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#32 道东更别、村のドクター~地域に根差した家庭医

広い北海道では、医者の数が全国平均以下の地域も数多くあります1)。そのような地域では、専门に特化した医疗ではなく、総合的な医疗も求められています。この状况の中、平成29年に「総合诊疗専门医」、いわゆる家庭医が第19番目の専门医として认められ、日本の医疗は大きな転换期を迎えています2)。

北海道の医师がどのように地域医疗を支えているか、道东の更别村で家庭医としてつとめる北大翱叠の山田康介さん(更别村国民健康保険诊疗所?所长(北海道家庭医疗センター))にお话を伺いました。

【渡邉洋章?颁辞厂罢贰笔修了生/医学部6年】

――家庭医とはどのようなお医者さんなのでしょうか

地域のみなさんの日常生活の一番近くにいるのが家庭医です。治疗はもちろん、日常的な医疗に関する相谈、予防医疗、生活习惯病管理、介护医疗など、业务は多岐にわたります。住民が一番必要な医疗を把握するためには患者の家族のことも考え、専门医や多职种と连携します。また、病気は必ずしも治るわけではなく、障害をもって地域に帰ってくることもあるので、そういう方たちを受け入れる体制もつくるのも家庭医の仕事です。平成30年度から开始する新しい専门医制度で、「家庭医」は「総合诊疗専门医」と呼ばれるようになります。

――なぜ家庭医を选んだのでしょうか

私は知床?斜里町で生まれ、道东各地で育ちました。生まれ育った场所で见たのがいわゆる「町のお医者さん」だったので、刷り込みというか原风景というか、自分もそうなりたいと思ったということですかね。

1998年に北大医学部を卒业し、室兰の日钢记念病院で研修をうけました。同期のほとんどが大学の医局に入局する时代でしたので、めずらしかったと思います。家庭医疗の研修は3年目からスタートしました。当时は诊疗科目としても确立されていなかった家庭医疗学の専门コースがその病院にはあったのです。

――なぜ更别村にやってきたのでしょうか

更别村には2001年にやってきました。私が来る前、更别村の诊疗所には常勤医师がいなくなっていました。村にとって医者の确保は至上命题です。村长と诊疗所の事务长は、北海道家庭医疗学センターがある日钢记念病院を访问しました。そして当时の理事长?西村昭男先生と日钢记念病院院长の葛西龙树先生の合意のもと、更别村とセンターが业务提携を缔结し、家庭医を更别村に送ることになりました。そこで白羽の矢が立ったのが、かねてから田舎で临床医をすることを切望していた私でした。

(更别村の风景。大规模な农地が広がる)

2001年、后辈を引き连れて、まずは半年间赴任しました。その后半年间室兰に戻って残りの研修を受けて、2002年春に全ての研修を修了しました。そして自分の进路を考えました。当时の日本の家庭医の多くは、米国やカナダで资格を取得した医师たちでした。私の世代は日本で育った家庭医であり、自分たちがどのような医疗を実践できるかを知りたいと思っていました。「村に医师が戻れば顽张れる」と住民のみなさんに感谢されたことも嬉しかったですね。そこで、更别村で纯和製家庭医疗を実现しようと决意しました。

――住民の信頼を得るために必要なことは何でしょうか

私は27歳で院长になったので、人の话を闻くようにしてきました。そして诚実であることが大切です。约束したことはやる。有言実行。いいこと言うだけじゃだめですね。一番大事にしていることは患者さんを诊察すること、癒し手であることです。

赴任した当初は「今度来たお医者さんはちょっと违うね。今までの先生と违ってしっかり诊てくれるね」と思われるような医者、専门医やケアマネージャーの方々にも「今度更别に来た先生はなかなかいい先生だね」と患者さんに言ってくれるような医者になれたらと思って、患者さんを见ていました。

この15年间、いろんな人と仕事をしてきました。そして少しずつ信頼して顶けるようになったかなと思います。更别村は行政と医疗の连携がうまくいっていますね。役场のみなさんが诊疗所の味方です。

(诊疗所の建物には村の保健福祉课も入っており、一贯した保健福祉医疗サービスを提供している)

――地方ならではの健康问题や、その予防に関する取り组みを教えてください

多くの子どもたちを见てきましたが、中学校を卒业して都市部に出たら、不健康になってしまった例も见てきました。これらの问题の根っこは、健全な自尊心を基にした、社会を生き抜くライフスキルを身につけられなかった点にあるのではないか、と考えました。

そこで、同じ问题意识をもつ保健师と2012年に立ち上げたのが「さらべつほーぷ」です。社会福祉协议会や农业高校の养护教諭なども賛同してくれて、お互いにカバーできるチームになりました。地域のお母さん方も协力してくれています。

(さらべつほーぷ主催の第3回さら*カフェ。テーマは「子どもたちのやる気スイッチ,どこにあるの?」)

<>

――どのような活动をしているのでしょうか

例えば、コミュニケーション?スキルを育成するワークショップです。有害であることを知りつつ、子どもたちがタバコを始めるのは、友だちの影响があるからです。そこで、タバコを吸おうと诱う友だちに対して断る、という练习をします。断るためには、自分は価値がある人间であり、自分は自分という健全な自己尊重感が根底に必要になります。将来的な目标は、村の思春期のお子さんたちに対して恒常的にライフスキルが教えられる环境をつくることです。

(更别小学校で実施したライフスキルの授业の様子)<>

――これからの展望を教えてください

家庭医が理想的に机能した时、どれだけ役に立つか、を明らかにしたいです。医疗を取り巻く环境は常に変化し続けています。外部环境に适応しながら、质の高い医疗を提供できる诊疗所を作り、そして后进に託していきたいです。

参考文献:

1)

2)

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Update

2017.12.05

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