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#64 「蛙学」が导く问题解决への入口【后编】铃木诚さんインタビュー

カエルを题材に、学生をあの手この手で锻えぬく北大屈指の人気授业「蛙学(あがく)への招待」。抽选に通った幸运な学生たちは、この授业の中で大変な苦労をしながらも大きく成长を遂げていきます。その现场には、意欲を引き出す巧みな授业デザインときめ细かなコミュニケーションがありました。

前後編に渡って授業の秘密に迫る今回の企画、後編は授業を担当する铃木诚さん(高等教育推進機構 教授)に、自身が取り組む「意欲の研究」と「蛙学の授業づくり」の関係や、その背景について話を伺います。

【村山一将?颁辞厂罢贰笔本科生/社会人】

(解剖を练习するためのペーパークラフト「ドライ?ラボ」を持つ铃木さん)
系统解剖実习では、学生たちの意欲の高さが印象的でした。学生の学ぶ意欲を引き出すために、どのような指导をしているのでしょうか

直接的に「意欲を高める」というつもりはまったくありませんね。「蛙学」の解剖実习と高校までの解剖との大きな违いは、事前に覚えておくべきテクニカルタームの数です。カエルには、あらかじめ知っておくべき器官?组织が140以上あります。解剖の基础となる知识量が高校とは全く违います。どの器官の手前にどの神経が走っているのかまで予想しながらでないと、解剖はなかなかうまく进まないからです。

ただし、こういう基础の部分は授业ではやりません。学生の希望に応じて、一绪に昼食をとりながらのランチミーティングや、朝7时からのブレックファーストミーティングをすることもありますし、小テストのようなものをゲーム感覚でやるときもあります。学生は一人ひとり、毎年异なるので、年によってグループ学习にすることもあれば、个别指导をすることもあります。いずれにせよ、この基础の学习をやってからでないと、絶対ハサミを握らせないというのが私の信念です。

つまり、「解剖のために覚えなさい」と指导するのでしょうか

「覚えてこい」とは言いません。解剖するのに何が必要かを最初に考えさせます。それは、「心技体」です。私は、この実习はウシガエルの命と引き换えに行うのだということをくり返し学生に言うのですが、心技体が充実していないと「命と引き换え」にはなりません。命を无駄にしないためには、しっかり知识とスキルを身につける必要がある。器官の名称を覚えて、それをドライ?ラボの模拟解剖で确认していくなかで、解剖の流れやスキルを身につけていく。そうすることで、本物がもつ圧倒的な情报を详细に见抜いていけるようになります。

もちろん、感谢の気持ちが必要だということも、みんなに理解してもらいながら进めています。私だって本当は解剖が好きなんじゃない、カエルに手をかけるのはものすごい负担なんだ、ということも正直に言います。来年こそ、解剖はもうやめよう、と思うくらい葛藤しています。いくら教育、生命観育成という理念があっても、指导する侧にとっては大きな负担ですから。

必要性に気付けば、学生たちは自発的に覚えるようになる、ということですね

そもそも、私の授业で一番大事なことは、大学に入ったばかりの学生たちに、问题解决の「入口」を见せることなのです。私の愿いは、独创性や创造性に富んだ人材の育成であり、そのような人材に欠かせないのが情报収集?情报処理?推论?メタ认知といった问题解决のプロセスです。

キーワードは「本物との出会い」。いまの世の中、えせ全盛で、それが欠けているでしょう。本物のもつ情报量の多さをもっと大事にしないといけないと思っています。そして、正确に情报をとること、こだわること。そのために例えば、4月の下旬に鮭の科学馆に行き、そこにいる8种类の両生类に见たり触れたりさせてもらいます。5月の上旬には野外に出て、エゾサンショウウオの卵块の调査をします。その次に来るのがこの解剖です。この题材を通して、しっかり対象物を见て、正确に见抜く力、そしてこだわる力を醸成するわけです。

(系统解剖実习の际、カエルの扱い方や麻酔のかけ方について厳しく指导する铃木さん)

でも、系统解剖で「蛙学への招待」が终わるわけではありません。この授业の最终的な到达点は、解剖ではなく、学生主体のインタラクティブな「学生授业」です。授业终盘の第11回からは、学生自らが教师役となり生徒役の同级生を指导していく学生授业へと移行していきます。5人1组のグループで、テーマ设定?情报収集?授业シナリオの立案?教材作成?リハーサルを行い、最终的に60分间の授业をすることを目标としています。

授业の到达点として、プレゼンテーションではなく「学生授业」という形式にこだわる理由は?

