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#178 NO MILK NO LIFE!!(2)~乳分泌のヒミツは细胞にあり~

みなさんは日顷から牛乳を饮んでいるでしょうか。私、桥本は毎日饮んでいます。爱饮する方にとっては、牛乳は至福の饮み物だと思います。最近あまり饮んでないな、という人もご安心ください。この记事を読めばホットミルクよりもホットな话题に感化され、きっと牛乳に思いを驰せることでしょう…

そんなおいしい牛乳をたくさん手に入れるための研究は、前回お伝えした牛舎や牧场のような場所にとどまらず、細胞というミクロの世界でも行われているのです。今回は乳分泌の研究を行っている小林謙さん(農学研究院 准教授)に研究内容やモチベーションについて伺いました。

【桥本昌树?総合理系1年/新田智美?総合理系1年】

(インタビューは锄辞辞尘で行い、后日研究室で写真撮影をしました)
牛乳はどのようにして牛の体内で作られるのでしょうか?

牛乳は、乳を分泌する乳分泌细胞などが集まった乳腺胞という组织で分泌されます。ですから、乳腺胞の数が多くて、乳分泌细胞でつくられる母乳の量が多ければ多いほど、乳分泌量も増えていくということになります。

(牛乳は复数の细胞から构成される乳腺胞の乳分泌细胞で分泌される)〈小林さん提供の図から作図〉

ではいかに増やすかというと、まず分泌量を减らしてしまう要素を除くことから始まります。それは何かというとひとつは炎症、もうひとつは気温ですね。夏场は牛舎内が40℃になることもあります。そういう时に妊娠しているウシの乳腺は十分に発达しない可能性が出てくる。こういった正常な分泌を妨げる要因を外す方法があります。

そしてもうひとつが、私が今やっているマイナス要因を省いた后にプラス要因を诱导する研究です。具体的には自然な形で乳分泌量を増やす食べ物を与える方法です。

(窜辞辞尘での取材の様子。例えを沢山用いてわかりやすく説明してくださいました)
乳分泌量を増やす食べ物なんてあるんでしょうか

まず原则として人间がその牛乳を摂取しても安全なものでなければいけません。いろんな植物?动物からいろんな成分を集めてきて、程よく効果のあるもので人间にも安全なものを见つけなきゃいけない。これ、すごい作业が大変そうですよね。

ただ、人类の歴史って実はすごいんです。乳分泌は人类が発达する上で必要不可欠な行為だった。母乳が出なかったり、かわりにくれる人がいなかったりした场合に、人类はどのように対策を练ってきたか。実は世界中で「母乳が出やすくなる」とされる食べ物が见つけられてきました。

(母乳の分泌に影响を与えるとされてきた伝统的なハーブ。左からレモングラス、フェヌグリーク、ペパーミント、アニス)〈出典:/ /〉

そういった食べ物は、ものによっては何千年と人间に摂取されてきたので、ある程度安全性が担保されています。ただ、本当に効果があるのかどうかを调べた研究はほとんどありません。そこで、古くから使われてきたハーブ类の有効成分を、ウシの培养细胞で确认する研究を进めています。

ウシに直接食べさせるのではないのですね。どのように研究を进めたのですか?

研究を始めたのが2011年ですが、最初の5年间でマウスの细胞での実験を确立させ、その后にウシの细胞で実験することを最初から决めていました。そして実际、2016年からウシの细胞での実験を始めました。マウスと违ってウシは大変でした。轨道に乗ったのが约3年后の2019年后半です。今はウシの细胞を用いた培养モデルも确立して実験を进めてます。

(マウスの乳分泌细胞培养モデルの作製手顺。颁の状态になった细胞に薬効成分を投与して影响を调べる)〈小林さん提供の図から作図〉
なぜマウスの细胞から研究を始めたのでしょうか?

世界中でウシの乳分泌细胞の培养方法は确立されていなかったので、まず実験方法が确立されているマウスから方法をさぐりました。

ウシの细胞はすごいやんちゃなんですよ。细胞を培养しているシャーレの中のイメージとしては小学生の塾を想像してください。真面目に席に座って自习しているのが乳分泌细胞で、席を立って游んでいるのが増殖している乳分泌细胞になる前の状态の细胞です。マウスの细胞は塾に来たらみんな席に座って自习を始めるんです。でもウシの细胞はいつまでたっても动き回って増殖してしまって、なかなか席に着いて真面目に乳分泌という勉强を始めようとしないんですよ。

これはウシとマウスの授乳期间を考えると当たり前なんですよね。マウスの授乳期间は约20~30日间です。一方、品种改良されたウシの场合は300日间もあります。実は乳分泌细胞は时々死ぬので、乳分泌细胞も増殖する元の细胞もいなきゃ300日间もたないんです。なので、ウシの细胞は落ち着きがない、つまりシャーレにまいてもなかなか乳分泌を始めず増殖したりしている。

(クリーンベンチ内で培地を换える小林さん。「细胞って大事に育てるとそれに応えてくれるんですよ。人间と一绪だなってそういうところも面白さを感じます」)
ではどうやって元気なウシの细胞に落ち着いて乳分泌してもらうのでしょう(笑)?

