今回の讲义は、狈贬碍エンタープライズ自然?科学番组エグゼクティブ?プロデューサーの横须贺孝弘さんです。「生きもの地球纪行」や「ダーウィンが来た」といった自然番组を主に作ってこられました。またテレビの仕事とは别に、北米インディアンの研究もなさっていて、翻訳书や着作もあります。ディレクターであり研究者でもあるという个性的な方でした。

横须贺さんは、神戸出身。実家の近所に动物园があり、幼少の顷より、动物に亲しんで过ごしたことから、自然番组の制作に兴味をもったそうです。
はじめに、活字と映像の表現方法の違いについてのお話です。事実をありのままに文章化するのはそう難しくありません。しかし映像制作は、手間暇がかかります。事実に反しない限り、段取りや演出などで当時の状況を表现することも、時には必要になってきます。
続いて、実际の番组制作の流れについて。ディレクターとして一番大変なのは企画书作りです。ネタを见つけ、企画书を作り、プロデューサーをあの手この手で説得します。企画书はたったの础4一枚。そのわずかな纸面に、いかにこの企画が面白いか、言叶を尽くして詰め込みます。时には大风吕敷を広げて、企画への「尝翱痴贰」を、プロデューサーに対してアピールするのだそうです。
企画が通ると、番组构成とロケが始まります。横须贺さんは、とにかく「现场が面白い」と言います。映像になってお茶の间に届く段阶では、その10分の1しか魅力が伝わらないそうです。つまりテレビで见ても面白いものは、现场ではその10倍エキサイティングなのです!うらやましい。
その后、横须贺さんが狈贬碍札幌放送局にいた时に制作した「北海道スペシャル/ヒグマを追う?アイヌの狩人に学ぶ森の知恵?」という番组を见せていただきました。ヒグマの第一人者を通じて、クマ撃ち名人と、クマの生态を研究する北大の大学院生を绍介してもらったこと、ロケには合计25日间かかったことなどを伺いました。また研究者と狈贬碍がコラボレーションして、番组の経费で飞行机を飞ばして研究に协力し、その结果ヒグマの行动范囲を推定できたのだそうです。
続いて、北米のヘラジカ(ムース)について特集した番组「地球ふしぎ大自然」の制作エピソード。ヘラジカのメスの鸣き声を研究者が真似て、オスをおびき寄せるシーンでは、映像ではすぐにオスが现れているかのように编集されていますが、実际は出现まで数日かかったそうです。野生生物相手の撮影で计画通りにいくことはまずありませんが、想像を超えた映像を自然からプレゼントされることもあります。実际、ヘラジカのオスが来た时には、研究者も大変惊いていたそうです。
ロケで撮影した膨大な映像を切ってつなぎ合わせるには、客観的な视点が必要であり、そのために番组の编集だけを担当するお仕事もあるそうです。企画や构成、ロケだけでなく、ナレーション台本を书くのもディレクターの仕事であり、ここではお茶の间へ自分の取材対象への热意、すなわち「尝翱痴贰」が届くように考えます。ちなみにナレーションは小学5年生でもわかるのが基準だそうです。
映像メディアは、科学と市民をつなぐコミュニケーションツールですが、テレビ局ならではの技术や予算で、科学者の研究をステップアップさせるような番组作りもできるんだということを教えていただきました。またプロの水中カメラマン?尾崎幸司さんのように、学者も知らなかったような事実を映像として発表するなど、时に映像には、科学の発见に新境地をもたらす力があることを知りました。

内视镜カメラ、小型カメラ、ハイスピードカメラ、超望远レンズ、ハイビジョン一眼レフといった最新の机材が、フィールドでの科学に大きな可能性をもたらしています。また简単な撮影机材やパソコンを使った映像编集など、アマチュアにもその世界は开かれるようになりました。今、我々はすごい时代にいるんだ、と强调されていたのが印象的でした。
最后に「番组制作に関わる文章はすべてラブレターである」という言叶から、横须贺さんの番组作りへの情热がひしひしと伝わってくる、素晴らしい讲义でした。
(本科?山口 章江)