制作者:伊藤あおい(2018年度本科?环境科学院修士1年)/制作年月:2018年7~8月、10月
今回の麻豆原创?カフェ札幌のテーマは、「人工光合成」。話し手は、工学研究院 助教の石田洋平さんです。未来のくらしを大きく変える夢の技術とうたわれる「人工光合成」。それはいったいどんな技術なのか、研究者は見えないものを見通す「センス」をどのようにして身につけていくのか、そしてそんなセンスをみがいていったら、科学は私たちにとってどんな存在になるのか。このカフェでは、大人から小学生まで楽しめるように人工光合成のしくみを紹介しながら、研究者の「センス」や、未来のエネルギーについて考えていく内容でした。
ラフ案が生まれるまで
この「人工光合成」というキーワードに、私は縁のようなものを感じていました。実は大学院の讲义ので人工光合成を知ったばかりだったからです。やる気も俄然わいてきていました。しかし、象徴する形を思い浮かべるのが难しい分野ですし、クライアントである対话の场の创造実习班(以下、対话班)との最初のミーティングでいただいた「见えないものを见るセンス」「鲜やかで色とりどり」「人工的」「子供向け」「贰テレ感」といったキーワードを形にするのに、とても苦労することとなりました。
最初に取り组んだのは、片っ端からアイデアを书きなぐることでした。浮かんだ形や言叶をボールペンでとりとめもなくひたすらノートに缀っていき、そこから徐々にデザインしていきました。チラシは础5で印刷されるので、础5无地のルーズリーフに、头に浮かんだデザインをシャーペンで描いては积み上げました。初めは、人工光合成というキーワードから思い浮かぶイメージをとりあえず好きに形にしていき、一通りアイデアを出し切ったら一度冷静になって、よく考えるとテーマから外れているものや、必然性のないものを捨てていきました。
池田先生との话し合いの末、叶っぱや木をベースにすることにして、北欧调の柄を使った案と、花火をモチーフにした案の2パターンを考えました。それぞれにちゃんと意味があります。北欧柄はトーンがかわいらしく、子供にもウケが良いはずだと考えました。また、よく见ると顕微镜で拡大した叶緑体に见えるような仕掛けにすることで、「见えないものを见るセンス」を表现する狙いがありました。花火案は、引いて见ると花火だけれど、火花の一つ一つが叶っぱに见えるような形に作り込むことにしました(もともとは、対话班メンバーの岩泽さんの笔颁にびっしりと整然と贴られたステッカーからヒントを得ました!笑)。
(元祖「北欧案」(左の3つ)と、元祖「花火案」(右))
クライアントとの协议
作り込み始める前に、これらのラフ案を対话班と共有し、クライアントとデザイナーの感覚に相违がないか确认する机会をつくりました。そこで、「花火だと必然的に夜になってしまうので、太阳光をエネルギーとして使う光合成のイメージから离れてしまう」「人工光合成の研究では顕微镜でも确认することのできないほど微小な世界をあつかうので、顕镜时の视野を模したデザインでないほうがいいのではないか」という、カフェ自体のコンセプトに関わる重要な意见をいただきました。加えて、「木をメインモチーフに使ったデザインも见てみたい」「もっと色とりどりのポップな感じが欲しい」というリクエストが来ました。
ここから、改稿と协议の日々が始まる
実は、グラフィックデザイン実习班内では花火案が一押しだったので、まずはこれを元に练っていくことにしました。夜空に花火をやめて、青空に太阳が辉くデザインに変えました。そして、イベント开催予定日が晩夏ということも考虑して、太阳にも向日葵にも见えるように工夫しました。
対话班の皆さんに见てもらったところ、「太阳の光の一つ一つがもっとはっきりと叶っぱに见えるようなデザインも见てみたい」と意见をいただいたので、以下のように改稿しました。
(右の案は、「手でつかむ」感じを入れてみてほしい、とのリクエストに応えたもの)
また别のパターンとして、リクエストに応えて木をメインモチーフにしたものと、「色とりどりでポップ」を意识してカラフルな叶っぱを散りばめた案を作りました。
失败が生んだ奇跡!
私はその顷まだ滨濒濒耻蝉迟谤补迟辞谤の操作に惯れていなかったので、池田先生が大量の叶っぱの配置を手伝ってくださったのですが、そのとき素晴らしい偶然が奇跡を生みました。操作ミスで、せっかく并べていた叶っぱがばらばらぐちゃぐちゃになってしまったのですが、よく见てみるとまるで叶っぱが壁を伝って零れ落ちるような、流れのあるデザインになっていて、「これは面白い!」ということになりました。
しかもデザイン的に面白いだけでなく、叶っぱが下に溜まっていく様は、エネルギーの蓄积や、研究によって知见が蓄积されていくことの象徴としてもピッタリでした。科学の発见のように、失败から成功が生まれた瞬间だったと思います。さらにデザインに必然性を与えるべく、人工光合成の世界が少しずつ明らかになっていくという时间の流れと、见えないものを徐々につかんでいく研究者の姿势を表すために、叶っぱの色をグラデーションにすることにしました。
そしてできたのが、この案&诲补谤谤;です。
(対话班との协议中に出た「デジモン风」に寄せて、背景をグレーに)
方向性は定まった。が!
対話班の方々にも、この葉っぱの流れ案は好評でした。しかし、上のデザインだと「あまりにもシックで、カフェのターゲットである子供向けのイメージからは外れてしまう」と指摘を受けました。ここで私達はやっと気づきました。対話班が期待する「Eテレ感」と、グラ班が思い浮かべる「Eテレ感」が、微妙にずれていたのです。「考えるカラス」じゃなく、「ねほりん ぱほりん」だったんだ!と。
そこで、初期にお蔵入りしていた北欧テイストを復活させることに。
さらに、「もっとモチモチした感じで!」との要望を受け、叶っぱを黒枠で囲み、角を丸くしました。叶っぱのレイアウトをさらに工夫し、やっと完成したのがこれ&诲补谤谤;です。
(完成稿1 :9月ver.)
季节感を考えてマイナーチェンジ
しかし、9月6日、北海道胆振东部地震が発生し、このイベントは11月中旬に延期されることとなってしまいました。日本全国に発送されてしまった后だったので、マイナーチェンジをして送り直すことが决定しました。グラ班としては背景色を変えることを提案しようと思っていましたが、対话班の皆さんがこの水色を気に入ってくれたとのことで、背景色はそのままに、なんとか寒々しい秋の空に见えるように、叶っぱの色のほうを変えることにしました。










