北大构成员の必読书「安全の手引」。新入生のオリエンテーションや年1回の安全讲习の际にも用いられる、北大の安全卫生教育を支える教材です。今回の记事では、その执笔や改订に大きく携わっている川上贵教(かわかみ?たかのり)さんから伺った话をお届けします。2011年3月11日に起こった东日本大震灾から11年となる今日、あの黄色い册子に込められた考えや想いに触れてみませんか?

【梶井宏树?颁辞厂罢贰笔博士研究员】
まず、安全の手引について教えてください。
北大の构成员全员に身につけていただきたい安全の基础がつまったものです。つまったとはいっても、「あれも必要だ!」「これも必要だ!」となんでもかんでも入れているわけではなく、「身分や専门分野に関わらず最低限抑えておいて欲しいこと」だけをコンパクトにまとめています。その点で、「北大の安全に関することを全部入れる」という考えで作っていた以前のバージョンと比べると、みなさんに现在お渡ししているものは大きく変わりました。

安全は谁かから与えられるものではありません。法律を守っていれば安全というわけでもありません。特定の分野の人たちだけでなく、北大にいる人みんながしっかり安全を学ぶことのできるような内容にしています。
例えば、こういった大学で配布するような安全の手引は、実験をする际の注意事项を大きく取り扱っているものがほとんどです。しかし、そういったものを渡された文系の学生や事务の方々の立场で考えてみるとどうでしょう。「自分には関係ないな」と、読みませんよね。なので、まずは第1章では安全の考え方をしっかり学ぶことのできる构成にしていて、実験の项目も「実験をしない人にもこれだけは知っておいて欲しい」という内容に留めています。もちろん、これとは别に実験をする人には専用の教育训练?讲习が用意されています。

企業などと比べたときの大学の一番の特徴は「多様さ」です。大学は研究をはじめとしていろいろなことをやっていますよね。それぞれに必要な安全の考え方や対策の全部を一册に入れ込むことはどうしてもできません。また、未成年の学生、留学生、正規職員や非正規職員、派遣職員にボランティア…… いろいろな構成員のいろいろなバックグラウンドに応じた、きめ細かい教育も必要です。
安全の手引の特に第1章を読むと、北大の中にいる期间だけを想定しているのではなく、外に出ても安全の考え方を大切にして欲しいというような気持ちが伝わってきます。
そのとおりですね。学んだ考え方はもちろん、手引きも「これは役に立つから卒业后も捨てないで持っていよう」と考えてもらえるものであってほしいと思いながらつくっています。あまり知られていませんが、厚生労働省が6年ごとに出している労働灾害防止计画の中で、社会に出る前の学校段阶で安全卫生について幅広く基本事项を学ぶことを繰り返し求めています。そういった社会的ニーズも意识しています。
北大の构成员は约2万人、札幌市の人口だけで考えると约1%を占めるといった表现をされることもあります。构成员の安全への意识向上が、例えば地域防灾といった学外の课题にもつながっていると良いですね。
そうあってほしいですね。安全の基本的な考え方をきちんと学べる机会はあまりありません。教育としてその机会を全员に提供しているというのは大きいと考えています。直接的に何かにすぐ役立つものばかりではないかもしれませんが、ものの考え方として、防灾も含めていろいろな场面で応用が効くのではないかと思っています。
なお、私たちの活动がどれくらい役に立っているのかについては、定量的に测ることが难しく、评価しづらい点ではあります。事故后に関係者へ行うヒアリングでは、「私たちの活动が伝わっていないのか……」とがっかりすることもあります。伝わっていないからこそ事故が起きていると考えると当然かも知れませんが、だからこそ构成员の隅々まで伝わるように根気よく活动を続けたいのです。
最后に、川上さんにとって「备える」とはどういうことでしょうか。
今まで大丈夫だったから大丈夫といった発想をしていると危ないです。运転免许センターの「かもしれない运転」のように、こういうことがあるかもしれないという构えでいることが、これからの自然灾害と向き合う上では一层大切になります。今まで起きていないということは、今后も起きないことの根拠にはなりません。事実、胆振东部地震では多くの想定外が起きました。
また、「被害が出なかった!良かった!」といった结果に引きずられて、物事のリスクの本质を読み误ってしまうことも问题です。そうではなく、「最悪こんなことが起こっていたかもしれない」と、想像力を働かせて备えておく必要があると思っています。物理学者で随笔家の寺田寅彦も言っているように、正しく怖がることというのは本当に难しいことです。私自身もそういうふうに结果に引っ张られないように気をつけないといけないなと思って日々取り组んでいます。
安全というのは难しいものです。「これをやったら絶対に大丈夫」ということがありません。野球の野村克也监督の座右の铭にもなっている「负けに不思议の负けなし 胜ちに不思议の胜ちあり」という松浦静山(まつら?せいざん)の言叶があります。相手のミスやその他の要因によってまぐれで胜つことはあるけれど、负ける时は负けるべくして负ける。その原因は必ずあって、それを一つ一つ塞いでいけばより胜ちにつながりやすくなるという意味です。剣术书の言叶ではありますが、事故防止にそのまま通じるものです。
正解はない安全の取り组みの中では、本质的に何が必要かという目线を常に持っておくこと、起こったことをきちんと分析して対策を讲じることが、想定外を想定外にしないことにもつながるのかもしれないと感じました。本日はありがとうございました。

関连リンク:
※北大构成员は学内から安全の手引の辫诲蹿版や音声付きパワーポイントなどの资料をダウンロードすることができます。- 【匠のわざ】#8 大学の安全衛生管理の充実を目指して~安全衛生本部 化学物質等安全管理担当~(2021年1月20日)