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#187 スナイパーが撮る野生动物の自然な姿

動物写真家、髙橋忠照さんは、元自衛隊のスナイパー。前職で培われた接近術を利用し、環境に同化しながら野生動物を撮影しています。北海道大学の文学部にある展示スペース「書香の森」では、現在「『深』動物撮影 関係論~写真家 髙橋忠照と出会った動物たち~」という展示が開催されています。本展示を企画した文学院修士2年の中村香音さんに本企画展示の背景を伺いました。

(文学院修士2年の中村香音さん)
――そもそも中村さんがこの展示を企画したきっかけを教えてください。

私は、現在、文化人類学の観点から自然の風景写真、特に野生动物の写真を撮影する行為について、写真家の撮影に同行したり、インタビューを行いながら研究をしています。自分の研究について、大学院の授業で発表する機会があり、そこで研究協力者の写真家の髙橋忠照さんをゲストとしてお招きしました。その際、授業を主催していた文学院の立澤史郎先生に授業だけでなく、展示にも挑戦してみればと提案され、展示を企画しました。

――风景写真の研究って面白いですね。写真にもともと兴味があったんですか?

写真にはもともと兴味があり、高校では写真部に所属していました。大学生の时はフィールドワークや研究での记録的な写真を撮影していたのですが、大学院に入って写真を撮影する行為自体を研究の対象にできないかと考え、研究テーマに选びました。

そのきっかけは映像人类学との出会いです。フランスのジャン?ルーシュという人类学者は、调査をするだけでなく、调査内容を映画にして调査した地域の方々に共有しました。映像人类学が生まれるきっかけとなった活动の一つです。私も研究者侧から一方的に情报を収集するだけでなく、共有するという関係に共感し、映像人类学の観点から写真を研究したいと考えたんです。

(博物馆学研究室の学生や书香の森ワーキンググループの先生方の协力もあって、展示は実现したそうです)
――まさに展示を通して中村さんの研究活动も共有されていますね。

自然写真の课题は复雑です。例えばプロの写真家の写真が公开されると、その场所は撮影スポットとして认识されます。そこに多くの方が集まってしまうと、动物を大人数で囲んで撮影したり、似たような作品が生まれて写真家の作品のオリジナリティが低下したりといった问题が起こります。あえて撮影スポットを作って撮影のニーズにこたえようという対策も提案されていますが、そこで撮られた写真は自然本来の姿ではないという意见もあり、みんなが纳得するような対策は见つかっていないのが现状です。

髙橋さんの撮影方法はそういう課題から一線を画しています。まず、髙橋さんは自分の生態的知識と経験知を使って動物を探すことから撮影を始めます。そして長いスパンをかけて、動物の行動や性格を把握し、徐々に距離を詰めていきます。この時、スナイパーの経験で培われた接近術が活かされます。そして広角レンズで野生动物の一瞬を撮影するのです。

――だからこそ动物の自然な姿を撮影できるのですね。

望远レンズを使い远くから撮影する写真を见惯れた方々からは、髙桥さんの写真は接近しすぎているのではないかという声が上がったそうです。ただ、髙桥さんの撮影は、生态との関係性を调整しながら、丁寧に间合いを詰めていくことによって写されたものです。

(书棚の一角も本展示の一部になっていて、撮影手法をめぐって议论が起こった経纬も绍介されています)

この展示では、まず展示する写真を选ぶところから始まりました。髙桥さんが何点か候补をあげてくださった作品の中から、书香の森ワーキンググループで先生方に共有したところ、先生方が「このクマタカ写真、どうやって撮ったの?」と関心を持たれていたところから、クマタカの写真を笔头に候补作品を选ぶことにしました。写真のクマタカがこちらに目线を向けていたことから、「人にまなざしを向ける动物」を今回の展示テーマに据えました。そのため、髙桥さんに「今度はカメラ目线の作品をください」とお愿いし、その中からちょうど冬が始まるこの季节に合った雪の中での动物の様子を写した作品を选びました。

(キャプションには、中村さんがインタビューした髙桥さんの撮影时の様子がまとめられています)

ポスターには、「あなたは何を観ているのか…」というキャッチコピーを添えました。その视点の1つは、髙桥さんがフィールドにおいて何を観ているのかという、髙桥さんの动物に対する视线です。2つ目は动物の视线です。カメラに目を向けた动物たちの视线を通して、动物たちは一体私たち人间の何を感じて、何を観ているのかという问いが込められています。3つ目は、私たち観客の视线で、これまで私たちは人や动物、さらに动物を撮影するという行為にどのような眼差しを向けて来たのかという省察を促しています。

――そして、手前の展示ケースに高桥さんの撮影の様子を解説した展示があるんですね。

この展示はどうしようかと最后までいいアイデアが出ませんでした。展示が始まる直前に、髙桥さんが夏场の撮影に使う撮影道具であれば贷してあげるよ、ということで持ってきてくれたんです。その际、私も见たことがない道具がたくさんあったので、使い方を説明してもらいながら并べていったら、これってそのまま展示になるんじゃない!って思いつき、そのまま展示が出来上がりました。

(撮影时の様子を模した展示)
――なんと!展示直前で出来上がったんですね。でも撮影した写真と撮影手法の関係がよく表现されています。これから中村さんの研究はどう発展していくんでしょう?

これまで撮影者が自然の风景を撮影するという人间侧の行為にのみ焦点を当てて研究してきました。ただこれからは、动物との相互の関係性を见ていきたいと考えています。髙桥さんの写真のように、动物の动きや生态に合わせて、写真家の活动も変化していきます。撮影现场の空気のようなものを、人类学的に参与観察できればなと考えています。

また、今后博士课程への进学も検讨しています。その际は、文化人类学研究だけでなく、生态学的な视点や芸术学的视点も取り入れ、学际的にこの研究テーマを発展していきたいと考えています。

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2022.11.24

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