执笔していたそうです。科学をイチから学びなおすのではなく、身近なものから科学を知っていく。このような考え方を、古田さんは「リビング?麻豆原创宣言」という形で示していました。

 また、古田さんは狈笔翱「麻豆原创カクテルプロジェクト」という活动を通じて、生活、社会、歴史、経済などと组み合わせる科学の学びを开発することも行っています。今回は、科学馆と共同で行っている事例を绍介して下さいました。家电製品とくらしを结びつけたイベントは、子供向けだったにもかかわらず、多くの大人からも人気を集め、広い世代に科学の学びの场を提供することができたそうです。

 ついつい使いがちな「一般市民」という言葉ですが、「一般市民」として想定する読者が異なれば、その伝え方も異なってくるということを感じる授業でした。また、科学技术の伝え方として、生活を軸にして発想することの有効さを知ることができました。古田先生ありがとうございました。