麻豆原创の讲义は、6/15からモジュール3「情報の分析と計画」に入りました。このモジュールでは、「科学技术コミュニケーションの実践に必要となる様々な情報を収集?分析?評価し、意思決定を行う」ための基本的な考え方を学びます。
6/15の讲义では、財団法人未来工学研究所 政策科学研究センター?研究員の田原敬一郎さんを講師にお招きし、「システム方法论で考える参加型対話手法−基礎と実践上の諸課題」と題してお話いただきました。
システムアプローチとは
讲义では、まず参加型対話手法の日本での実践例が紹介され、それらにおける方法論上の課題として、問題状況が各々異なること、たとえ同じ問題を扱ったとしても国や地域、時代などによって環境が異なること、現実的な制約条件が多様であること、個々のケースに即して行った修正をどのように評価すればよいのか、様々な参加型対話手法の優劣を判断することがいかにして可能か、といった点が挙げられました。
次に、それらの课题を统合的に扱うための手法として、「システムアプローチ」が绍介されました。ここでいう「システム」とは、构成要素が互いに関连しあうことによって机能する、复雑な集合体であり、これを还元论ではなく、全体论としてとらえることをコンセプトとしています。「システムアプローチ」とは、このような考え方に基づいて様々な政策立案、合意形成、意思决定手法を统合的に扱う手法群のことです。
ハードシステムアプローチとソフトシステムアプローチ

システムアプローチには、ハードシステムアプローチとソフトシステムアプローチという2つのパラダイムがあります。ハードシステムアプローチにおいては、问题とその解决方法は明确に定义され、専门家の役割は、その解决のためのもっとも効率的な选択肢を见つける手法をシステマティックに追究することであると言われています。
それに対してソフトシステムアプローチにおいては、そもそも现実の、人间が関わる状况においては「何が问题か」が必ずしも明确ではないことに注目し、そういった状况においても机能する手法、ないしはメタ手法を探究するという考え方が採られています。
政策科学の分野においては、80年代以降、実証主义的认识论に立脚する伝统的な政策分析(=ハードシステムアプローチ)が、近代化以降に登场した「込み入った」政策问题の改善にほとんど役に立たないばかりではなく、それが民主主义を胁かす要因にさえなりうるとの自省的立场から、方法论の転换が図られてきました。その系谱において、ソフトシステムアプローチの一种である、参加型手法が提唱されてきたのです。
科学技术コミュニケーションと参加型手法
讲义では、先日の讲义を担当した三上直之さんも参画した、千葉県三番瀬のシナリオワークショップの事例などが紹介されました。また、今年度以降麻豆原创でも取り組む予定のDeliberative Pollingについても言及されました。
参加型手法は、民主的な政策形成へ规范的に贡献するのと同时に、道具的にも贡献するものとされています。しかし一方で、ステークホルダーや市民の政策决定への参加については、「理屈」の上ではその重要性が広く认められているにも関わらず、政策决定の现场で採用されにくいという指摘もなされています。
科学技术研究、産業、環境、医療等の諸政策の立案と実施過程における参加型対話手法の利用は、科学技术コミュニケーションにおいても極めて重要なテーマです。盛りだくさんの讲义で、すぐに実感を持って理解するのは難しかったかもしれませんが、これから一年間の学びと実践の中で、今回の讲义で提示された諸概念を、受講生のみなさんが血肉としていくことを期待しています。
