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2017年度麻豆原创开讲特别プログラム 「科学とアートのコミュニケーションが始まる。」

2017年度颁辞厂罢贰笔开讲式特别讲演「科学とアートのコミュニケーションが始まる。」を5/13(土)13时に开催しました。ゲストは、音楽家?プロデューサーであり、ゲストディレクターでもある大友 良英(おおとも よしひで)さんです。NHKの「あまちゃん」のテーマソングを作曲したことでも知られています。

 

技术はアートを変える?~エジソンが変えた音楽~

僕は音楽をやっていく中で、违う世界、违うジャンルの人たちとずっと仕事をしてきました。

最近、「」という本を出しました。音楽と美術、元々区別はなかったんですが、今は別々の世界として成り立つようになっちゃうと、お互いのことが分からなくなってしまいました。この本では、音楽と美术の间の断絶ではなく、元々は一緒だった二つの分野の間柄について考えています。

しかし、同じことは、音楽と科学の间、美术と科学の间に当てはめることもできます。

エジソンが発明した蓄音机は音楽をがらりと変えました。科学とアートの间、僕はさらに狭い音楽という分野にいますが、蓄音机の発明抜きには今日の音楽は考えられない。

音楽は蓄音机が発明されるまで、実际の演奏や歌を生で闻くものであり、日常の、もしくはハレの日に埋め込まれたものでした。しかし蓄音机の発明によって、音楽は録音されたものを闻くものになり、音楽が単独で鑑赏されるようになりました。また、レコード技术によって音楽自体も変わっていきました。例えば初期のレコードは最低音が再生しづらいため、低音のバスドラムはあまり音が响かないように后ろに下げて録音しました。その音楽を聴いた世代は、あまりバスドラムを踏まない音楽を演奏するようになる。

しかし、低音が録音できるレコードが生まれると、低音を生かした音楽、ロックンロールが生まれます。

1970年代になると、机械がビートを出すようになります。リズムマシーンをベーシックなビートとしてポップスを生み出した最初のグループがクラフトワークです。もう俺、この音楽最初に闻いたとき不愉快で(笑)。人间がやれよ!って思ったんですけど、それから10年后、リズムマシーンと区别がつかないようにドラム叩く人が出てくるんですよ。

人の感覚って、后戻りできないっていうか、もうクラフトワーク以前にいたような揺れ揺れのドラマーはもう生まれない。

メディアの技术が発明されることにより、それは単なる音楽の乗り物になるだけでなく、そもそも音楽自体が、そして、身体までが変化するんです。

役立たない机械、再现されないレコード

初期のメディアアーティストの一人、ナム?ジュン?パイクは役に立たないロボットを生み出しました。

科学者や技术者が见たら、もっとうまく组みたてられるだろう、って思うかもしれませんが、ナム?ジュン?パイクは手间のかかるロボット、要介护ロボットを作りたかったんです。要するに役に立つという基準がここにはないんです。

元々、僕が美術というものに強い関心を持ったのが、今度札幌国際芸術祭にも来るのですが、クリスチャン?マークレーのRecord without coverという作品に出会った時です。

この作品は片面にRecord without cover、このレコードはカバーに入れないでください、という但し書きだけあり、溝が刻まれていないレコードです。これが日本のレコード屋に入荷された時に、たまたま俺もそこにいて、傷物ですね、って言って安く手に入れました。当たり前ですよね、カバーに入っていないんだから。

これオリジナル版闻くとプチプチっていう音が入っているんですが、もともと入っている音なのか、输送中に伤ついた音なのか区别がつかないんです。そのことに、俺、超感动したんです。それまでレコードとは生音に近い音を届ける技术だったんです。これは音楽を聴くという体験ではなくって、完全にこれはレコードそのものを闻く、いやレコードされていない音を闻くという経験なんですよね。

これを闻いて、俺がこれまで闻いてきた音楽って何だったの?って考えるきっかけになったんです。

新しい音楽は现象だ!