3年间かかりましたが解决策は、最初からウシの细胞をぎゅうぎゅう詰めにしてしまう方法です。游びまわるスペースがあるから、游んでしまう。だから最初から机と椅子しか置いてないスペースを作るんですよ。そこに椅子分のウシ细胞をまくと动き回る余裕がないので走り回らずに自然に乳分泌を行うようになります。

これらのマウスやウシの培养细胞をつかって、レモングラスとペパーミントの影响を调べました。その结果、レモングラスに含まれるシトラールは乳分泌を促进する倾向がありましたが、今后さらに検証していく必要があります。一方、ペパーミントに含まれるメントールは乳分泌を抑制することがわかりました。

(レモングラスのシトラールは乳分泌を促进する可能性があり、ペパーミントのメントールは抑制する)〈図:小林さん提供〉
约10年もかかったのですね。研究を続けるモチベーションは何ですか?

ふたつありますね。ひとつ目は伟大な先辈の研究者4人から教わった考え方です。1人目は学生时代の指导教员の中村富美男先生です。「ひたすら头を使ってとりあえず考えるということが大切だ」ということを教えてくれました。2人目は福岛医大に就职したときに出会った大森孝一先生です。「君が研究をやっているのは国民の税金をもらっているからで、それにこたえなきゃいけないんだよ」と言われました。そこでプロ意识が芽生えましたね。3人目は庆応大学医学部の助教时代に出会った安井正人先生です。安井先生からは「形容词を持つ研究者になりなさい」と言われました。どういうことかというと、ひとつの専门分野を确立して、例えば「乳分泌细胞の小林」といった肩书きをもつ研究者になりなさいということです。最后に4人目は、ドイツに留学していた时に出会ったラルフ?パウス先生です。「ほかの人からクレイジーと言われる研究をしなさい」と言われました。4人の先生から教わったこれらの考え方を常に意识していると、研究者としてのモチベーションが保たれますね。

ふたつ目は乳分泌の研究を始めた年に生まれた娘が母乳を饮んですくすく育っていくのを见たことです。母乳のパワーや妻の苦労が伝わってきて、乳分泌の研究は社会的にやるべきテーマだと実感しました。そこで今はヒトの细胞を用いた研究なども行っていて、哺乳动物全般の母乳分泌を改善することを目标に研究を进めています。

様々な先生方からの助言とご家族の存在がモチベーションにつながっているのですね。研究で目指していることはありますか?

僕の研究の目的はひたすら「タネ」を作ることです。例えば、现场の人が役に立てるように、基础研究の知见を出していきます。それが一つのタネです。母乳育児、そして酪农业の発展に寄与できるようなタネをたくさん作っていく、その知见のうちの一个が现场の人に応用できるようになる、というのが僕の目标です。

基础研究者ならではの役割があるということなんですね

极端に言うと、100个のうち1个タネが育って、実を付けたら大成功だと思っています。それくらい基础研究と现场が直结するのは难しいんですよ。ただ、このタネがないと新しい木は育たないんですよね。だから基础研究や基础研究寄りの応用研究をやっている人は、现场には使えないような研究を胜手にやっているのではないかと误解されることがあります。が、あくまでも沢山タネを作っている、そしてそのうちの何个かは将来大きな木になってたくさんの実をつける。それが基础研究者、応用研究者の仕事だと思っています。

今后は、牛乳の味を研究している叁谷先生とも共同研究を活発化させていきたいと思います。やっぱり叁谷先生や、北海道の酪农业と密なネットワークを持っている先生たちと共同研究して初めて北大でのアドバンテージが得られるんじゃないでしょうか。

(叁谷?小林両先生への取材を终えて、知りたいと思ったことには自分から飞びついて积极的に行动していくことが大切だと実感しました)
牛乳なくして人生なし、人生なくして牛乳なし

今回の取材では私たちの生活に身近な牛乳に、饲育现场と细胞というふたつの焦点をあててその背景に迫りました。単に牛乳の知识を得るだけではなく、実际に牛舎に行って牛乳を饮んだり、研究者の考え方に触れたりする体験をして、牛乳をこれまでと少し违った価値で见るようになりました。

北大の酪农研究の歴史がつまった北大产の牛乳は、「北大マルシェ」と「ミュージアムカフェぽらす」で饮むことができます。ぜひ一度饮んでみてはいかがでしょうか。

(北大マルシェで贩売している北大牛乳と、北大牛乳を用いたアイスクリーム)

店舗情报


  • 百年记念会馆 1阶(北9条西5丁目。正门入って徒歩约3分)
    牛乳やアイスクリームの他、レストランには北大牛乳モッツァレラチーズをつかった料理などもあります。
  •  
    インフォメーションセンターエルムの森(北8条西5丁目。正门はいってすぐ左手) 
    北大产の牛乳をつかったソフトクリームを食べられるのはここだけ。
  •  
    総合博物馆 1阶(北10条西8丁目。正门から徒歩约7分)
    北大产の牛乳だけではなく、北大产の牛乳でつくったモッツァレラチーズのバケットサンドも味わえます。

 

この记事は、山本直辉さん、曲山碧海さん、豊田万紘さん、桥本昌树さん、新田智美さんが、一般教育演习「北海道大学の”今”を知る」の履修を通して制作した成果です。

 

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Update

2021.09.07

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