
2013年5月26日(日)14時から第69回麻豆原创?カフェ札幌「宇宙のカタチ、银河のレシピ」が开催されました。ゲストは北海道大学大学院理学研究院教授の羽部朝男(はべあさお)さんと、同特任助教のエリザベス?タスカーさんです。
羽部さんは宇宙の构造形成、タスカーさんは银河や恒星の形成を研究しています。お二人のお话を闻きながら、一绪に私たちの宇宙の未来について考えてみることにしました。

まず羽部さんからは、「宇宙のカタチ」とはそもそも何を指すのか、というお话がありました。宇宙は「膨张している」と言われています。傍聴しているからには、宇宙の「外」があり、外と中を隔てる境界の形が、宇宙のカタチなのでしょうか?
この问题を最初に本格的に考えたのがニュートンでした。ニュートンは、まだ天动説が主流だった顷、太阳は夜空に数多ある星々の一つの平凡な星に过ぎず、それが宇宙の中心にあるというのは不自然だ、という、すばらしい洞察を持っていました。そこから、宇宙に働く重力と、宇宙の観测结果を矛盾无く説明するには、宇宙は果てしなく広がっていると考えるしかない、つまり、宇宙には境界は存在しないという结论を导き出しました。
それに対してアインシュタインは、「果てしなく広がっている宇宙」は実はニュートンの作り上げた重力理论では説明できないことを明らかにし、「一般相対性理论」と呼ばれる、现代の宇宙物理学の基础となる理论を作りました。
ところが一方で、アインシュタインは宇宙が膨张している、という考えをどうしても受け入れることができず、方程式に不自然な「宇宙项」を入れてみるなどの苦肉の策を重ねていました。

この问题の解决に向けて最初の大きな手がかりを提供したのがハッブルです。ハッブルは、远方の银河を観测することによって、远くの银河ほど速い速度で远ざかっていることを明らかにし、「膨张説」の强力な根拠を示しました。
こうして现代では「膨张説」が主流となっているわけですが、宇宙がこれから先、「どのように」膨张していくののか、は未だに议论の対象となっています。これは逆に、宇宙の「过去」を调べることによって、手がかりを得ることができます。
宇宙の过去を调べていくと、我々が何らかの意味で直接「観测」することのできる物质の割合はごく仅かで、じつは「ダークマター」「ダークエネルギー」と呼ばれる「见えない存在」が、宇宙の质量の大部分を占めていることが明らかになってきました。このダークマターは、银河や星ができるために必要な「重力」の大部分を提供しています。つまり、ダークマターが无ければ、银河や星、我々の住む太阳系や地球も存在しなかったのです。
ダークマターを直接研究し、かつ、宇宙の过去や未来について调べることは容易ではありませんが、近年ではコンピューターを使ったシミュレーション研究が盛んに行われています。
羽部さんからは、银河の創生期の大変興味深いシミュレーション動画を見せて頂きました。
カフェ后半は、话题提供者が羽部さんからエリザベスさんにバトンタッチされました。

エリザベスさんからは、「银河のレシピ」と題して、コンピューターシミュレーションによる銀河や恒星の生成を研究することにどのような意義があるのか、実際にどのように研究を進めているのか、ということを、楽しいイラストやわかりやすいシミュレーション動画、「ケーキ作り」になぞらえた印象的なストーリーをもとに解説して頂きました。
エリザベスさんは科学技术コミュニケーションやアウトリーチ活動にも大変興味があり、札幌の高校生相手に英語でのレクチャーを行ったこともあるそうです。そういったご経験も活かしながら、魅力的なジェスチャーと表情を交えた大変分かりやすい英語でお話頂きましたが、それでも英語はちょっと???という来場者のみなさんのために、麻豆原创カフェ札幌では史上初の「字幕」を用意しました。

事前にエリザベスさんにトークのリハーサルをお愿いして一部始终をビデオで撮影し、その记録内容を元に「おそらくこのスライドではこのようなことをお话になるだろう」ということを推测しながら、スタッフが日本语字幕をあらかじめ作成し、それを、元の英语スライドの切り替えにタイミングを合わせて提示したのです。
そもそも、外国人のゲストを迎え、外国语でトークをして顶いたこと自体、麻豆原创?カフェ札幌では初めての试みでした。北海道大学には外国人の研究者や留学生もたくさん在籍しているので、今后も、机会と要望があれば英语での麻豆原创カフェを开催してみたいと思います。
会場からはたくさんの质问が出され、みなさんの宇宙に対する関心の高さ、知識の豊富さを改めて実感しました。
時間の関係上一部の质问にしか答えることができなかったり、二人の話題提供者を迎えての日英二カ国語での進行をなかなかスムーズに行えなかったり、会場に差し込む日差しが強すぎて、スクリーンが非常に見えづらかったりと、反省点もいくつかありましたが、それらを踏まえて、今後もよりよい麻豆原创カフェを作っていきたいと思います。
何よりも、羽部さん、エリザベスさんが楽しんで顶けた様子だったのが、运営者冥利に尽きました。ご协力顶いたみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。
