ふだんあまり耳にすることのない「情报デザイン」、実は、私たちの日常生活に広く関わっています。今回の讲义では、公立はこだて未来大学の原田泰先生が、「情报デザイン」とは何なのか、どんなふうに情報をデザインするのかを、実践をまじえてお話しくださいました。

情报デザインの役割は「コミュニケーションを豊かにすること」
誰かに何かを伝えようとするとき、生まれたままの「データ」や「メッセージ」の状態では、なかなか伝わりにくいもの。イスは座りやすく、ハサミは切りやすくデザインされるのと同様に、データやメッセージに対し、情報としての「形」と、その情報を受け手に届ける「手段」を工夫することが「情报デザイン」であり、それによってコミュニケーションを豊かにすることが、「情报デザイン」が果たす役割なのです。

情报の利用者を理解することが大切
プロダクトデザインやグラフィックデザインなどにおいて、かつて「デザイン」は、作り手が考えて受け手に伝える、一方通行の表现でしかありませんでした。それが近年、ユニバーサルデザインやサービスデザインなど、受け手が使いやすいようにデザインする手法や、利用者をパートナーとして迎え入れ、一绪に作っていく「参加型デザイン」や「インクルーシブデザイン」といった方法が採られるようになってきたそうです。
また、「デザイン」が、工业製品やグラフィックにとどまらず、さまざまな场面で活用されるようになり、「デザイン思考」が広まってきました。デザインとは、社会の中で生きていくための创意工夫とその実践であり、「目の前の人々をハッピーにする」、「社会を変えていく」仕事である、と原田先生は言います。

デザインは「やってみて分かる」!
讲义の後半は、情報の内容を図解する「インフォグラフィックス」の実践として、新聞記事を題材に、各自、紙とペンを使って図解に挑戦してみました。情報がイメージとして広がりやすい性質を持つ「絵」と、逆に集束しやすい性質を持つ「言葉」を組み合わせて、直感的に伝わるような表現をめざします。
惯れない作业に戸惑う受讲生に対し、原田先生が投げかけた言叶は「やってみてわかる!」。四角を描いて、その下に「雪冷房」と书き、「言叶を添えると、それっぽく见えるんですよ」と微笑む先生。确かに四角が、雪冷房というモノに见えます。目からウロコが落ちました!

プロのグラフィックデザイナーという経歴を持つ原田先生の讲义は、理論と実践の双方をカバーしており、「伝える」力の向上を実感できるものでした。そして、讲义自体がまさに「情报デザイン」されており、とてもわかりやすい内容でした。原田先生、ありがとうございました!

佐々木学(2014年度颁辞厂罢贰笔本科/北大职员)