小林良彦(2016年度 選科B/学生)
どうやら、宇宙は私たちに科学のロマンを与えてくれるだけではないようです。今回の讲义タイトルは『宇宙開発と国際政治』。鈴木一人先生(北海道大学公共政策大学院 教授)が宇宙開発の背景にある政治について讲义して下さいました。
ロケットはミサイルから生まれた
宇宙といえばロケット。そのロケット开発はミサイル技术が始まりでした。成果として世界に初めて披露されたのがソ连のスプートニク1号です。駆け巡った衝撃は予想を越え、米ソ宇宙竞争时代の火盖が切られました。両国は莫大な资金と人を导入し、ロケットや卫星の开発を推し进めました。それは私たち人类に、地球が青いこと教えてくれ、月の石を见せてくれました。
ソフトパワーを合わせ持つ宇宙开発
宇宙开発にはハードパワーとソフトパワーの両侧面があります。ハードパワーとは军事力や経済力のことを指します。では、ソフトパワーとは何か。それはすなわち、国威を発扬する力です。宇宙开発は、その国の技术や存在感のデモンストレーションとなるのです。だから、アメリカとソ连は一时期、猛烈な竞争を繰り広げました。そして、今の中国はそれに追いつけ追い越せと宇宙开発を进めています。
宇宙开発から生まれた社会インフラ
军事システムが社会インフラになることもあります。その代表例が、测位卫星を用いた骋笔厂です。骋笔厂は元々、アメリカが军事システムとして开発したもので、今日では民生用にも活用されています。カーナビやスマートフォンアプリもその例です。もし、有事によってアメリカがこのシステムを非公开にすれば、それらは使用できなくなってしまうのです。
宇宙开発の技术は拡散している
今や民间公司でも宇宙开発ができる时代に入りました。一部の国の一部の人しか携われないものではなくなりました。ここで留意せねばいけないのは、使われている技术が民生用でも军事用でも変わりないものであることです。そのため、宇宙开発の过程で、民间人が国の军事に触れてしまうことが起こり得るのです。
宇宙はもはや远くにある憧れではない
科学技術は独立している訳ではなく、政治の中に埋め込まれている存在であると讲义を通して感じることができました。だから、科学技術を学ぶ人にとっても政治的な側面を学ぶことが重要となります。
科学技术コミュニケーターは宇宙とどのように関わっていくべきでしょうか?铃木先生が见せてくれた『宇宙开発と国际政治』と共に、考えてみる必要がありそうです。
铃木一人先生、ありがとうございました。


