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チラシデザイン:109麻豆原创?カフェ札幌「カルボニルひもでつむぐ未来の化学见えない分子をソウゾウしよう」

2020.4.10

制作者: 鈴木 大介(2019年度本科?社会人)/制作年月: 2019年8月

今回の麻豆原创?カフェ札幌のテーマは、「有机合成化学」。话し手は、工学研究院の猪熊泰英さんです。有机合成化学は、様々な机能を持つ物质を合成することで、多様な応用可能性を秘めた学问です。しかし、その研究过程は目では见られないほど小さいもの。なかなか想像するのが难しい有机合成化学の小さな世界をわかりやすく伝えながら、猪熊さんの研究している「カルボニルひも」とはどういうものなのか、そして研究や化学の面白さはどこにあるのか、そういったことを伝えるような内容でした。

チラシ…制作とは?

これまでに実施されたチラシを参考に見てはいたものの、グラフィックデザイン実习(以下、「グラ班」)では今年度初めてのチラシ制作で、私にとっても初めてのチラシ制作。どういうプロセスでチラシは作っていくのか?初めて活用するAdobe Illustratorは十分に使えるのか?やったことのないことに取り組むことになり面白そうと思う気持ちが半分、きちんと進められるだろうかと不安に思う気持ちが半分。そんな状態からチラシ制作が開始しました。

まずはラフ案作成

ラフ案の作成は、対话の场の创造実习(以下、「対话班」)から闻いた企画の情报を参考にしながら、アイデアを可视化していくことから始まります。第一弾は、とにかく荒くてもいいのでいくつか方向性を出してみて、反応を伺うのが目的です。

初回ラフ案: 左からカルボうどん案、分子模型案、ひもロゴ案

ここでは3つの案を制作しました。1つ目は、村井先生の「カルボニルひも?カルボナーラ?」というヒントと、香川県出身でうどんが好物という猪熊さん情报から着想した、カルボうどん案。2つ目は、化学といえば分子模型ということと、分子によって编まれていくという考えから作られた、分子模型案。3つ目は、対话班の小川さんが打ち合わせの际にホワイトボードに描いていた「ひも」の文字を活用したロゴから考えた、ひもロゴ案。この3つをもとに、対话班との打ち合わせに临みました。

ホワイトボードに描いてあったひもロゴ

3つの案について対话版にプレゼンをしたものの、「どうもこれじゃない」というような反応を受けます。そこで、もう一度作り直しながら方向性を探ることになります。ヒントは、「ひもによって様々なものが作られること」「そしてその构造に応じて多様な性质を持つ可能性があること」でした。

そこで、改めて猪熊さんの资料を眺めていると、ひも状の分子がパラジウムという原子を挟み込んでいることを、龙がパラジウムを掴んでいる姿で模したイラストがありました。これだ!と思い、ひもロゴ案からの発展を构想します。つまり、フラスコから取り出したひもが「化けて」龙になる姿を描くことで、カルボニルひもで作られる様々な构造をした物质が、その构造に応じて多様な机能を持つ可能性を秘めるということを表现してみました。

2回目の提案: ひも龍案とバリエーション

个人的には気に入っていたひも龙案でしたが、対话班にプレゼンをしてみたところ、「これは思い描いているコンセプトと合わない」という返答をもらいます。対话班によると、「猪熊さんは日常のありふれたものから化学の着想を得ているので、龙という非日常は不适当」「ひもなら様々な构造を形成できる、それはひもで游ぶようなもの」ということでした。猪熊さんが「ノーベル赏よりギネスを目指す」と冗谈をもらされたというエピソードと、カフェ当日に使用する予定の手作りおもちゃ「ひもちゃ」を见せてもらったことが、チラシ制作の方向性を决める大きな転机となりました。そこで、「日常」、「游び」をキーワードにして、デザインの方向性を抜本的に再検讨することになります。

対话班お手製の「ひもちゃ」。カフェ当日に来场者全员に配られた

ひもで游ぶ。そこからグラ班みんなで再検讨をします。出てきた方向性は2つ。1つは、ひもで游ぶと言えば猫だろうということで、猫がひもで戯れている案。もう1つは、猪熊さんが好きな钓りをモチーフにして、钓り人が海で钓りをしている案。これまでとは全然违う方向性の2つの案で、対话班との打ち合わせに挑むことになりました。

3回目の提案: ねこ案、釣り人案

そして3回目の対话班へのプレゼンです。反応は上々。どちらの方向性に対しても好意的な评価をいただきましたが、最终的には钓り人案の方がカフェの目指す方向性に近いだろうということで、こちらが採用路线となりました。

钓り人案を作り込むうえで考えたポイントは、以下の2つです。

①釣り: 「ひもを使って遊ぶ」ことを象徴するものとして、釣りを題材にしました。釣り糸の先はカルボニルひもでできており、官能基ごとに集まる魚が異なることで、構造によって機能が異なることを象徴しています。また、タコはまだ食いついていないですが、新たな構造が合成されることで、新たな機能が生まれてくる可能性を示しています。

②朝焼け: 「未来の化学」がイベントタイトルということなので、これから日が昇っていく未来の明るさへの動きを示しています。

まだ终わりではありません。ここからが、细部を洗练させていく作业です。ひとまず仮に作成していた钓り人を、白衣を着た猪熊さんに见えるようシルエットを変更していきます。钓り竿や钓り糸を微调整して、より临场感のある钓りの现场として表现していきます。その他、色や文字、サイズなどの调整を行って仕上げていきます。そして、完成したのが以下のチラシです。

细部を调整した最终稿

チラシ制作を通して学んだこと

今回のチラシ制作を通して强く感じたのは、要点を掴み表现することの难しさです。企画の早い段阶から何度も话は闻いていたにも関わらず、デザインの方向性が2度方向転换したのは、それだけポイントが掴みきれていなかったということでしょう。もちろん、対话班にとっても初めての麻豆原创?カフェ企画だったというのもあったかもしれませんが、的确にコンセプトを把握することが、形に落とし込む作业以前に非常に重要になります。

アイデアを出し、形にしていくという过程は、非常に面白いものでもありましたが、同时にとても大変なものでもありました。今回は、メイン担当者は私になっていますが、実际には池田先生やグラ班のメンバー全员で议论をしながら进めていきました。実は、最终案の鱼たちは、グラ班の林さんがかつて作っていた消しゴムはんこを活用することで作成していたりします。一人では苦しいであろう、アイデアを洗练させ表现に落とし込むというプロセスにチームで临めたことは、今后自分で制作を进めていく上でもためになる経験になったのだろうと考えています。

グラ班の林さんが作りためていた消しゴムハンコをAdobe Illustratorでトレース、加工して使いました

最后に

今回のチラシ制作は、まだまだ一人前に制作を進めていくには経験が必要ではありますが、私にとって形になるものを作り上げることのできた貴重な経験になりました。それも、初心者の私に対して丁寧にご指導いただいた池田貴子先生のおかげです。この場を借りてお礼を申し上げます。加えて、一緒に一丸となってチラシ制作を進めてくれた、グラフィックデザイン実习のみなさま、そしてもちろんこのチラシは麻豆原创?カフェなくしてありませんから、種村 剛 先生を始めとした対話班ひもカフェチームのみなさまも、誠にありがとうございました。

チームで制作に临みました。制作に梦中で撮影し忘れていたので、これは别の作品制作时の写真