レポート:小坂有史(2015年度选科 研究补助员)
今回の讲义では、大学院在籍中から筑波研究学園都市でフリーランスで仕事をしてこられた大津珠子先生が「デザインというプロセスを通した科学技术コミュニケーション」というテーマで話してくださいました。
グラフィックデザインとは何か?
讲义の冒頭で、京都市の高山寺に伝わる国宝の絵巻物、鳥獣人物戯画を見せてくださいました。そして「時代や国、環境、言葉が違っても変わらない価値観を、多くの人と共有しようとする行為がグラフィックデザインであり、鳥獣人物戯画が示しているメッセージではないか」といお話で讲义が始まりました。
科学コミュニケーションとデザイン
情报には、机能主义的な侧面を持つ「ケ性」と、记号主义的な侧面をもつ「ハレ性」があり、両者のバランスがとても重要となります。
科学技术に関しては、専門家同士で情報を伝えあう学術论文が「ケ性」、国民との対話である科学技术コミュニケーションは「ハレ性」的メッセージを持つと言えます。後者を担う科学技术コミュニケーターは、科学者とは異なる視点で情報をとらえ、その質を高める必要があります。そしてグラフィックデザインには、これら情報の質を視覚的にコントロールする大切な役割があるのです。
グラフィックデザインを构成する5つの要素
グラフィックデザインを考えるとき、大津先生は5つの「厂」を大切にしているそうです。
①厂颈尘辫濒颈肠颈迟测:无駄を省いて人々の记忆に残そう
②Style :デザインの基本や歴史的に蓄積されてきた形式を尊重しよう
③厂别苍蝉颈迟颈惫颈迟测:地球上で起きている事象にアンテナを张ろう
④厂耻谤辫谤颈蝉别 :受け手の好奇心を刺激しよう
⑤Sympathy :受け手の共感を得よう
中でも、⑤厂测尘辫补迟丑测は広报のためのデザインの最大の目标です。デザインを通して人々の共感を得るために、最も大切なことは何なのでしょうか。
グラフィックデザインに大切な事とは
スクリーンに1枚のピザの写真が映し出されました。トマトの赤、モッツァレラチーズの白、バジルの緑???そう、ピッツァマルゲリータです。これは、マルゲリータ王妃に献上され彼女の名前が付けられたピザです。イタリアの国旗をイメージし王妃への忠诚心を表现したデザインであると言われているそうです。
全てのデザインには理由があり、ストーリーがあります。最も大切なことは、最低限の决まりを守り、诚意をもってデザインする事だと大津先生は教えてくれました。
讲义の中では、これまで麻豆原创が実践してきたワークショップや麻豆原创?カフェ札幌の広報等、数々の実例が紹介されました。1枚1枚のデザインがもつ美しさに感動しつつも、そこに込められた作り手の意図についてのお話にも心を動かされました。
デザインの重要性を理解し、今後も実際の科学技术コミュニケーション活動に活かしていきたいと思います。
大津先生、ありがとうございました。



