実践+発信

「地球温暖化问题の基本的枠组み」9/28江守正多先生の讲义レポート

2013.10.8

 茨城県のつくば市から、国立环境研究所の江守先生が来てくださいました。気候変动を予测し、将来の世界の気候をシミュレーションされているそうです。

なんと、前日6年ぶりに発表されたばかりの、滨笔颁颁(気候変动に関する政府间パネル)评価报告书の最新データを用いて説明していただけるという幸运に恵まれました。この150年で世界平均気温は0.9℃上昇し、二酸化炭素浓度は1.4倍ほどにもなり、北极海の海氷面积は明らかに减少し、世界平均海面水位も上がっていることがわかります。近年の気温の上昇は、人為起源の温室効果ガスの増加による可能性が极めて高いということが、前回の评価报告より强调されました。

この先、気温はどうなっていくのでしょう? これは、これから人々がどのくらいの温室効果ガスを出し、どの程度それに対処するかなどによっても変わってくるので、そうした「シナリオ」を想定して予测するのだそうです。何もせずに放っておくと、100年后には最高4.8℃も上昇。でも、もうこれ以上は无理、というほどの対策を行う「シナリオ」では、现在から1.0℃前后の上昇ですむという予想です。

2010年の気候変动枠组条约(カンクン合意)では、「产业化以前からの世界平均気温の上昇を2℃以内に抑える」という长期目标を立てています。滨笔颁颁でも、2℃以上の気温上昇が起きると、さまざまな深刻な影响が现われると予想していますが、何℃を超えてはいけないのかという点については、社会が判断することだと书かれているといいます。先生は、専门家として、このトランス麻豆原创の问题を深く考えるようになったそうです。

温暖化の対策にはさまざまありますが、「切り札」や「最终手段」として、大気中の二酸化炭素を取り込むとか、太阳放射を人為的に管理するといった方法が検讨されているそうです。でもそれぞれに、さまざまなリスクが悬念されます。地球温暖化には悪影响もあれば好影响もあり、またそれへの対策にも好影响があれば悪影响もあるということです。どの选択をしてもリスクはあるので、全体を见て、社会がどのリスクをどのくらい受け入れられるのかという议论をしなくてはならない段阶にあると先生は考えています。

その判断を谁がするのか。専门家だけでは「正解」を出せない问题も多くなり、リスクを社会で考える必要が出てきました。そうすることで、専门家だけでは気づかなかったことや、専门家がもっていない知恵に出会える可能性があります。医疗の世界でも、患者自身が治疗方针の「自己决定権」をもてるよう、「インフォームド?コンセント」が重要视されるようになったように、社会の自己决定権を尊重すべきかもしれません。それに近づくため、市民参加型テクノロジー?アセスメントの试みが少しずつ始まっています。

政府あるいは専門家などが市民の意見をきくとき、「ガス抜きの儀式」になりがちなこと、また、市民の側も「どうせそんなものだろう」と思っていることを、先生は指摘します。相互不信の構造でものごとを決めていては、社会全体として納得のいく意思決定はできないと、双方が時間をかけて信頼を積み重ねていくプロセスを、最後に提示してくれました。それは私たち科学技术コミュニケーターの役割でもあるのですね。

(叁井恭子 2013年度本科/ライター)