この记事を読む北大生の皆さん、「社会体験ワークショップ」という授业をご存知でしょうか?
この授业では、北海道大学の卒业生が経営する公司や、北海道に根付く公司の方々を招いてお话をしていただくという特色ある取り组みが行われています。授业时间の90分のうち60分を质疑応答にあて、学生が积极的に参加しながら自分の将来について考えることができる点が特徴です。今年の初回授业では履修登録者の上限をはるかに上回る数の生徒が集まり、教室に入りきれず外で话を闻く人が出るほどの人気ぶりでした。
今回私たちは、この授業を担当されている平本健太さん (北海道大学 大学院経済学研究院 教授)にお話を伺いました。前編の記事では、独特の授業に込められた狙いについて、さらに「戦略的協働」をはじめとした平本さんの研究内容についても深堀りしてきました!
【関崎悠琥?総合理系1年/奥野美月?獣医学部1年/佐久间理子?総合理系1年/今村江奈?法学部1年/饭塚瑞人?総合文系1年/须藤孝埜?医学部1年】

全学教育「社会体験ワークショップ」の狙いとは?
関崎: この大人気の授业は自分も受讲していて、主に1、2年生がこの授业を受けていると思うんですけど、こういうことを学んでほしいなどはありますか?
平本: 広い意味ではキャリア教育というようなジャンルとしてやっています。大学っていうのは社会に出る前の最后の学校なので、これから世の中に出ていくにあたって、自分がどんなキャリアを积むことになるのかなぁっていうイメージを少し膨らませるとか、自分の将来についてのイメージを作ってほしいなということを学んでほしいなと思います。
関崎: 将来のキャリアを少しでも想像できるためにも、いろんな业种の方のゲストスピーカーさんを招いていらっしゃるんですか?
平本: そうですね。毎年北洋银行さんに公司のコーディネーターお愿いしていて(※)、その时にバラエティに富んだ10社にしてくださいということは、最初からずっとリクエストしています。
※全学教育「社会体験ワークショップ」は平本健太さんと知人の宇野健司さん(元?大和総研)が、北洋银行と共同で行っており、毎週ゲストスピーカーとして10社の北海道を代表する公司を招いています。
関崎: この授业は4年前(授业开始当初)から同じ方式で行っているのですか?
平本: だいたい同じ方式です。ただし、4年前はまだコロナの影响でほとんどオンラインだったんですね。で、ゲストスピーカーの方が教室に来るようになったのは一昨年からで、一昨年は半分ぐらい来たかな。去年は1社だけどうしてもオンラインだったんだけど、今年は10社すべてオンサイトですね。
関崎: オンラインでの授业と対面での授业で违うところはなにかありましたか?
平本: それはやっぱりね、その同じ空気を吸ってることによって伝わることっていっぱいありますよね。その场にいてくれれば、同じ空気を吸っていろんなことが见えるじゃない。よく人のコミュニケーションの9割は言语以外のノンバーバルなコミュニケーションだっていうけれど、まさにノンバーバルも含めてきちっとコミュニケーションを図れるといったところはオンサイトのほうが圧倒的にいいよね。
どういう人にこの授业を受讲してほしいか
関崎: どういう人にこの授业を受けて欲しいか教えてください。
平本: できれば単位とか成绩が目的じゃなくて、本当に自分のキャリアを考えたいとか、积极的にゲストスピーカーの人と関わりたいと思っている人たちにとってほしいというのが偽らざる本音です。

平本さんの研究のキーワード「戦略的协働」とは?
佐久间: ところで、先生の研究を少し调べると「戦略的协働」という言叶が键となっていますね。
平本: あれは僕たちが使っている用语で、ほとんど他の人は使ってないですね。公司セクター、行政セクター、それからサードセクターと言われる非営利セクター、市民セクター、この3つのセクターが、一つまたは二つではなく叁つ全部が関わって社会の课题を解决するような価値を作り出す、そういう协働のことを、戦略的协働と定义しています。
佐久间: なぜ一つや二つではなくて叁つ全てが関わることが大事なんですか?
平本: それにはそれぞれのセクターが大事にしている资源を考えると整理できます。まず、公司のセクターは资本、つまりお金が资源となっていますね。政府とか行政のセクターは正当性が资源になっています。やっていいこといけないことが行政によって法律だったり条例だったりで决まっていて、行动に正当性を与える権限をもっているのが行政のセクターです。最后に非営利セクター。社会的に必要なんだけど、市场になるとうまくいかないような财を、従来は行政が担っていたんだけれども、お金が足りなくなると、どうしてもそれを何らかの形で一部行政から切り离さなきゃいけない。そこで注目されてきたのが非営利セクターです。そんな非営利セクターが持つ资源はミッションとか使命感です。こういうことをやらなきゃいけない、こういう社会にするべきだっていうことですね。
それぞれ持っている资源と、足りない资源っていうのが违うわけですね。だからこそ、それぞれの异なる资源を発挥しながら3つのセクターが一绪に集まって重なり合うことで、実现される社会的な価値ができるのです。だから叁つ全てが関わることが重要なんです。

研究の大きなテーマや目指す先とは?
佐久间: 过去の研究内容をみると、协働とかコワーキングとか「関わり」みたいなものを重要视しているように感じたんですけれども、そういう概念が研究のテーマになっていたりしますか?
平本: 僕の専门领域って経営戦略论っていう领域です。个别公司の経営戦略、竞争戦略にももちろん関心があるんだけれども、もう一方の隠れテーマは组织间関係论なんです。公司と公司の中の関係をつなぐのと、公司と公司の外の関係をつなぐためのインターフェースが情报システムであり、これが私が过去にやっていた研究内容です。だから若い顷は明示的に意识してなかったんだけど、関係性を明らかにすることがおそらく僕の兴味の本质です。组织の中のクローズドな関係性というよりは、组织と组织の间の関係性に兴味があったんだろうなと、研究を始めて15年ぐらい経って40代の半ばぐらいに気づきました。遅いよと思うんですけど(笑)
佐久间: 最后の质问ですが、平本先生の研究の最终的な目标を教えてください。
平本: 究极の问いですよね。大学院生の顷に、お世话になっていた先生のひとりに「平本君は将来どんな研究者になりたいんだ」って言われて、「本当に良い公司ってどんな公司かってのを明らかにしたいです」って言ったら、その先生が固まって、「はあ、それは究极の问いやなあ」って言ったんだよね。で、そうかな、そんな究极の问いなのかなと思ったんだけど、その时は。でもやればやるほどやっぱり难しいんですよね。だから、良き経営とは何かとか、良き公司とは何かということについての、まあ最终的にその自分なりの见解が出ればいいなと思って研究をしています。

前编では平本さんの研究内容を中心に、全学教育「社会体験ワークショップ」について幅広くお话を伺いました。ユーモアを交えながら分かりやすく説明してくださり、取材に赴いた私たちもかなり楽しみながら取材することができました。
后编では、幅広い友人をお持ちの平本さんに人との付き合い方を、ご自身の経験も交えながらお话ししてもらいました。
《后编に続く》