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#35 フクロウ vsアライグマ “仁义なき戦い”

札幌近郊の森の中で、縄张り(すみかとなる树洞)を巡り、フクロウとアライグマの间で&辩耻辞迟;抗争&辩耻辞迟;が繰り広げられている可能性があることを、北海道大学创成研究机构?大学院环境科学院の小泉逸郎(いつろう)助教と、小林章弥(ふみや)さん(当时?北大院生)、外山雅大(とやままさひろ)さん(当时?北大博士研究员)からなるチームが突き止めました。

いったい夜の森で、何が起きているのでしょうか?小泉さんと小林さんに详しく闻きました。

もとはペットとして饲われていた外来种?アライグマ。いま北海道でもその数を増やしていて、农作物を荒らす被害が多発しています。被害额は1998年以降、年间およそ3千万円で推移してきましたが、ここ数年で被害は急増して、2011年度は1亿2千万円を超える被害となりました。

もっとも、被害にあっているのは人间だけではないようです。北大创成研究机构?大学院环境科学院の小泉逸郎さんに详しく闻いたところ、在来种であるエゾフクロウが住処としていた树洞に、アライグマの侵入が进んでいることが判明しました。高い场所にある树洞は、木登りが得意なアライグマにとって安全な住処として使えます。また温度や湿度も一定なので、子育てにも最适です。

フクロウとアライグマが树洞を取り合う

2011年から2012年にかけて、札幌市近郊の道立野幌森林公园で直径10センチ以上の大型の树洞341箇所を调べたところ、アライグマは37ヶ所、フクロウは34ヶ所の树洞を使っていたことがわかりました。

しかもうち4つは、アライグマとフクロウが异なる年に同じ树洞を使っていました。同じ树洞で撮影された下の写真を见ると分かりやすいと思います。

実際にアライグマがフクロウを追い出すような”仁义なき戦い”が行われているかどうかは分かりません。しかし小泉さんによると、密度が高い本州のような地域では、アライグマがフクロウの卵を食べる現場をアマチュアの研究者の方が目撃した事例もあるとのことです。

调査地の野幌森林公园は、駆除活动によってアライグマの密度が低く抑えられており、大型の树洞もたくさんあるので、直接的に竞争しているところが目撃されているわけではありません。

むしろ実际に竞合している可能性が高い本州において、今后はこのような调査が必要になってくると小泉さんは言います。

过酷なフィールドワーク

この研究は、2013年3月に环境科学院の修士课程を修了した小林章弥さん(现在?アウトドア関係の会社に勤务)の修士论文です。研究には、外山雅大さん(现在?根室市歴史と自然の资料馆学芸员)も大きく関わりました。

小林さんと外山さんが行ったのは、小型CCDカメラを担ぎながら木に登って観察するという、过酷なフィールドワークでした。樹洞の中を直接観察し、体毛、羽、餌の食べ残しなどを徹底的に調べたのです。

(小林さんと外山さんの树洞调査の様子)

以下、小林さんのコメントです。

「重さ10办驳以上の调査机材を背负って藪の中を歩き回り、木を登って树洞をのぞくという作业を日が暮れるまで行っていました。観察対象の树洞も300本以上。调査期间中は日本で一番木を登っていたのではないかと思います。

私は大学时代自転车竞技部に所属していたので体力にはそれなりに自信がありましたが、毎日调査が终わるとへロヘロでした。调査から戻ると夜9时には寝ていたと思います。

また、调査地が森の中ということで、スズメバチと遭遇する场面が几度もあり、いつもヒヤヒヤしていました。音を上げそうになることもありましたが、共同研究者の先辈の协力もありどうにかやり遂げることができました。先辈には本当に感谢しています」

违う种の竞争に注目した研究は少ない

この研究で特に兴味深いのは、违った种のあいだで行われている竞争を明らかにした点です。特に鸟类と哺乳类に限れば、こうした研究は数えるほどしかありません。小林さんによると、「同じ&濒诲辩耻辞;资源&谤诲辩耻辞;(饵や営巣场所)を利用する生物どうしなら竞争が起こりうるはずなのに、これまで研究例が少なかったのは意外」だったそうです。