いい质问です(笑)。话し手が一方的に情报伝达をするのがプレゼンテーションです。授业は、いわば教师と学生の「共同作品」であり、相互作用があって初めて成り立つものです。生徒役の学生を巻き込んだ双方向型授业、つまり教师も学生も一绪になってゴールを目指していくような授业、そういうスタイルをものすごく私は求めるわけです。このような相互の学び合いを、「ディープ?アクティブ?ラーニング」と呼びます。学生を完全に生かし切り、教师が学生から学ぶ。これは私と学生の関係でも同じことで、私にとっては学生たちが教师、私自身が学び手です。

いま中学校?高校で试み始めている「アクティブ?ラーニング」は、たんに生徒にディスカッションやプレゼンテーションをやらせているだけのものがほとんどです。また、何でもかんでもアクティブ?ラーニングをすればいいというわけでもありません。例えば、解剖前に両生类の组织を140种类覚えるという授业なら、絶対に一斉型や个别指导がいいでしょう。「蛙学」では、鮭の科学馆に行ったり、时にはカエル料理を食べたり、採集に行ったり、解剖したり、さまざまなことをやっています。そのうえで最后は学生を活跃させる、そういう全体のバランスを考えながらやることがアクティブ?ラーニングには必要です。

そうやって学生を生かし切ること、活跃させることが意欲の高さにつながるのですね。では、そもそも意欲の研究をはじめたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか

20年程前、中学校?高校で教员をしていたときに、荒れた学校の生活指导を担当したことがあります。その経験の中で、勉强嫌いで悪态つくけれどもこちらにかまってくる生徒は、実は「生きる力」があるということに気付いたのです。こういう生徒をなんとかしたい、彼らの学ぶ意欲?モチベーションを磨くにはどうしたらいいのだろうと考えたとき、「そもそも意欲って何だ?」という疑问がわいてきました。私は教育学部ではなく理系出身なので、そこから独学で意欲の研究をはじめました。30歳のときです。いずれにしても、そういう生徒に出会って、今の自分があります。もし违うタイプの生徒に出会っていたら、违った教员になっていたかもしれません。

「蛙学への招待」は、将来的にどのように発展させていくのですか

解剖に関しては2016年度を究极の1年にして、そこで打ち止めにしたいと思っています。「蛙学」には解剖以外にもいろんな要素があって、别の要素をもうちょっと磨きたい。退职するときに突然辞めてしまうのはすごい衝撃が来ると思うので、あと2?3年で「蛙学への招待」の幕を引きたいですね。

私にとって授业は、研究活动との両轮で、大事な柱なんです。目标は、究极のアクティブ?ラーニングの形で授业をして、そこで学生たちに研究者としての种をまいていきたい。教育って种まきじゃないですか。5年后10年后にどうやって芽が出てくるか。とにかく学生を无责任には社会に出したくない。それはたぶん、荒れた学校での経験があるから、そう思うのです。

最后に、今后の目标?野望などあればお闻かせください

日本の科学教育を根底から作り変えること。いまの科学教育のコンテンツをばらばらに组みかえてみる。例えば、幼児にゲノムを教えてしまう。こういうことをきちんとした理念やコンピテンスに基づいてやれば、それによって日本の学习指导要领が大きく変わるし、もっと先のことを狙っていける。いまはその研究に燃えています。

あともう一つ。さわってみるここ?……筋トレ。60にして腹を割る。肉体改造!フットサルのために!(笑)

—-前编はこちら—

【#63?「蛙学」が导く问题解决への入口【前編】解剖実習で見た学生たちの学ぶ意欲】
(2015年11月19日)

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2015.11.26

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