「米粒写経(こめつぶしゃきょう)」という芸名で活躍なさっている傍ら、一橋大学で日本語学の非常勤講師も務めるサンキュータツオ先生による讲义「“学问”という表现、“面白论文”という表象 、“科学の表情”」が行われました。
■日本の国语辞典
国语辞典には2大潮流があります。1つ目は岩波国语辞典。ここ100年の日本の言叶が载せられ、シンプルな説明の保守的な姿势で知られています。2つ目は叁省堂の新明解国语辞典。最近の言叶をインターネットから募るなど、新しい言叶を収集し、详しい用例まで掲载しています。これらの辞典の违いには、编集者が支持する学説の违いが反映されています。
■「おもしろ论文」とは
「おもしろ论文」とは、着者は至って大まじめながら、一般人から见ると突っ込みどころ満载のとぼけた(かのように见える)论文のことです。しかし学术的なプロセスを経て、学术誌や学位论文として掲载された、れっきとした论文だけを対象とします。
「プロ野球選手と結婚するための方法に関する研究」、「女子大生の餅の喫食状況」、「あくびはなぜうつるのか」「起き上がるカブトムシの観察」などなど、何を目的にした研究か一見分からないような面白い论文がたくさん存在しています。しかし、研究というのは本来目的ありきではなく「知りたい」や「なぜだろう?」という気持ち先走ってできるものです。面白论文とはある人が人生をかけた「線」的研究のなかの1つの点が表現されているに過ぎないと、サンキュータツオさんはおっしゃいます。
■学问とは表現法の一つである
人が美しい景色を見た時に受けた感動を、ある人は音で、ある人は絵で、ある人は詩によって伝えようとします。しかし学问では、体感した感動の要因を分析するなど、研究活動を通じて起きた現象を明らかにし、それを论文という形で表現しているのです。
そして、その论文は人类の英知として同时代の人と共有されるだけでなく、过去、そして未来人とのコミュニケーション手段になっているという言叶が印象的でした。
おもしろ论文の存在は、どんなテーマでも真剣に調べようと思えば、学術研究になり得ることを示しています。サンキュータツオさんは、そうした研究者たちの営みに学问という世界の奥深さを見出されているようでした。
(青井良平?2012年度颁辞厂罢贰笔受讲生/北海道大学大学院水产科学院修士2年)