米田 鈴枝(2018年度 本科/社会人)
2018年10月14日(日)、佐藤太裕さん(北海道大学 大学院工学研究院 准教授)をゲストにお招きし、第102回麻豆原创?カフェ札幌「竹取工学物语。?自然のモノをよろづのことに使ふには?」を开催しました。
(ゲストの佐藤さん。スタッフで揃えた竹のペンダントもお似合いです)
今回のカフェは、対话の场の创造実习の受讲生(大津、大泽、铃木、米田、六角)が中心をなって企画?运営を行いました。あいにくの雨にもかかわらず、约90人もの方が参加してくださいました。今回のカフェのテーマが「竹」ということで、本物の竹や様々な「よろづの竹グッズ」が展示され、竹が自生しない札幌であることを忘れてしまうような雰囲気の中、カフェが始まります。
(3尘を超える孟宗竹が参加者のみなさんを出迎えます)
(パンフレットには、竹の基础知识や竹検定。カフェの前に予习です)
(「竹取工学物语」と题された本を読むという剧から始まりました)
佐藤さんの研究
カフェは、物語になぞらえて章構成で進んでいきます。第1章は、佐藤さんの竹に関する研究のお話でした。構造力学?材料力学が専門の佐藤さん。 「中空円筒」という形状のものを対象に研究を行ってきた中で「竹の強さには何か構造力学的な秘密があるのでは!?」と思い、竹の研究を始めたと言います。その秘密は「節」と「維管束」にあるのだとお話してくれました。竹には節がたくさんありますが、均一の間隔で分布していません。札幌生まれの札幌育ちの佐藤さんは、この事実を竹の研究を通して初めて知ったのだそうです。必要な箇所に必要なだけ節があり、節が根元から先端にかけて「密?疎?密」と分布することで、外からの力に耐え、倒壊を防いでいるのです。
(佐藤さんの高校时代の恩师と一绪に、力学実験を行いました)
もう一つの秘密、维管束。维管束も竹の断面中に均一には分布していません。佐藤さんは、理论的に最适な分布を计算し、実际の竹の维管束分布と比较しました。それらはとてもよく似ていて、予想以上の発见に佐藤さんは惊いたそうです。
(尺八製作者からいただいた竹のスライスを参加者に配布し、维管束の分布を観察しました)
竹が自ら最适化してきた形态と组织。佐藤さんは、竹が教えてくれたことを「よろづのこと」に使いたいと工学へと展开させています。そして、竹だけではなく様々な植物が教えてくれる智恵を科学的に解き明かし、モノづくりをしたいと今后の目标をお话してくれました。
教えて、佐藤さん!
第2章では、「教えて、佐藤さん!」と題して会場の皆さんから佐藤さんへの质问を受け付けました。曲げモーメントについての力学的な质问や、竹以外で注目している植物、なぜ自然は自ら組織を最適化できるのか、など様々な质问が会場から寄せられ、丁寧に答えてくれました。
(モーメントに関する质问に答える佐藤さん)
&濒诲辩耻辞;つかひかたかるた&谤诲辩耻辞;で考えよう
第3章では、生物の種類や性質などを表したカード “つかひかたかるた”を使って、「自然のモノをよろづのことに使ふには」というテーマについて、佐藤さんと会場の皆さんと一緒に考えるワークショップを行いました。席が隣の人と3、4人のグループを作り、自己紹介をするところから始まります。
(&濒诲辩耻辞;つかひかたかるた&谤诲辩耻辞;考案者の大泽さん。ルールの説明を行います)
自己绍介が终わると、いよいよ&濒诲辩耻辞;つかひかたかるた&谤诲辩耻辞;を使ったワークが始まります。会场の皆さん一人一人に配布された、生き物かるた?性质かるた?モノかるたをグループ内で协力し组み合わせ、実际に実用化されているモノの例を考えました。サメの肌の性质を利用した水着や、ヤモリの足の构造を利用したテープなどが绍介されると、会场からは惊きや纳得の声があがります。
次は、アイデアかるたを使って新しい组み合わせを考えるワークです。苦戦しながらもグループ内で话し合い、「ホタルの発光を利用した夜でも安全な伞」など新しいアイデアが会场から挙がりました。その他にも、「うなぎのヌメヌメを利用した??」や「??のひんやり感を利用したひんやり枕」など、あともう一歩で完成するアイデアの卵がたくさん生まれました。
(新しいアイデアを考えるワーク。あちらこちらから活発に话し合う声が闻こえます)
佐藤さんが目指すもの
ワークが终わり、「自然のモノをよろづのことに使ふには」ということについて考えてきたカフェも终わりに向かいます。生物が持つ形态には、何か意味があると佐藤さんは考えます。それらを科学的に解明し、新しいモノづくりの考え方を构筑し、そして実际にモノづくりに繋げることが佐藤さんの目标です。「みなさんが&濒诲辩耻辞;つかひかたかるた&谤诲辩耻辞;で考えたアイデアが、研究のヒントにもなるかもしれない」ともお话されていました。
実际に出来たモノを绍介していただける日がとても楽しみです。
自然のモノをよろづのことに使ふには







