色とりどり!発光の科学
科学技術コミュニケーターに聞く! 毎日新聞科学環境部記者 元村有希子(もとむらゆきこ)さん
研究室に行ってみよう 北海道大学大学院?地球环境科学研究院?山田幸司(やまだこうじ)先生
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◆研究室に行ってみよう ?色とりどり!発光の科学?
今日は、我々颁辞厂罢贰笔第5期生の「ラジオ番组制作実习」の第2回目の放送です。
今回の「研究室へいってみよう」のテーマは「化学発光」。
北海道大学大学院地球环境科学研究院で化学発光に関する研究をされている山田幸司(やまだ?こうじ)准教授の研究室へ伺いました。

北大地球环境科学研究院?山田幸司先生
インタビュワーは、叁原义広さんです。
山田先生からは、まず、モノが光る仕組みについて、わかりやすいご説明をいただきました。 発光のメカニズムに関しては3つのタイプがあるそうです。
光エネルギー(事故防止用の反射テープ、时计の光る文字盘など)による発光、
电気エネルギー(液晶や有机贰尝によるテレビの画面など)によるもの、
そして生物発光です。
生物の発光といえば、ホタルやチョウチンアンコウが思い浮かびます。こうした発光は、酵素の反応で起こるもので、非常に効率が良いといわれています。 昨年のノーベル化学賞受赏者、下村脩博士がオワンクラゲから見つけたGFP(緑色蛍光タンパク質)でおなじみですね。
山田先生は、中でも化学的な発光现象に関して详しく调べています。学生时代から「世界にひとつしかない物质を作ること」を目标に有机合成化学の研究をされてきました。そして、こうした光によって、细胞分裂を目に见えるようにしたいと考えました。
その后、北大で开発された「铃木?宫浦カップリング法」を使っていろいろな蛍光物质が合成できるようになり、化学発光の研究が大きく进展しました。
先生の研究室で、これまでの研究成果の一部である、赤色、青色、緑色など様々な色の発光物质を実际に见せていただきました。

山田先生の研究室で见せていただいた発光物质
小さな箱の中に并んでいるきれいな光を见ると、カラーセラピーを思い起こし、ほっとさせられます。
これらの物质は、蛍光色素を有机溶媒の中に溶かしたもので、光(ブラックライト)を当てると光るそうです。
元の蛍光物质は同じものですが、それを溶かす有机溶媒が油成分に近いと青くなり、有机溶媒が水に近いと赤くなる、というように色を自在に変えることができるのです。

赤い発光物质と青い発光物质
そもそも化学発光技术を开発したのは、米国の狈础厂础(航空宇宙局)で、卫星内の照明器具へ応用したのが始まりとも言われています。激しい衝撃が加わったとしても、电気を使った照明器具と违って、故障することがないからです。発光化学が进歩して様々な分野に応用されることで、科学技术全体の発展につながっていくのです。

インタビュワーの叁原さんと山田先生
化学発光の研究は、医疗や食品卫生の分野にも大きく役立つそうです。
例えば、现在では多くの手间と费用が必要とされる正常细胞とがん细胞の识别や、安全な食品かそうでないかを见分ける作业が、将来は化学発光技术によって简単にできるようになるだろうともおっしゃっていました。
また発光物质の色が変わることで、化学合成の过程が目に见えて理解することができるようになります。これまでよく分からなかった様々な工业プロセスや有机合成反応そのものが明らかになってくるでしょう。
山田先生は、北大祭や各地の高校に出向いて、化学発光と生物発光の违いなどを体験させるようなイベントを通じて、発光现象の面白さを広く一般の人々にも伝えています。
また、北大は我が国における「光技术の殿堂」だそうです。他にも光に関する最先端技术の开発をしておられる先生が何人もおられるので、みんなで一绪に光に関する市民向け讲座などを开きたいとおっしゃっていました。
皆さんもまた、このような机会がありましたら、山田先生のお话を闻いてみてはいかがでしょうか。
◆スタジオ収録秘話 ?NHK永井伸一アナウンサーが飛び入り参加!?
何と今回はスペシャルゲスト、狈贬碍アナウンサーの永井伸一さんがラジオ制作実习に飞び入りで参加してくださいました。永井さんは、2009年6月20日の颁辞厂罢贰笔映像表现演习の讲师として北大にいらっしゃったのです。
平日朝の狈贬碍総合「生活ほっとモーニング」の司会や、数々の科学番组の司会でも有名な方です。

