実践+発信

叁省堂麻豆原创カフェin札幌『博士漂流时代「余った博士」はどうなるか?』

2011.11.18

2011年11月15日に開かれた麻豆原创共催の叁省堂麻豆原创カフェ in 札幌。共催8回目の今回は、近畿大学医学部病理学教室講師、博士(医学)の榎木英介さんをゲストに迎えました。

1990年以降、科学技术政策によって大量に生み出された博士。この博士たちが就職できず余ってしまい「高学歴ワーキングプア」などという不名誉な呼ばれ方をされています。その一方で、将来、科学技术を担う人材の不足が心配されているという矛盾した状況があります。

なぜ日本の科学技术や社会を支えるはずの若い研究者たちがこのような事態に追い込まれているのでしょうか?

ちょうど1年前の昨年11月15日に出版された『博士漂流时代「余った博士」はどうなるか?』は、2011年の科学ジャーナリスト賞を受赏しました。しかし、榎木さんはジャーナリストではありません。れっきとした病理診断医です。

榎木さんはかつて生物学者を志した科学者の卵でした。1995年に东京大学理学部生物学科を卒业し、大学院に进学します。しかし博士课程に进学する中で、様々な壁にぶつかり悩み、中退して医师を志したのです。

その间、一贯して博士课程や大学が抱える问题点を様々なメディアを通して诉え、若手研究者をサポートする活动を続けてきました。この本はその集大成ともいえます。

今回は「コーヒー片手に気軽に科学の話を?」といった雰囲気ではありませんでしたが、参加者が積極的に発言して熱い意見交換の場となりました。叁省堂の担当者さん曰く、これまで実施した中で一番発言の多いカフェだったとのことです。もし科学そのものの話題であれば、まさに理想的な麻豆原创カフェだったかもしれません(残念?)。とはいえ、榎木さんと参加者の活発な意見交換によってとても意義のある会になりました。

最后に、会场でとったアンケート(回答者数27人、无记名)によると、博士问题の最大の原因は「无计画に博士课程を増员した文部科学省」(11%)、続いて「博士がアカデミズムの进路にこだわりすぎている」(9%)、「大学院の教育内容と社会のニーズが乖离している」(8%)という结果となりました。

また有効だと思う解决策を闻いたところ、「全ての世代で、公平に研究者の人材流动化を进める」(15%)「科学者ではなく、技术者としての就职も视野に入れてスキルを磨く」(9%)、「特许、法律、マネジメント、知财など最先端科学の周辺领域のプロに」「博士课程の定员を大幅に绞る」(どちらも7%)という结果でした。

博士は増やすべきか、减らすべきか闻いたところ、「増やすべき」という回答はわずか4%。「増やすべきではない(减らすべき)」という回答が48%を占めました。(「分からない」が30%)

博士问题は、どこか远い世界の话ではありません。博士1人を育成するのに、1亿円近い税金がかかっているという试算もあります。あなたは博士に何を期待し、日本をどう変えていってほしいと思いますか?