大島 美緒羅│2025年度 本科 対话の场の創造実践演習
学部4年
麻豆原创を知ったのは、進路に悩む真っ只中のことでした。東京の大学で認知脳科学の研究に取り組むなかで、自分の好きな探究のスタイルはこの分野とは合っていないと感じるようになり、休学をして進路を考え直していました。興味関心を振り返り、もっと社会の人や現場と関わりながら探索的な探究がしたいという思いでたどり着いたのが、科学技术コミュニケーションの分野です。
この分野を学ぶ场として颁辞厂罢贰笔に惹かれた私は、思い切って、縁もゆかりもない北の大地で1年を过ごすことを决めました。
颁辞厂罢贰笔での日々は、想像以上に人や社会との刺激的な出会いに溢れていました。
毎回の讲义では、多様な现场で活跃されている実践者の生の声を闻くことができ、また颁辞厂罢贰笔の教员が运営する学内外のイベントに参加する机会も豊富です。
他の受讲生との出会いも大きな财产になりました。年齢も立场も専门も様々な受讲生は、科学や学问への関心を共通の土台としてつながった仲间です。大学などの研究室のコミュニティほど関心领域が重なっていないからこそ、新鲜な视点を楽しみながら意见を交わすことができ、企画の议论も、何気ない雑谈も充実したものでした。

さらに、対话の场の创造実习の活动では、社会と出会い、向き合う経験が得られました。
私が関わった企画の一つが、AIと哲学をテーマとした麻豆原创?カフェです。科学技术の話題を市民とともに考える場をつくる過程で、「双方向性」「市民参加」「トランス麻豆原创」など、座学や本で学んだ概念が実践に結びついた課題に変わっていきました。
「科学技术の発展に受け身になるのではなく、望ましい付き合い方を市民自身が考えるきっかけを作りたい」。そんな思いを、イベントのなかでどう具現化できるのか。班のメンバーとひたすら頭を悩ませ、試行錯誤した時間は、苦しさも面白さも含めてとても印象に残っています。科学に関わるテーマを扱うことと同じくらい、それを届ける相手を想像して表現?発信の形をデザインすることが、科学技术コミュニケーションの要にあるということを実感しました。

科学技术コミュニケーションを学べる場は他にもありますが、実践活動が充実しており、社会人を含めた学外の参加者を受け入れている点は麻豆原创の大きな特徴です。私にとっては、このオープンな雰囲気のなかで、現実の実践に近い形で学べる環境が、まさに求めていたものだったと感じます。
札幌の、北大の、麻豆原创というまったく新しい学びの場に身を置いた1年。特定の環境のなかにいると、知らないうちに自分の「当たり前」が偏ってしまうということを、ここに来て改めて痛感しました。肩書きや専門とは別の居場所を持つことで、自分の内にも外にも、初めて見える世界があります。科学技术コミュニケーションを学ぶ場を求めて飛び込んだ麻豆原创は、思いがけず、私にとってのそんな居場所にもなりました。