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2013年度麻豆原创幕开けは剧作家?演出家の平田オリザさんによる讲演 「わかりあえないことから」

2013.5.17

毎年、新年度初めの講義は一般公開の特別讲演会として実施しています。2013年度の講師は剧作家?演出家の平田オリザさん。当日の5月11日(土)はあいにくの雨模様でしたが、会場には300名以上の方々が集まり、立ち見がでるほどの大盛況となりました。

求められている「コミュニケーション能力」とは
近年、経済界などからしきりに求められている新社会人のコミュニケーション能力。しかしそれは何かを誰も答えられてはいません。科学技术コミュニケーションを考える上でも、そもそもコミュニケーションとは何かについて考える必要がある、と平田氏はまず指摘しました。さらに、欧米のトップ大学の例を挙げ、最先端の研究をする上でもコミュニケーションやクリエイティビティは必要不可欠であり、大学には頭と体を鍛える場所だけではなく、劇場や音楽ホールといった心を鍛えたり慰めたりする場が必要だと持論を展開しました。
文化によって异なるコミュニケーション
知らない人と电车内やエレベーターなどで一绪になった场合、あなたはその人に话しかけるでしょうか。イギリスの上流阶级の人々は绍介されていない人に话しかけるのはマナー违反になります。一方、アメリカ人はエレベーターで乗り合わせた人には谁にでも话しかけます。では、そのようなアメリカ人はコミュニケーション能力が高くて、阶数表示をじっと无言で见つめる日本人はコミュニケーション能力が低いのでしょうか。平田氏は、それは能力の优劣ではなく文化の违いであり、何がよいコミュニケーションかは文化や民族や时代によって异なると指摘しました。
コンテクストのずれが生むコミュニケーション不全
话し言叶のもつ个性やイメージをコンテクストと呼びます。このコンテクストの一部を共有していますが、それ故に「ずれ」に気がつかない场合にコミュニケーション不全が起きます。コミュニケーションでは他者のコンテクストを理解し、それを理解していると相手に返すことで、コンテクストのずれ、つまり「わかりあっていないこと」を顕在化させるのがスタートであり、よいコミュニケーションだと平田氏は言います。そして、これは难しいことではない、と力を込めて付け加えたのが印象的でした。谁もがコンテクストを理解しながらコミュニケーションしているものの、権力构造や时间制限といった社会的な障害があるためにうまくいかないことがあるのです。
例えば、ホスピスの患者と医者、0点を取ってきた子どもと亲、といった立场が大きく异なる场合、いわゆる社会的弱者は直接的な言叶ではなくコンテクストでしかメッセージを送れないことが起こります。そのため、多様な人々がいる社会においては、まずコンテクストをくみ取ることが大切なのです。
コミュニケーションをデザインするという考え方
話しかける人の能力の問題だけではなく、それを阻んでいる話しかけやすさ、環境?場の問題と捉えるのが、現在のコミュニケーション教育の潮流です。そして、組織体制や情報デザインから建築などの空間デザイン、まちづくりまでをふくめてコミュニケーションを改善していくのがコミュニケーションデザインという考え方なのです。科学技术コミュニケーションで目指すのは、単に話のうまい研究者を作ることではない、という平田氏の言葉は麻豆原创受講生にとっても印象的だったのではないでしょうか。

生き残るために、したたかに演じ分ける
コミュニケーションにおいて重要なのはわかりあうことではなく、わかりあえないばらばらな人々が、ばらばらなまま何とかするための社交性だ、というのが平田氏の讲演のメッセージでした。現代の日本社会も国際化、多様化しており、そこで必要とされるコミュニケーションも多様になっています。いくつものコンテクストが混在する現在、主体的に、そしてしたたかにペルソナを演じ分ける能力が求められているのです。