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#70 见えないメス、阳子线治疗の先端を行く(2) ~ワクワクを繋げる(书籍绍介)

本は人を育てます。そして人は本を共有することで、知を繋げることができます。「私の人生に影响を与えた1册」「学生に読み継いで欲しい1册」「今ホットな研究がわかる1册」の3册から研究者の内面に迫る今回。本を绍介してくれるのは前回、専门の阳子线治疗についてお话しをうかがった白土博樹さん(医学研究院 教授)です。白土さんが本に託して今の学生に伝えたい事は何なのでしょうか。

【松尾拓磨?総合理系1年/平山义规?総合理系1年】

(白土さんと3册の本)
私の人生に影响を与えた1册

『氷川清話 付勝海舟伝 勝海舟 勝部真長編』(角川文庫/1972)

『氷川清话』は、胜海舟の晩年の语録です。胜海舟と西郷隆盛などの江戸末期から明治初期の人物との関わりや、胜海舟が感じたこと?思ったことが生き生きとした文章で记されています。

実は、この本との出会いは一年前です(笑)。バスを待っているときに、たまたま寄った古本屋で见つけました。この本のなかで特に面白いが笑えないエピソードがあります。ロシアからお金を借りないと日本が危机に陥るということがあり、ロシアが500万円贷すから、代わりに札幌を抵当に出せといいました。実际には断固谢絶してロシアから借りてはいませんが、胜海舟はその时のことについて「あのときその话に乗って、100万円ぐらいを自分の懐に入れていれば、もっと裕福になれたのに」と冗谈を交えて述懐しているんですよね。胜海舟たちは激动の中でも自分中心に考えることは决してなく、いつも国のためにと行动してくれたので、今の札幌、日本があると思いました。

明治维新は鹿児岛や山口のように、国の端っこにいた人々が担いました。日本のど真ん中である、东京ではない场所にいたからこそ、国のありかたについて集中して勉强できたのではないでしょうか。ど真ん中では、周りをとりまとめる仕事が多く、最先端のことはできません。北海道大学は端っこにあるということで恵まれていると言えます。

学生に読み継いで欲しい1册

『生命とは何か?物理的にみた生細胞?』E.シュレーディンガー 著(岩波書店/1951)

シュレーディンガーは物理学を応用することで生物学が発展することを见越して、この本を记しました。まずタイトルが良いですよね。物理学をやってる人が生命のことを书いたっていうギャップ感がかっこいい。この本は一回で読むのはきついと思います。大学生の内はなんとなく重要そうだとわかれば良いでしょう。私が読みきったのも大学卒业してからですね。

この本を読んでいたら、ワトソンとクリックがこの本に刺激された、ということが私にも见えてきたんですよ。顿狈础が発见されていない时に、どうしてシュレディンガーは顿狈础のサイズが分かったんだろうか、というワクワク感を、ワトソンとクリックも私と同じように感じたと思うんです。

今の学生たちはシュレディンガーを目指すべきなんじゃないかと思うんです。「放射线ががんに効くターゲットはこういう理由のはずだ」ということを予言しておけば、次の人たちがそれに向かって量子生物学といった世界を作り出すでしょう。そういった次を予想させるワクワク感が研究にはすごく重要だと思います。

僕は高校时代は物理や数学があまり得意じゃなくて结构苦労しました。それでやっと医学部に入れて、どれだけ役に立つのかと思ったら、全く使わないんですよね(笑)。放射线科に入ってよかったのは、いやいやながらやった数学?物理を使えるってところです。絶対后で役に立ちます。数学?物理は科学の基本です。

今ホットな研究がわかる1册

「特集:放射線治療―最近の動向と展望」白土博樹 編『月刊カレントテラピー34(5)』(ライフメディコム/2016)

前半の放射线治疗に関する総説は、日本で一番この领域で优れている人たちに执笔して顶きました。巻末の座谈会记事は、开业医の方を意识しました。开业医の方たちが放射线治疗を、どういう时にどのように使ったら良いかがわかるように、と思って企画しました。

座谈会のテーマのひとつが「エビデンス」(証拠)です。新しい医疗技术をつくるのは医学?理学?工学の融合分野で、それを使うのは医者ですが、その治疗法がどれだけ効果があるか、エビデンスを明らかにしなければなりません。でもエビデンスは新しい领域であればあるほど足りない。例えば最新の放射线治疗である阳子线治疗はお金もかかりますし、もどかしい作业です。国としてもまだ保険の対象にできないので患者さんが全额负担しなきゃならない。この非常に厳しい过渡期を乗り切れば、阳子线治疗はより一般的な手段になるでしょう。北大での研究などによって、小児肿疡は保険を适用できるようになりました。

「自分は放射线治疗の歴史の中で何をすべきか」という感覚が非常に重要なんですよ。他の人がやれないこと、ここでしかやれないことは何なのか。それを见つけてやって行くんです。この施设を作らせていただいた僕は、阳子线治疗を追求して、今までの治疗成绩を超えるエビデンスを出すべき人间なんです。


なんと1年前に出会ったという『氷川清话』。大学を卒业した后になんとか読み切ったという『生命とは何か』。今年白土さんが特集の编集を担当された『カレントテラピー』。3册の本から、白土先生に迫りました。皆さんも手に取ってみてはいかがでしょうか。この3册を読み切ったころには、きっとそれぞれに新しい発见があることでしょう。白土さん、ありがとうございました。

 

 

この记事は、松尾拓磨さん(総合理系1年)、平山义规さん(総合理系1年)が、全学教育科目「北海道大学の”今”を知る」の履修を通して制作した成果物です。

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Update

2016.11.28

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