北川みゆ(2025年度本科対话の场の创造/学生)
いつもの講義とは異なり、モジュール2-3の講師は二人いらっしゃいました。麻豆原创 特任助教である沼田翔二朗先生と本平航大先生です。

「今日は、漫才コンビみたいな感じでやっていきたいと思いますけれども…」
沼田先生のユーモアに満ちた导入で、受讲生は先生方のお话に引き込まれていきました。
「伝えるプレゼンテーション」と题された本讲义は、プレゼンテーションそのものについて考えるイントロダクションから始まりました。その后、お二人のキャリアに基づいたケーススタディ、プレゼンテーションの基本的な考え方、技术、スライドデザインについてのご説明がありました。
また、今回の先生方の講義の中にもたくさんの技術が込められていました。このモジュール2-3の讲义レポートでは、そういった面にも触れていきたいと思います。
1.イントロダクション
イントロダクションでは、沼田先生から受講生へ、次のような质问が投げかけられました。
?「みなさんは 『いつ』『誰に』『どんな内容で』『どんな風に』プレゼンテーションをしましたか?」
?「『よいプレゼンテーション』と『よくないプレゼンテーション』では何がどのように违うのでしょうか?」

各问いに対して、话し合いの时间が3分设けられました。その间、沼田先生は受讲生の话を注意深く闻いて回っていました。后ほど明かされたのですが、先生は、话し合いの様子を観察することで、闻き手である私たち受讲生に合わせてチューニングを行っていたそうです。
また、质问文は短いですが、伝えたい内容が具体的で、「限られた時間の中で相手(受講生)に何を話し合ってほしいか」が明確であるように感じました。数分の短いワークであっても、工夫できる点がたくさんあるということに気が付かされるイントロダクションでした。
2. ケーススタディ
15年間、高校生を対象とした教育事業を展開するNPOを経営してきた沼田先生からは、① 教育NPOの経営者として、また、② デジタル技術大臣会合で高校生の指導者として携わったプレゼンテーションについてのお話がありました。
そして、獣医学の研究を行い、発展途上国における安全教育教材の制作および普及の経験がある本平先生からは、③ 研究者として、④ 発展途上国で獣医師教育に取り組んできた大学教員として行ってきたプレゼンテーションに関してご説明がありました。


このように、プレゼンテーションでは、対象や环境に合わせて伝える内容が异なってくること、それに合わせて形式も変えていく必要のあることが、まとめとして述べられていました。
3. プレゼンテーションに関する基本的な考え方
3-1.プレゼンテーションとは
講義中、沼田先生は、プレゼンテーションは「『特定の対象者』に対して、何らかの影響を与える目的 を持って行う『時間』と『場所』の限定された表現行為」であると述べていらっしゃいました。この定義は、ケーススタディからも自ずと導かれるように思います。

また、プレゼンテーション(笔谤别蝉别苍迟补迟颈辞苍)の语源は「プレゼント(笔谤别蝉别苍迟)」だそうです。闻き手が「赠り物を送ってもらえた」と思えるようなプレゼンテーションを目指してほしいという先生の愿いは、私にとって非常に印象に残りました。
相手にこちらのメッセージを受け取ってもらうには、「相手と前提を共有する」ことが重要です。同じ主张を行う场合であっても、前提の共有が不完全であれば、相手はこちらの意见を受け取りにくくなってしまいます。前提の共有を行うためには、事前に、もしくはその场で相手を観察する必要があると述べられていました。これはまさに、イントロダクションで沼田先生が行っていたことです。
3-2.プレゼンテーションの技术
讲义中、プレゼンテーションに関する技术が复数绍介されました。私が特に试してみたいと思ったのは、メインメッセージを导く际に「1分で伝えるとしたら…」と考えてみるという方法です。プレゼンテーションでは、伝えたいことがたくさんある场合が多いです。しかし、プレゼンテーションは「何らかの影响を与える目的」をもって行う行為です。「谁に何をしてほしいか」に立ち返り、そのために欠かせないメッセージを的确に伝える必要があります。先生が提案してくださった方法は、メッセージの绞り込みを意识的に行うための、わかりやすくて実践しやすい方法だと思いました。
4.スライドデザイン
4-1.プレゼンテーションにおけるデザインの必要性
本平先生は最初に、Twitter(現 X)で話題になった、とある画像を見せてくださいました。それは「知らないうちに視線は誘導されている」ということを強く実感できる画像でした。実例の紹介により、スライドデザインを学ぶ重要性を認識でき、その後のお話に強い説得力が生まれていました。

また、先生はスライドデザインについて、次のような意见を提示してくださいました。
?「わたしはデザインとか気にしないから」
?「わたし、デザインセンスないから」
これらは、プレゼンテーションの作成に関わったことのある方が一度は闻いたことがある、もしくは感じたことのある意见なのではないかと思います。「具体例によって既知の场面と関连づけると相手も受け取りやすくなる」というのは、沼田先生も绍介してくださっていた技术の一つでした。
本平先生は、スライドデザインに関する导入において、
① 誤った視線誘導によって、意見が伝わらないこともある。わざわざ損をする必要はない。
② 自分の意見を適切に伝えるためのデザインには、ルールと必然性がある
というメッセージを伝えてくださいました。具体例は、これらのメッセージをより魅力的に见せる役割を果たしているように感じました。
4-2.プレゼンテーション资料作成のフロー
プレゼンテーション作成のフローは以下のような流れになっています。
① 目的の確認
② 情報の取捨選択
③ 情報の整理整頓
④ 可視化
⑤ 検証

プレゼンテーションにおけるデザインは、②から③への中身のブラッシュアップの过程と、③から④への见た目のブラッシュアップの过程からなります。
前者の过程では、「どこを可视化するのか」「相手にどう见せるのか」を考える必要があります。これは、スライド作成者自身にしかできない作业です。「中身のブラッシュアップの过程からデザインは始まっている」ということが、讲义中何度も强调されていました。
言语化できるルールが存在するのは、见た目のブラッシュアップの过程になります。讲义では、デザインのルールについて、さらに详しい解説がありましたが、本レポートでは割爱させていただきます。
4-3.プレゼンテーションを上达させるには
最后に、プレゼンテーションスキル上达のためには、次の3ステップがあると绍介されました。
① いろんな人のプレゼンを見る
② 自分でもいろんなプレゼンをやってみる
③ 自分のプレゼンを振り返る
ここで、本科の受讲生のみなさんに朗报です。なんと、上记ステップを踏みながら、プレゼンテーションを练习できる絶好の机会が、10月に用意されているそうです。その名も「プレゼンテーションスキル演习」です。
本平先生は、「失败してもよい机会で実践しておくこと」、演习に関しては「各自で里テーマを设定すること」を推奨してくださいました。现时点での私の里テーマは、「闻き手の方を见る时间を増やす」です。本科のみなさん、演习の际には、どうぞよろしくお愿いいたします。