(树洞にたたずむエゾフクロウ)

异なる种のあいだで竞争関係があるかどうか証明するのは容易ではありません。野外で直接、生き物同士の干渉を见るのは难しく、また実験的に数を増やしたり减らしたりもできません。

今回の研究では、まずは2つの种で、同じ资源(饵や居住空间)を利用するかどうかを调べることで、人知れず行われている竞合関係をあぶり出しました。今回の结果だけで决定的な証拠にはなりませんが、まだ何も分かっていないアライグマとフクロウの潜在的な竞合を示すことには成功しました。

絶灭危惧种?シマフクロウも危ない!?

この研究では外来种に焦点を当てています。共同研究者の1人、外山さんは学部生の顷からシマフクロウの保全に関わっていて、最近森で増えているアライグマに注目していました。アライグマは木登りもうまく、もしかしたら在来のフクロウに影响を与えているのではないかという外山さんのアイデアをもとに、この研究が始まりました。

シマフクロウは世界最大级のフクロウで絶灭の危机に濒しています。森林伐採によって树洞が减り、现在、多くのシマフクロウが人工巣箱で営巣しています。研究や保全活动に関わる人たちは、そこにもしアライグマが入ってきたらと、心配しています。

(シマフクロウ)

今回のように外来种を调べることで、生态系への影响评価に基づいた、より正确な対策を立てられます。外来种が在来种に与える影响について、社会が注目するきっかけを作ったのが、この研究の大きな功绩です。

悪いのはアライグマなのか?

一方で、小泉さんは、外来种のことを研究しているときに感じる违和感があります。どうしても外来种は悪者にされてしまいますが、もともとは人间が连れてきたものです。アライグマも、もとはペットとして连れて来られたものが、饲いきれなくなって谁かが捨てたのです。

(树洞の中のアライグマ)
 

小泉さんは生物学者として、「アライグマもニジマスも全く嫌いではありません。むしろ生き物として魅力的で好きですね」といいます。自身もザリガニやカメなど様々な生き物を饲ってきた経験から、ペットとしての生き物と触れ合うのは大事だと感じています。

しかし、饲うのであれば责任をもって饲ってほしいし、住むべきでない场所に无理やり连れて来られた、アライグマを始めとする外来种の方がむしろ被害者なのだと小泉さんは言います。

今后の研究は

木に登って树洞を利用する生物は、哺乳类ではイタチ、リス、モモンガ、ネズミなど、そして他にもカエル、トカゲ、昆虫などまだまだたくさんいます。谜に満ちあふれた自然界では、人间の想像など及びもつかないような竞争が繰り広げられているのかもしれません。

フィールドで使うたくさんの调査道具もみせてくださいました。手にしているのは&濒诲辩耻辞;おもり&谤诲辩耻辞;。树に上る时にロープをかけるために使います。

いまは生物に小型の発信机を取り付けるバイオテレメトリーという研究手法も盛んになっています。また颁颁顿カメラやセンサーを使った自动撮影など、うまく使えばアライグマとフクロウが竞争している瞬间も撮影することができるかもしれません。

小泉さんたちは、今后も様々な研究手法を駆使して、意外で、时にユーモラスな生き物同士の竞争関係に迫っていきたいと考えています。

※この論文「Potential resource competition between an invasive mammal and native birds: overlap in tree cavity preferences of feral raccoons and Ural owls(侵略的外来哺乳類と在来鳥類の資源をめぐる競争:アライグマとフクロウの樹洞選好性の重複)」<小林章弥(北海道大学大学院環境科学院),外山雅大(北海道大学創成研究機構),小泉逸郎(北海道大学創成研究機構?大学院環境科学院>は、『Biological Invasions』というオランダの学術誌に、2013年11月21日に掲載されました。

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Update

2014.03.20

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