令和3年度に高校生との対話プログラム「环境カフェふくしま」を実施
報告者:浅野希梨(国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 研究コーディネーター)
令和3年度、国立環境研究所福島地域協働研究拠点は、福島県立安積黎明高等学校化学部1,2年生8名と対話によって“環境課題にアプローチする感覚(センス)を育む場”「环境カフェふくしま」を実施してきました。

ここでは、令和3年5月から令和4年2月までの取り组みについて报告します。
「环境カフェふくしま」の目的
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故後、科学技術と社会の間に様々な課題が表出し、科学技術リテラシーの必要性が強く求められています。しかしながら、科学と社会の問題が色濃く存在する福島県であっても、それを学ぶ機会は、非常に限られています。私たちは、「环境カフェふくしま」を「环境課題にアプローチする感覚(センス)を育む場」と位置づけました。環境課題にアプローチする感覚(センス)は、科学的発想に不可欠であり、環境課題に対してだけでなく、物事を観察し、理解し、本質を見極める基盤となるものと考えています。「环境カフェふくしま」では、環境研究者との対話の中で、これから環境課題を一緒に取り組む高校生が問いを立てる力、質問力、探求力、観察力、理解力などの環境課題にアプローチする感覚(センス)を下支えする科学技術リテラシーを身につけることを目的としました。
「环境カフェふくしま」は、国立環境研究所シニア研究員?多田満氏が発案した「环境カフェ」をベースにしています。「环境カフェ」とは、専門や職業の枠を超えた市民(高校生や学生もふくむ)の交流による環境(研究)に関する社会対話(環境対話)の手法です。
「环境カフェふくしま」のプログラムデザイン
プログラムの参加者は、福島県立安積黎明高等学校化学部8名(1年生4名、2年生4名)です。「环境カフェ」で、1グループの適正人数が4~8名とあり、顧問の先生と相談し、この人数とし、各回には、顧問の先生も同席してくれました。プログラムデザインは、報告者が、定期的に北海道大学高等教育推進機構の種村剛先生に助言をもらいながら、国立環境研究所福島地域協働拠点(以下、福島拠点)のスタッフ3名とで行い、当日運営は福島拠点のスタッフで担当しました。

テーマを设定
环境カフェふくしまを実施するにあたり、年间のテーマを掲げて、実施することにしました。环境课题は幅広く、话题も多岐にわたり、话す内容を少しでも绞り込もうという意図です。オリエンテーションなどで彼らの関心をヒアリングしたうえで、スタッフ内で検讨し、テーマを次のように设定しました。これは、ニュースで気候変动が大きく取り上げられるようになったこと、原子力灾害を経験した福岛県では、2011年以降に再生可能エネルギーへの関心が高まり、民间の発电会社が増加したことなどを考虑し、生活に欠かせないエネルギーから脱炭素社会について取り上げてみようと考えたからです。