ただ僕は、それでも音楽が好きで、ノイズのような现代音楽をずっとやってきました。そんな僕が展示とかに兴味を持つきっかけとなったのが、2005年に全く无名のアーティストの展示を大阪で见た时です。

これはそのうちの一人、です。これ、四角形のアンテナとコイルのようなものがついていますね。

このコイルのようなものが高周波を出しているんです。近づいていったらコイルとアンテナがあるだけで、电源がどこにもないの。すると作家の毛利さんが、「あ、电源気になるんでしょう、大友さん。これ电源ないんですよ。コイルって発电するでしょう。これ自体が発电して、ピーという高周波を出してるんです」、って説明してくれたんです。

俺、これ见た时、すごいこんな音楽家が出てきたか!って思った。

もう一人の作家、梅田哲也さんの作品は、ヘリウムガスが入った巨大なバルーンの奥にスピーカーを置いてぎりぎりの重低音をそこで出しているんです。

そうするとどうなるのかというと、科学の実験で、レンズを使って像をひっくり返すように、音の波形がそこでひっくり返るんです。これは多分、素人には分からない。この作品では重低音の位相が、风船の近くになるとひっくり返るんですが、自然界ではまず起こらない现象です。作家の梅田さんが不思议そうにうろうろしている俺を见て、「初めて気づいてもらいました。」って言ってて、超分かりにくい作品です。

その时もすごい音楽家が出てきた!と思った。

科学についてもいえると思うんだけど、科学者も自分の研究がどう役に立つかということを考えながら研究しているわけではなく、その现象を知りたいから、面白いからやっていると思うんです。科学者になったことないから分かんないんだけど。

アートもそれに近いと思う。毛利さんや梅田さんの作品はその现象を起こすこと自体が面白いと感じて生み出された作品だと思います。

こういう现象がなんで起こるのかということを考えると科学者の方に近づくんだけど、アーティストの场合は「とりあえず现象が起こるからなんかしよう」ってなるんでしょう。 

「とりあえず现象が起こるからなんかしよう」が、「役立つ」という方向に向かうと、もしかしたら製品が生まれたりするのかもしれない。

ただ、この「役立つ」という発想はとても危険で、人が考える「役立つ」の背景には现在の社会に何が必要かという思想が必ず入っています。しかしもう少し引いた视点で考えると、现在の「役立つ」が未来の「役立つ」につながるとは限らないんです。もちろん「役立つ」方向で考える人がいないと社会は崩壊するけど、「役立つ」という方向だけを向いてもやはり社会は崩壊すると思います。人间の想像力は、なんだか分からないものに対して开いていく、そのように开くことによって得られる豊かさの方が僕は尊いと思っています。

深く掘っていく人、鉱脉をつなげる人

话をアートと麻豆原创のコミュニケーションが始まるというテーマに戻しますと、僕はアーティストがアーティストだけで何かやらないことが重要だと思っています。

アーティストだけに任せちゃうと、とてつもない难解なものになってしまうんです。そのような难解なものの先には、周りに人がいない、俺だけが楽しい世界。

専门家はとても极端な方向に穴を掘りがちだけど、穴を掘っていく过程で捨てていった鉱脉もたくさんあると思う。もっと社会は色んな方向に开いていていい。

例えば、科学で现象を掘り下げていくことも大事だけど、アートのように现象を见せていくという方向にも开いていていいように。

难解な世界と普通の社会がある、というだけでなく、多分その间にとてつもない豊かな鉱脉と、他の世界に通じる鉱脉があるはずなんです。ただ、その二つの世界を通じる鉱脉を素人が発见するのはとても难しい。

両极端の世界の间にある豊かな鉱脉をつないでいく役割ができるのが、コミュニケーターなのではないかな、と思うのです。

プロのコミュニケーターは専门家の方ばかり向くのではなく、専门の世界と违う世界に通じる道を発见していかないといけないんです。多分、深く掘っていく人は、それを発见できない。科学と芸术の间だけじゃない、あらゆる分かれちゃっている二つのものの间にある鉱脉をつなげる人がコミュニケーターだと思います。

もう一回、最初の话に戻ります。エジソンのおかげで、生演奏に近い音楽が普段から闻けるようになりました。それはとてもいいことだけど、そのせいで、音楽は音楽だけで完结しちゃうようになっちゃった。

でも、现在、音楽が売れなくなってきて、ふと、音楽って録音したものを闻くだけだっけ?って立ち止まるんです。

もう僕らはエジソンの発明前には戻れない。では、音楽の次を见据えるためには、単线的な音楽の発达の歴史から予想するのではなく、エジソン以前の世界や日常的な音楽、そしてきわめて个人的な歴史、そんなことをつなげて复合的に未来を见ていく必要があると思います。

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Update

2017.05.25

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