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モジュール6-2 「理系分野に进学する女性が少ないのはなぜでしょうか?」(12/20)一方井裕子先生讲义レポート

2026.2.5

秋田紀子(2025年度 選科A 受講生)

モジュール6「社会における実践」の第2回讲义では、金沢大学人间社会研究域地域创造学系准教授であり、颁辞厂罢贰笔修了生でもある一方井祐子先生より、「理系分野におけるジェンダーギャップ」をテーマにご讲义いただきました。豊富なデータに基づき、女性が理系分野において少数派である现状とその要因、そして改善に向けた取り组みについて、多角的に学ぶことができました。

金沢大学の一方井祐子先生による讲义です。

1. 理系分野におけるジェンダーギャップの現状

世界的に见ると、科学者を目指す女性は着実に増加しています。「科学者のイメージを絵で描く」というアメリカの调査では、女子生徒が女性科学者を描く割合が1960年代の1%から2016年には34%にまで上昇しました。アメリカでは、その要因として、理系分野特有の男性的カルチャー、幼少期の経験不足、自己効力感の欠如の3点が指摘されています。また、母亲のバイアスが、子どもの性别によって进路选択に大きく影响するという研究结果も绍介されました。

豊富なデータにもとづき讲义が进められます。

日本の状况に目を向けると、学校基本调査のデータから、男女の専攻分野に明确な违いがあることが分かります。男子は社会科学?工学に集中する一方、女子は人文科学?社会科学?保健の割合が高く、工学は极めて少ない状况です。理学系の中でも分野差があり、生物学は女性比率が约40%と比较的高いものの、数学は20%以下、物理学は10?20%と极めて低い水準にとどまっています。

さらに、3惭が2021年に実施した科学に対する意识调査では、厂罢贰惭分野を目指す女子学生への偏见の存在について、世界平均が23%であるのに対し、日本はわずか13%と调査国17か国中最も低い结果でした。しかし一方井先生は、この结果について、日本では偏见がないのではなく、偏见の存在自体に気づいていない可能性があると指摘されました。先生の研究チームが2018年に行った调査では、看护学や薬学は女性向き、机械工学や数学は男性向きとする意识が根强く存在し、不平等的态度を持つ人ほどこうした倾向が强いことが明らかになっています。

2. なぜ女性は理系から「漏れて」しまうのか

この现象を説明するモデルとして、「リーキーパイプライン?モデル」が绍介されました。これは、女性が成长段阶ごとに理系の道から离脱していく様子を水漏れに例えたものです。幼少期?思春期には理系に対する男性的イメージや周囲の大人の影响が、青年期には理系分野の环境そのものや帰属意识?ロールモデルの不在が、そして労働期には雇用问题やライフプランの困难さ(出产?育児)が、それぞれ离脱の要因になるとされています。

兴味深いのは、笔滨厂础の调査结果によれば、日本の女子の数学の成绩は実际には良好であり、成绩差は性别よりも个人差や环境要因による影响が大きいという点です。内阁府の资料でも、小学校の段阶では算数?理科が好きな女子は多いことが示されています。にもかかわらず、中学校以降、特に中学2年生から物理分野が加わることで理科への苦手意识が强まる倾向が见られます。「女子中学生は理数嫌いを演じる」という研究报告もあり、こうした现象の背景には「女性はあまり知的でない方がよい」といった社会的风土の影响があると考えられます。

理系の女性が少ない日本の状况を考察していきます。

3. 改善に向けて何ができるか

世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数において、日本は148か国中118位と低い顺位にあります。特に経済分野の収入格差や政治参画の评価が低く、社会全体としてのジェンダー平等はまだ道半ばです。一方で、男女格差が小さい国ほど理工系に进む女性がかえって少ないという「ジェンダー平等パラドックス」も报告されており、この问题の复雑さを物语っています。

日本では现在、女子大への工学系?情报系学部の新设や、理工系学部における「女子枠」の导入といった取り组みが进められています。また、组织论における「黄金の3割」、すなわちマイノリティの割合が3割に达すると组织文化が変わるという考え方も绍介されました。研究开発においては男女混合チームの方が男性のみのチームよりも特许数が多いという调査结果も示され、多様性のある组织の强みが示唆されました。ただし、これらの施策にはいずれも賛否両论があり、アメリカではアファーマティブアクションが违宪として廃止された地域もあるなど、その时々の最适解を考え続けることが重要であるとのことでした。

一方井先生は、最も大切なこととして、私たちが无意识の思い込み(アンコンシャス?バイアス)を自覚することを挙げられました。それは眼镜のようなもので、ずっとかけているとかけていること自体を忘れてしまうが、基本的に外すことはできないものだと表现されました。思い込みをデータとして可视化し、みんなで议论していくことが、壁を少しずつ下げていくことにつながるのです。

おわりに

本讲义を通じて、日本の理系分野におけるジェンダーギャップは、単なる统计上の问题ではなく、社会に根付いた无意识の思い込みや构造的な壁が复雑に络み合った深刻な课题であることを改めて认识しました。何を学ぶかにジェンダーの违いはなく、谁もが本人の希望する进路を自由に选べる社会の実现に向けて、一人ひとりが自らの思い込みに向き合い、意识を変えていくことの重要性を强く感じました。

一方井先生、讲义ありがとうございました。