J-pop、クラシック、Jazz……私たちの暮らしは音楽で溢れています。そんな音楽には○○な力があるとかないとか……実は、北海道大学には、音楽と私たちの関係性を見つけ出そうと心理学を用いて研究?調査を行う研究者がいます。今回お話を伺ったのは、安達真由美先生(文学研究院 教授)です。
安达先生、「初见视奏」って何ですか?!
【杉中美友?法学部1年/高桥昌弘?総合文系1年/益子真明?医学部1年】
初见视奏とその研究について闻かせてください。
初见视奏は初めて见た楽谱を练习しないでその场で即座に弾く演奏のことです。初见视奏の研究は1940年代くらいからなされています。そして1970年代后半から1980年代顷に、フルート奏者でもあった音楽心理学者のジョン?スロボダが、演奏している音符と目で先読みしている音符の幅が広ければ広いほど演奏ミスが少ないという内容の论文を出したんです。音楽心理学の论文としては初めて感铭を受けましたし、私としても音楽心理学には元から兴味を持っていましたので、いつか初见视奏について研究したいと思っていました。
その研究内容とは具体的にいえば、初心者と熟达者の初见视奏を比较するという初めての试みでした。ピアノ演奏の难易度に影响する指の动きの复雑性や拍子の条件を変えながら、被験者に演奏してもらうことで、初心者と熟达者の眼球运动と演奏エラーについて调べました。初见视奏は熟达者のするものだというイメージがあると思うんですが、程度の差はあっても、コツをつかめば初心者でも出来るようになると分かったんです。
安达先生が行っていた、音楽环境が乳児に与える影响の研究について教えてください。
子どもが生まれてはじめて音楽に接するところとはやはり家庭の环境です。家庭が音楽と子どもの出会いの场を提供するんです。ですから、その出会い方などがその后の子どもの音楽との接し方に何らかの影响を与えるのではないかと考えました。日顷から亲や兄弟が歌を歌ったり、音楽に合わせて赤ちゃんの体を动かしたりするような音楽に积极的な家庭の12ヶ月半の赤ちゃんと、叠骋惭としてのみ音楽に接するような音楽に消极的な家庭の同じ12ヶ月半の赤ちゃんに、同じ音楽を闻かせて、それぞれどのような反応をするか、ビデオ撮影でデータを取ったんです。すると、もちろん音楽に积极的な家庭の赤ちゃんはノリノリに体を动かしました。しかし、もう一方の赤ちゃんにも、数的にはすごく少ないですが、音楽が流れることによって体を反復的に动かすという行动は见られたのです。
私が大学生の顷は、ディスコというのがあって、それにわざわざお金を払って踊りに行きました。そのように、音楽が体を动かすということは大人にも见られます。この调査によると、そういう动きが12ヶ月半までに自発的に起こるようになっていたのです。つまり、音楽は何かしらの?体を动かす?という情报を持っているんです。そして、子どもがその情报を受け取る性质は家庭环境には依存しないということが分かりました。
研究を行う上で心がけていることは何ですか?
心がけていることは、リサーチクエスチョンが何なのかによって使う道具、调査方法を変えるということです。つまり&濒诲辩耻辞;カナヅチ症候群&谤诲辩耻辞;にならないようにすることですね。カナヅチを持っていると、あるいはカナヅチしか持っていないと、カナヅチで叩けるものにしか目を向けなくなる。だけど研究を行う上では、时にカナヅチじゃなくて、ノコギリが必要だったりするわけ。
これからどのような研究を行っていきたいですか?
今まで音楽や心理学に関する様々な研究や调査を行ってきました。今后は、得られたデータの中でも眠っているデータに光を当てて分析して、世の中に向けて発表したいと思っています。つまり&濒诲辩耻辞;アウトプット&谤诲辩耻辞;です。データを世の中に出すことで、私自身が気づかなかったことに谁かが気づいて、次のステージにつなげてくれる可能性も生まれますし。また、学生を指导している间は、引き続き学生の研究を支援していくつもりです。学生の研究内容も世の中に発表できたら良いですよね。
私は学生にカナヅチだけを与えるということはしません!
(左は、2008年8月に北海道大学で開催された第10回国際音楽知覚認知会議(ICMPC10)において“AIRS”(Advancing Interdisciplinary Research in Singing)という歌唱に関する国際共同研究のワークショップで発表する安達先生。
右は、上记の滨颁惭笔颁10をオーガナイズした际、研究成果を一般の人にもアウトリーチするために、研究発表をモエレ沼公园内のガラスのピラミッドで行ったときの様子。音楽的発达研究のトップランナーによる一般向けのフォーラムも开催)
取材?执笔を终えて
音楽がどのような影响をもたらすのか、あるいは私たちがどのように音楽に接しているのか、この他にも心理学を用いて様々な観点から、音楽と私たちの関係に迫る安达先生のお话からは、音楽への爱や多くの人に音楽にふれてほしいという愿いがあるように感じました。また、「カナヅチ症候群に陥らないようにすべき」ということは、私たちが今后学习や研究を行う上で、最も重要な点の1つであると思いました。
この记事を読んだ多くの人が、「どんなときによく音楽を聴くだろう?」「初心者でもピアノを弾けるの!?」というように、音楽と私たちの関係性に一层兴味を抱いてくださると幸いです。
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この记事は、杉中美友さん(法学部1年)、高桥昌弘さん(総合文系1年)、益子真明さん(医学部1年)が、全学教育科目「北海道大学の&濒诲辩耻辞;今&谤诲辩耻辞;を知る」の履修を通して制作した成果物です。





