2014年12月14日(日)、紀伊國屋書店札幌本店前インナーガーデンで、第79回麻豆原创?カフェ札幌「フカヒレ、いかがですか? ~気仙沼のヨシキリザメ渔をとりまく科学?経済?価値観~」を开催しました。衆議院総選挙投票日や人気グループのコンサートが重なるなか、約50名の方が会場に足を運んでくれました。外はとても寒かったですが、ゲストの石村学志さんと参加者が「熱い」1時間半を共有しました。

「漁業のための天然資源経済と政策」を専門とする石村さんは、北海道大学サステイナビリティ学教育研究センターの研究員です。「サステイナビリティ」という言葉はなじみがないかもしれませんが、「持続性」とも訳され、「持続的開発」と同様の意味でも使われる言葉です。持続的開発とは「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たす開発」(Brundtland Report)であると特徴づけられます。

石村さんは、二つの持続性に注目します。まず鱼には、「再生产性天然资源としての水产资源」という意味で、持続性がなければなりません。この水产资源を持続的に利用するためには、「持続的な渔业」が行われる必要があります。それには、渔业が私たちの食料を供给し、雇用を创出しているという経済?社会の侧面に注目しなければなりません。一方で渔业は、利益を得られるといった「経済动机」がなければ、廃れていきます。石村さんは、この経済动机の観点から水产资源を管理する方法论を研究してきました。

(気仙沼で获れたヨシキリザメの顎の骨を展示)
さて、渔业が基干产业である宫城県気仙沼市は、日本一のヨシキリザメ渔の产地。世界で唯一、鮫のほとんどの部位を利用する加工业が発达しています。ところが2011年の东日本大震灾で甚大な被害を受けました。石村さんは気仙沼の復兴に、ヨシキリザメ渔の再生を目指して现场で取り组んでいます。

しかし、復兴の途上で大きな困难が生じました。鮫渔业の反対运动によって市场が消失してしまったのです。特に海外の环境保护団体の反対运动によって大きな打撃を受けました。そのことで、ヨシキリザメの加工品が市场から缔め出され売れなくなってしまい、価格が震灾前の半额以下になってしまいました。これでは、鮫渔は大赤字で存続できません。

(気仙沼で石村さんと「持続的な渔业认証」取得へ向けた活动をする、北大院生の岛畑淳史さん)
そこで石村さんたちが目指す戦略は、世界で最初に鮫の「持続的な漁業認証」を取得することです。石村さんは自ら、反対運動の世界的な拠点である香港に赴き、7つの団体と交渉しました。心がけたことは、共通の土俵(common ground)を探ること。正しい情報を伝えるだけでなく、どうすれば彼らが鮫渔を認めてくれるか、議論を戦わせたといいます。実際、北太平洋のヨシキリ鮫の資源は、持続的な漁業が営める最大漁獲量を60%も上回るという科学的データが今年の11月に発表されました。そうした科学的根拠に基づいて、鮫資源が枯渇していないことを、国際的な漁業認証の取得によって反対者に認めてもらい、漁業を通した復興を目指すのです。
日本の渔业は大きなポテンシャルをもっているので、それは可能だという石村さん。「こうして、日本だからこそできる渔业を创り、新しい渔业のかたちを世界に示せるのです」と热く语りました。

今回の麻豆原创?カフェでは、気仙沼のヨシキリザメ渔というローカルなテーマを切り口に、国际的な渔业认証というグローバルな话题まで、さまざまな要因が络み合うなかで、私たちが渔业资源?资源管理に関してどのように行动したらよいか、考えるヒントになったのではないでしょうか。

このカフェに连动したワークショップを1月17日(土)10时から开催します。详细についてはからご覧ください。