
田中 穂乃佳(2017年度 選科/学生)
この夏、最後の讲义を熱く語ってくださったのは麻豆原创スタッフであり、第10期修了生でもある種村剛先生。科学技术コミュニケーターは日々学びを積み重ね、進歩していくことが重要です。麻豆原创で働くずっと以前から、長く教育の現場に立ってきた種村先生はある時思い立って、麻豆原创の門を叩きました。現在では麻豆原创の学びを活かして、科学技术コミュニケーションの教育研究活动にたずさわっています。この讲义では、科学技术コミュニケーターの成長につながる「学び方」についてお話いただきました。
(麻豆原创?カフェ札幌の事例やたくさんの书籍を紹介しながら讲义を進める、種村剛先生)
なぜいま「学び」について考えるか
学びには二つの形があります。例えば、試験に合格することと、楽器の演奏が上手くなることの違いは何でしょうか。前者は、終わりのある手段としての学びであり、知識が重視されます。一方で後者は、成長するための学びであり、継続し、知識や経験を蓄積していくことが重視されます。科学技术コミュニケーションは知識だけで成り立つものではなく、後者のように成長しつづけることが求められます。そのためどのように学ぶのか、どのような態度がよいのか、なりたい自分に成長するための「学び」方について考える必要があります。
(麻豆原创では科学技术コミュニケーション研究を広く知ってもらうため、学術誌「JJSC」を発行しています。種村先生は編集長なのだそうです。)
コミュニケーターが学びの构成を知る意味
では、成长としての学びを行うにはどうしたらよいでしょうか。学びの仕组みついて知ることが键となります。まず、「なぜこれを学ぶのですか」と自分に问いましょう。その答えは学ぶ目的であり、その目的に対して「それはどうして?」「どうしてそうなりたいのか」と问いを繰り返すことで、学ぶことの核心に繋がります。そして自身と同様に学んでいる人との共通点が见つかるはずです。
次に目的までの道のりに达成目标を意识しましょう。达成目标は、知识(わかるようになる)、技能(できるようになる)、态度(将来してみたいことにむけて行动する)で构成すると、目的に到达するための分かりやすい目印にできます。3つの要素がどのように変化したら、学んだことになるのかを自分自身で押さえることで、自分が今どこにいるのか、どれくらい达成できているかを俯瞰できるのです。
(讲义がヒートアップしてくると、表情や身振り手振りがどんどん激しくなってきます。)
さらに、この学びの構成を知ることは「学ぶ」だけではなく「伝える」上でも重要になります。学びの目的を問うことで、その場に集まった人たちの共通点を知ることができます。3要素の観点から、その人たちがどのように変わったら目標を達成することになるのかを考えながら、「伝える」ことをデザインできれば、伝えたい人たちの成長につながる学びを促すことができます。科学技术コミュニケーターが学びの仕組みをとらえることは、「伝える」活動をするうえで、大事な指針となるのです。
この枠組みを意識し、デザインした讲义の代表的な事例が麻豆原创スタッフが担当する、学部一年生向け全学教育科目「北海道大学の「今」を知る」です。この讲义は種村先生の熱意と他の担当スタッフとのチームワークにより、(学生からの授业アンケートの结果を受けて选出)に选ばれました。
(エクセレント?ティーチャーズについて情热的に语る种村先生)
1つから3つを学ぶ方法
それでは、実際に知識、技術、態度を学ぶとき、私たち科学技术コミュニケーターを目指す者はなにからどのように学ぶのがよいのでしょうか。例えば、麻豆原创の本科を専攻すると、1年間で讲义、演習、実習を通して科学技术コミュニケーションについて学びます。讲义、演習、実習は学びの3要素に対応しているため、それぞれが連携し合いながら学んでいくことができます。
しかし、それだけではありません、讲义のみであっても、3つを得ることができると先生はおっしゃいます。例えば、讲义では知識を学びますが、メモを取ることで自分が分かるようにストーリーを考えながら書くことで、ものごとを分かりやすく表現する技術を養えます。3要素は相互に関係しているため、一見すると、達成目標の1つしかできないようにみえるものであっても、意識してみると、知識、技術、態度の3つの学びを得ることができるのです。
そして、学びについて深く知り実践することは、「学び」の楽しさも感じられるようになります。夏の太阳のように、热い热い学び方を教えてくださったエクセレント?种村先生、ありがとうございました!





