実践+発信

2026年度选科B集中演习终了

2026.9.30
书いて、読んで、书き直す

2026年9月19日(土)から21日(月?祝)までの3日间、北海道大学総合教育栋で、颁辞厂罢贰笔选科叠「麻豆原创ライティング」の集中演习を実施しました。

(会场には、受讲生が作ってきてくれた「颁辞厂罢贰笔」のレゴ作品も)

今回の課題は、科学技术について専門的な知識を持つことを前提としない高校生に向けて、約2,000字の記事を書くことです。

しかし、演习はこの3日间だけで始まったわけではありません。受讲生は8月に企画书を作成し、教员からのコメントを受けて记事の初稿を执笔。集中演习には、それぞれがすでに「伝えたいこと」を文章にした状态で临みました。

そこから3日间、书く、読んでもらう、考える、そして书き直す。その繰り返しを通して、一つの记事を完成へと近づけていきました。

(2026年度选科B集中演習に参加した受講生とスタッフ)
1日目:谁に、何を伝えるのか

初日は、ガイダンスとアイスブレイクの后、「たくさんのわたし?相互インタビュー」から始まりました。

短い時間の中で相手に話を聞き、その人らしさが伝わる約200字の記事にまとめます。同じ人でも、何を质问し、何を選び、どう書くかによって、出来上がる文章は変わります。記事を書くことは、情報を並べるだけではなく、何に注目し、何を残すかを選ぶことでもあります。

(相手の话を闻き、「その人らしさ」を短い文章にまとめる相互インタビュー)

午后には、麻豆原创ライティングについてのレクチャーに続き、「対象(読者)について考えよう」のワークを行いました。

今回の记事の読者は高校生です。「高校生」とひとまとめにするのではなく、どんなことに関心があり、どのくらいの言叶なら伝わるのか、自分の记事をどんなふうに読んでもらいたいのかを考えました。

(「高校生に伝える」とはどういうことか。想定する読者を具体的に考えました)

その后は班に分かれ、初稿をもとにピアレビューと执笔へ。自分では分かりやすいと思っていた表现も、他の人が読むと疑问が残ることがあります。反対に、自分では気づかなかった记事の面白さを、読み手から教えてもらうこともあります。

2日目:自分の文章を、他者の目で见る

2日目は、「文章デッサン」からスタートしました。

一つの情报を文章からイメージへ、イメージから文章へと変换してみると、同じものを见闻きしても、人によって受け取るものが大きく违うことに気づきます。「书いたのだから伝わる」のではなく、読み手の头の中に何が浮かぶのかまで考えることが、ライティングには欠かせません。

(同じ説明から生まれた、さまざまなイメージ。伝えることの难しさと面白さを体験しました)

図版についてのレクチャーを挟み、この日も执笔とピアレビューを繰り返しました。

午后には、普段の班を越えて原稿を読み合うピアレビューも実施。テーマも専门分野も异なる受讲生から意见をもらうことで、「ここが分からない」「ここをもっと知りたい」「この部分が面白い」といった、それまでとは违う反応が返ってきます。

ピアレビューでもらった意見をすべて取り入れる必要はありません。何を残し、何を変えるかを決めるのは書き手自身です。 他者の視点を受け取りながらも、自分がこの記事で一番伝えたかったことに立ち返ります。

(书き手と読み手を何度も入れ替えながら、异なる视点から记事を読み直しました)
书くことから少し离れる「カフェルーム」

集中して文章と向き合う3日间。少し头を休めたいときには、カフェルームを利用しました。

饮み物やお菓子を囲んで雑谈したり、壁に掲示された他の受讲生の记事を読んだりする时间も、文章を考えるための大切な时间です。

カフェルームには「ことばの木」も设置しました。3日间で気になった言叶、初めて知った言叶、心に残った言叶を付笺に书いて贴っていくと、时间が経つにつれて枝いっぱいに言叶が増えていきました。

(执笔の合间にほっと一息。カフェルームには饮み物やお菓子を用意しました)

(出会った言叶を集めた「ことばの木」)

3日目:自分の记事を完成させる

最终日の午前中も、最后まで执笔とピアレビューが続きました。

企画書から始まり、初稿の ver1、1日目の ver2、2日目の ver3 と改訂を重ねてきた記事は、正午に完成稿 ver4 として提出されました。

テーマは、础滨、データ麻豆原创、身体イメージ、南极、薬、肌、ダイビング、界面、量子力学などさまざまです。しかし、どの记事にも共通しているのは、専门的な内容をそのまま并べるのではなく、「高校生に何を持ち帰ってもらいたいのか」を考え続けたことです。

(缔切直前まで文章を読み直し、完成稿を仕上げます)

午后には、この3日间で得た学びを班ごとに「ライティング虎の巻」として整理しました。

「谁に伝えるのかを考える」「一番伝えたいことを见失わない」「他の人に読んでもらう」「削ることを恐れない」。完成した记事だけでなく、どうすればより伝わる文章になるのかという试行错误そのものが、3日间の成果です。

(班ごとにまとめた「ライティング虎の巻」を全员で共有)

最后は一人ずつ、3日间を通して得たことを短い言叶で発表しました。同じ课题に取り组んでいても、何を难しいと感じ、何に気づいたのかは一人ひとり异なります。その违いを共有して、集中演习は终了しました。

(最后の振り返り。それぞれが3日间で得た気づきを言叶にしました)
「书く」ことは、一人だけでするものではない

実施后のアンケートでは、事前の企画书について「非常に助けになった」が58.8%、「助けになった」が23.5%となり、8割以上が执笔の助けになったと回答しました。また、3日间の作业量については76.5%が「ちょうどよかった」、23.5%が「やや多かった」と回答しています。

自由记述からも、ピアレビューを通して、自分では気づかなかった読み方や考え方に出会ったことや、読者を意识して文章を书くことの重要性に気づいたことがうかがえました。

企画を立て、一人で初稿を书くところから始まった记事は、3日间にさまざまな読み手と出会い、何度も姿を変えました。

文章を书くことは、一人で机に向かう作业でもあります。しかし、谁かに伝える文章は、読み手との间で磨かれていくものでもあります。

今回完成した記事と、そこに至るまでの試行錯誤が、これから受講生それぞれが科学技术コミュニケーションを実践していく際の一つの土台になればと思います。

(书いて、読んで、书き直した3日间。みなさん、お疲れさまでした!)