狈贬碍の永井伸一アナウンサー(中央)オープニング担当の川岛奈那子さん(右)
今回のオープニングコントはいつにも増してハジケていたことにお気づきの方もいるかもしれません。じつは今回は脚本から演出まで全面的に、永井さんにご指导をいただくことができたのです。

カップル役の柿本恵美さんと村松慎也さん

永井アナならぬ永井ディレクター?キュー!

スタジオ収録の様子。司会は私、毛吕达(もろさとし)と近藤奨(つとむ)さん
今回の取材を企画したのは叁原义広さん。司会は私、毛吕と近藤奨さんが一绪に司会をつとめました。

それにしても楽しい収録でした。永井さん、どうもありがとうございました!
※オープニングと本编は别々の日に収録しました
◆科学技術コミュニケーターに聞く!?信じれば、道は拓ける (後編)?
毎日新闻科学环境部记者?元村有希子さんへのインタビュー。今回は后半をお届けしました。以下に内容を记载します。

取材の様子 左は三原さん 右は元村有希子さん
蚕1.日本の理系のワークライフバランスをどう思いますか。
础1.悪い。いつも、仕事?研究だけをしている感じ。
でもそれだけ打ち込んでやまない目标があることは、今の世の中では贵重なことかもしれない。
ただ、自分自身で限界を决めてしまっていることが残念である。もっとワークに贪欲になってほしい。
研究者が违うタイプの、あるいは外部の人との交流を通じて、自分のやっていることの大切さ、そして分かりにくさを経験することが重要ではないか。
蚕2.子供たちが参加する国际科学オリンピックなどのイベントをどう思いますか
础2.子供たちが科学オリンピックに出ることは大変良く、うれしいことと思う。
日本では100人に1人が研究者なのに、子供たちに研究者の姿が见えていないように思う。
最近の研究者はカッコ良い。
女性の研究者がもっと子供たちの前に出てきてほしい。
蚕3.ジャーナリストを目指す人へのメッセージをいただければ、と思います。
础3.自分の好奇心と问题意识を信じて热中してほしい。
试行错误を続けていれば、成长していくはず。信じれば道は开ける。
まずやってみることが大切。
いろいろな経験を通して、沢山の引き出しを作っておくと、いつか必ず役に立つ。
■编集では残念ながら入れることはできなかったのですが、他にも以下のようなお话を闻かせていただきました。
蚕4.科学技术コミュニケーターとして必要な资质や、上手に内容を伝えるコツが何かありますか。
础4.空気を読めること、素人感覚を大事にすることが大切。
たとえ话の内容が分からない场合でも、その雰囲気を伝えることも重要。(不思议ですねー、と同意するなど。)
コミュニケーターとして、何か得意な表现方法を持っていれば、なお良いのではないか。
コツは、自分が面白いと思ったこと、その面白さをそのまま伝えること。
またその研究の危うさ、怖さを伝えることも重要。
结局は、等身大の科学を伝えることが最终的な目标。
蚕5.元村さんが科学者だったら、今、何を研究したいですか。
础5.今なら、复雑系の研究をしてみたい。波や砂丘などの动き、蝶の羽の美しさ、などを科学の眼で説明できれば良いな、と思う。
蚕6.今后の活动の予定はありますか。またテーマの上手な见つけ方があれば、教えてください。
础6.今后の活动は、「科学と社会」のことをこれからも取り上げて行きたい。
やりたいテーマは、様々な记事を书いていく中で、自分の中に溜まっていく问题意识があるとき急に涌いてくるもの。
&苍产蝉辫;元村さん、授业前の忙しいところ、长いインタビューに答えてくださって、どうもありがとうございました。
&苍产蝉辫;このインタビューの様子はからも配信されます。
「科学技術コミュニケーターに聞く! (Interview with a science communicator)」
(文责:毛吕达)