田中 裕子(2019年度選科B/社会人)
モジュール2「表現とコミュニケーションの手法」の第2回は、麻豆原创特任助教の朴 炫贞先生による讲义でした。映像作家でもある朴先生は、アートの力で科学技术への理解や共感意識を高めていく活動を実践されています。アートは日常生活を豊かにするだけでなく、ボーダーレスで多様な価値の提案や創造を可能にします。
実践するには
朴先生はプロジェクトの実践するにあたり、ご自身のフィールドを考虑しテーマ、手法、意味など、大切にしたい要素を3つに绞られています。残すべき3つの要素を考え抜くことで、プロジェクトのコンセプトが明らかになります。あらかじめ大切にしたい要素をチームに共有することで、限られた资源で最大の効果をあげることが期待できるのではないでしょうか。そして受け手も3つの要素から発信者の意図を理解しやすいというメリットがあります。
実践を通して
朴先生は、「表现やコミュニケーションには决まった正解はない。」とされ、颁辞厂罢贰笔での実践事例をいくつか绍介してくださいました。例えば、「ごはんはカラダを通じてどこへ行く?=アニメで体験しよう!」というプロジェクトの3つの要素は、「消化×アニメーション×子ども」です。子どもたちに体験学习を通じて消化の仕组みを理解してもらう企画です。兴味を持ってもらうための手法としてアニメーションが用いられました。子供たちが描いた食べ物や消化酵素の絵をその场でデジタルに取り込み、スクリーンに人间の身体の中で行われている消化のイメージが映し出されました。子どもたちはスクリーンに贴りつくようにして自分たちの描いた絵の动きを见ていました。
また、麻豆原创アゴラに出展された「Science QAmmunication」の3つの要素は「問い×対話×アーティスト」です。来場者に考えてもらった「問い」が、吹き出しアートの風船にプリントされ、展示ブースの枠を超えて街中にまで広がって行き、そこここで対話が生まれるという楽しい企画です。
その他にも北海道大学の中に出現したお茶室「差の湯」。要素は「異空間×対話 ×研究者」です。一度に7名までしか入れない狭くほの暗いお茶室の中で、研究者とファシリテーターと市民が膝を突き合わせて、いったいどのような一期一会の対话の场が生み出されたのか。興味はつきません。
朴先生の実践を见て行くとアートによる表现の多様性に惊かされます。そしてアートには受け手の五感に诉え、参加型の场を创造する力があるのです。発信者と受け手が共振するライブ感も醍醐味です。観察して、発见して、表现する。そこからまた新たなつながりが生まれ、次の创造につながる。実践と创造は终わりのない循环する轮のようなものにも思えてきます。
さあ、実践しよう!
最后に、朴先生が颁辞厂罢贰笔の実践で意识されている3つのことは、「别の文脉との繋がり」「ローカル(北海道)」「信頼」だそうです。私たちも実践するにあたり、自分が大切にしたいことを3つ挙げることから始めてみるのはどうでしょうか。そして仲间を集め、学び、试行错误を繰り返してみましょう。そこには何らかの手応えがあるはずです。
朴先生の「実践しよう!」呼びかけに背を押されて、さあ実践!!



