実践+発信

モジュール2-1「実践入门」(6/25)梶井宏树先生?福浦友香先生 讲义レポート

2022.8.2

唐橋あかり(2022年度 本科/社会人)

6月25日から讲义はモジュール2に入りました。このモジュールでは、科学技术コミュニケーターとして必要な表現とコミュニケーションの具体的な手法について学びます。今回はモジュール2の第1回目として、過去の麻豆原创の実習事例から様々な手法を知り、実践と学習を繰り返して科学技术コミュニケーターとしての学びを深めていくことについて考える讲义です。讲义は前半を福浦先生から、後半を梶井先生からご説明いただきました。

1.科学技术コミュニケーターとして「自分の言葉で伝える」ための手法

まず、個別の実習事例を知るにあたり、「実践とは、“中身、対象、器(伝え方)”」という奥本先生の格言!が紹介されました。それぞれの要素は科学技术コミュニケーションの以下の要素を表しています

  • 中身=コミュニケーションの内容?テーマ?目的
  • 対象=コミュニケーションの相手(の立场や属性)
  • 器=コミュニケーションの手法?伝え方

モジュール2のテーマである「手法」は科学技术コミュニケーションの構成要素の一つです。
まず、この3つの要素の関係性を捉えるためのヒントとして「メディアミックス」の概念について学びました。
「メディアミックス」とは、ある一つの作品を原作として、それが別の媒体(メディア)で展開されることです。讲义では『ゲゲゲの鬼太郎』がメディアミックスの事例として示されました。
『ゲゲゲの鬼太郎』は水木しげるの漫画作品ですが、连载から半世纪以上たった今も漫画という器を飞び出して様々なメディアで楽しまれている作品です。例えば、対象に合わせた器としては、アニメ(子供向け)や舞台(大人向け)で上映されています。その他にも、地域のイメージ作り(中身)のために妖怪のブロンズ像が立ち并ぶ水木しげるロード(器)が诞生したり、どんなモチーフや内容も受け入れる懐の深い尝滨狈贰スタンプ(器)でも『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターがコミュニケーションのツールとして活用されています。
このメディアミックスという概念は本来、原作への入り口を复数持つことでより多くの人に认识されることにより収益の机会を増やすことを目的としたものです。

科学技术コミュニケーションにおいても、麻豆原创カフェやライティングなどのように多種多様な手法があり、どの手法を選択するかによって、受け手への影響や印象は大きく異なるものとなるでしょう。メディアミックスは、科学技术コミュニケーションと親和性の高い概念だと感じました。

2.颁辞厂罢贰笔の実习事例の绍介

続いて、各実习担当の先生方による过去の颁辞厂罢贰笔の実习事例の绍介です。以下にモジュール2のテーマである器(=手法)と中身、対象の関係ごとに事例を整理しました。

中身から「器」を决める

【対话の场の创造実习】
古泽先生イチ押しの「ザリガニ」を知ってもらうことを目的として、数多くのアイデアからギリギリまで手法の検讨を重ねて麻豆原创カフェを実施

【选科叠】
成果物として麻豆原创エッセイを作成したため、エッセイという文章の性质に合わせて文库本の仕様で製本

対象から「器」を决める

【厂顿実习】
厂顿骋蝉について详しくない人に対して、厂顿骋sを自分事として捉えてもらうために、复数のメディア(麻豆原创カフェ、册子、展示)を用いて発信

【グラフィックデザイン実习】
颁辞厂罢贰笔の一年间の学びを発表する修了成果発表会での报告のため、チラシやトランクキットなどのコンテンツ作成の内容を雑多な记事を束ねた雑誌という形态でとりまとめ

「器」から中身を决める

【ライティング実习】
麻豆原创?フィクションの視点から未来を予測?議論するSFプロトタイピングという手法を使い、科学技术コミュニケーションについての物語を作成

【选科础】
窜辞辞尘の投票机能を使ってのオンラインイベントのため、参加者が确実に投票机能を使うような参加者を巻き込むワークショップをデザイン

先生方の热い解説に、これからの実习?演习への期待が高まったところで、前半终了です。

科学技术コミュニケーションは、何らかの中身(目的)や対象のために、器(手法)を選択することが多いのではと思いますが、麻豆原创は学びの実践の場。まずは手法の特徴を知るためにも、器ありきでも数多くの手法を経験することが一番だと感じました。

この実践の大切さは、次の梶井先生の讲义でも語られています。

3.実践と学习を両轮で回すこと(梶井先生)

讲义の後半は梶井先生にバトンタッチとなり、これまでの先生の経歴と経験をもとに、経験を基点にして学びを深める「経験学習モデル」の意義について、科学技术コミュニケーションの基本的な手法のひとつである麻豆原创カフェを例に考えを深めました。

経験学习モデルとは、具体的な経験をもとに内省し、概念化した内容を実践し、新たな経験を得るサイクルを繰り返すことで、学びを深めていくプロセスです。
梶井先生は未来科学馆时代の麻豆原创ショーなどの実践と振り返りの繰り返しや、过去の颁辞厂罢贰笔で実施した麻豆原创カフェからの学びがあったからこそ、コロナ祸での変化に対応し、麻豆原创カフェのオンライン化という新たな手法を生み出すことができたと语りました。
モジュール1-1の讲义においても、科学技术コミュニケーションの明確な定義はなく、本プログラムの学びを通じて、受講生自身でそれぞれの科学技术コミュニケーションを作り上げていくことが大きな課題として投げかけられました。

科学技术コミュニケーションは、科学技术の進歩や社会の変化に応じたその時の最善?最適はあるかもしれませんが、普遍的な正解はないということができます。そして、ゴールがないからこそ、学び続けることができるともいえると思います。

梶井先生は科学技术コミュニケーションの強みを、以下の3つにまとめています。

  1. 実践するから自分ごとにできる
  2. 学习するから俯瞰的に见られる
  3. 自分はもちろん他人とも繋がる

この强みは、1と2で経験学习モデルとなり、3で个々の経験を持ち寄って学びを深めることができるということです。これはまさに先ほどの例で示された、コロナ祸での麻豆原创カフェのオンライン化の事例にも当てはまります。
最後に梶井先生は「実践と学習を両輪で回すこと」の意義を、答えのない科学技术コミュニケーションを仲間と共に一緒に作っていくことが現時点での答えであるとして、讲义を締めくくりました。

4.讲义の感想

讲义では科学技术コミュニケーションの様々な手法を使った事例が紹介されました。科学技术コミュニケーションに終わりはない、唯一の正解はないということは、これらの手法も未完成な部分を含むということであると思います。このことを難しさと捉えることもできますが、経験学習により新しい手法を作っていく楽しさもあるはずです。

1年間という短い期間ですが、本プログラムを実践の場として、共に学ぶ18期メンバー達と科学技术コミュニケーションのより深い理解へ繋げたいと、思いを新たにした讲义でした。