越後谷 駿(2017年度 本科/学生)
今回は安斎勇樹先生(東京大学大学院 情報学環 特任助教)の讲义です。安斎先生は学びの場づくりについての研究と、課題解決のワークショップを実践的に行う、研究と実践の間を往復している方です。主体的な学びを引き出すにはどのように「問い」をデザインしていけばよいのか、お話を伺いました。
そもそもワークショップとは何か
これは大変難しい問題であり、今日、非常に多様な実践が行われています。讲义ではまず二つの例からワークショップらしさについて考えてみました。一つ目は実写漫画をつくるワークショップです。参加者が架空の漫画をつくり観賞し、漫画について語り合います。そうすることで漫画のもつメディアの特性や面白さがわかります。二つ目は未来のカフェをLEGOブロックでつくるワークショップです。このワークショップでは、「場」とは何なのか、「場」の持っている力とは何なのかを考えることができます。
これらに共通していることは何でしょうか。まず一人ではなく复数の人が集まっています。また、普段とは少し异なる方法を通して、参加者は何かに気が付いたり、アイディアを生み出したりしています。そして、これらには设计図のようなものはなく、学んでいくプロセスも参加者自身が作り上げます。これらがワークショップらしさにつながっていきます。ここで、ワークショップの定义をするなら、「普段とは异なるものの见方から発想する、コラボレーションによる学びと创造の方法」とすることができます。
「问い」のデザインの重要性
ワークショップについてわかったところで、ワークショップをより良いものにするにはどうすればよいのでしょうか。一番重要なことは、プログラムをうまく组むことです。プログラムは様々な问いのつながりで构成されています。ワークショップの中で考えてほしい问いをいきなり闻いても、欲しい答えは返ってきません。そのため、问いをうまく组み立てることが重要になってきます。
先程绍介した未来のカフェをつくるワークショップを例に考えてみます。参加者に、矛盾を含んだ「危険だけど居心地のいいカフェとは?」と问いを与えたときと、矛盾のない「居心地のいいカフェとは?」と问いを与えたときで、ワークショップを别々に行い、参加者の様子を记録したところ、矛盾のある问いを与えられた参加者は、周りと话し合いながら创造的なものを作り上げることがわかりました。このように一つの问いでさえも参加者の学びを大きく左右します。そのため、问いの连続であるワークショップでは、いかに「问い」をデザインするかが重要なのです。
(讲义では「良い問い」と「悪い問い」の特徴について考えるワークを行いました。)
効果的な问いを考える
効果的な问いとはどのように考えていけばよいのでしょうか。答えはありませんが、问いの切り口を探す方法を绍介します。そもそも问いとは、目の前にある问题をどのような角度から见るかで决まります。そのため、视座を动かさないと问いは立てられません。个人的な见方と社会的な见方を往復することを意识したり、过去と未来の二つの视座から见てみると良いでしょう。视座を动かすことで、问いが成长し生まれ変わったりするのです。
安斎先生、ありがとうございました。




