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#64 道路が苦手? 遗伝子から垣间见える都会タヌキの暮らし

东京都心部にタヌキがいる。そう闻くとちょっと不思议に思うかもしれません。タヌキはもともと森林や农村に生息する动物ですが、実は东京の都心部にもたくさんすんでいるのです。本来の生息地と异なる环境の中で、彼らはどのような生活をしているのでしょうか。遗伝子はそんな疑问の解决に少しのヒントを与えてくれます。

【斋藤航?理学院修士2年】

(チューブの中にあるのはタヌキの粪!?)

环境への适応力が高いタヌキ

人口の増加に伴い、近年世界中の様々な场所で都市开発が进んでいます。もともとその场所に住んでいた动物の中には残念ながら环境の変化に耐えられず、生息地を変えたものや、絶灭してしまったものも数多くいます。でも、中にはしぶとくその场所で生き残っている动物もいます。タヌキもそんな动物の一つです。

タヌキは雑食性の动物で、その食べ物は木の実や果実をはじめとする植物から、虫、鱼や小型の哺乳类など非常にバラエティーに豊みます。そのため环境への适応力が高く、日本では北は北海道から南は九州まで、森や农村地域など様々な场所に生息しています。都会にも人间の残饭などを利用しながら上手く适応してきました。

(こんなところでタヌキ発见!)<旭山市の果树园にて福井大祐氏(岩手大学)撮影>

ですが、タヌキたちは都会という自然から大きく异なる环境の中で元気に暮らすことができているのでしょうか。これまでの研究から生息地の地理がそこに生息する动物の遗伝的な特徴に影响を与えることがわかってきています。

地理的な环境が遗伝的な特徴に変化を与える

タヌキを含む多くの动物には、生まれた场所で一生を终える个体もいれば、别の场所に移动し繁殖を行う个体がいます。后者の个体は离れた生息地间の「遗伝子の交流」の要となっており、生息地间の遗伝的な特徴の违いが小さくなるような働きをします。

一方、大きな河川で别れた地域间や、海で本土と隔てられた岛などでは、陆上にすむ动物は移动できないため、遗伝子の交流は遮断されてしまい生息地间の遗伝的な特徴の违いが大きくなります。また、これは同时に外部から新たな遗伝子が入ってこなくなることを意味するので、生息地内の遗伝子の多様性が减少する可能性もあります。

                                                      

では都会のタヌキについてはどうでしょう。タヌキは都市に点在している林や公园などに住んでいますが、そのような生息地の间を多数の道路が走っています。中には交通量の多いものやフェンスで囲まれているものもあり、そこを渡るのは容易なことではなさそうです。

このことを確かめるために、私は大都市東京の中心部にある皇居(面積1.2 平方km)と赤坂御用地(面積0.5 平方km)に生息するタヌキの遺伝子を調べて比較してみることにしました。

(皇居(右侧)と赤坂御用地(左)。その间はわずか约1办尘)

遗伝子を抽出しよう!粪は少し大変&丑别濒濒颈辫;

遗伝子を调べるには、まずその元となる顿狈础を动物の体から取り出す必要があります。顿狈础は动物の体の様々な部位をはじめ、その排出物などからも取り出すことができます。私は今回2种类のものから顿狈础を取り出すことにしました。

一つは筋肉です。筋肉は顿狈础を比较的简単に、そして大量に取り出すことができること等から、遗伝子の分析には最もよく使われているものの一つです。これらのサンプルは交通事故等で死んでしまったタヌキから採取しました。

もう一つは粪です。动物の粪の中には、食べたものだけでなくその动物自身の细胞も含まれています。ただ量は少ないので筋肉と比べると顿狈础を取り出すのはちょっと大変ですが、动物を伤つけずに顿狈础を调べることができる点や、比较的手に入りやすいなどのメリットもあります。

(段ボール箱一杯のサンプル。低温室で保管しています)

(粪から顿狈础を抽出中。ちょっと集中)

皇居と赤坂御用地でタヌキの遗伝子に大きな差が见つかった!!

取り出した顿狈础の中から复数の遗伝子の特长を调べ、皇居のタヌキと赤坂御用地のタヌキの间でその特徴の比较を行いました。様々な解析方法を行った结果、2つの生息地间に违いがあることが认められました。この原因は、2つの生息地の间に走る多数の道路によって遗伝子の交流が妨げられているからだと考えられます。

(皇居と赤坂御用地の间にあるホテルニューオータニから北を望む。ビルの谷间を走る道路の交通量は少なくありません)

都市に住む动物たちの未来をみすえて

タヌキはとてもたくましい动物です。日本では南は九州から北は北海道まで幅広く分布していて、様々な环境の中で生息しています。だからこそ都市开発によって生息地の环境が大きく変わった现在も、その场所で生き続けていられるのでしょう。

しかし今回の结果は、そんなタヌキたちが、道路という人工的な环境により移动と繁殖を制限され、遗伝子という目に见えない部分で影响を受けていることを示しています。さらには、この変化が今后蓄积していくと、今度は健康などの目に见えるところに影响がでてくる可能性もあります。私は今后、遗伝的多様性をはじめとした视点からさらに分析をしていく予定です。それがタヌキをはじめ都市に生息する様々な动物の保全の役に立てば、それほどうれしいことはありません。

(やった!タヌキ(罢补苍耻办颈)の&谤诲辩耻辞;罢&谤诲辩耻辞;&谤诲辩耻辞;碍&谤诲辩耻辞;だ! ※&谤诲辩耻辞;狈&谤诲辩耻辞;は体で表现してます。タンザニアとケニアの国境にて撮影)

※ ※ ※ ※ ※

この记事は、斋藤航さん(理学院修士2年)が、大学院共通授业科目「大学院生のためのセルフプロモーションⅠ」の履修を通して制作した作品です。

斋藤さんの所属研究室はこちら

理学院 自然史科学専攻 多様性生物学講座IV

遗伝的多様性研究室(増田隆一教授)

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本研究は,国立科学博物馆による调査研究プロジェクトの一环として行われたものです。

研究成果は、以下の论文にまとめられています。

Wataru Saito, Yosuke Amaike, Takako Sako, Yayoi Kaneko and Ryuichi Masuda

Population Structure of the Raccoon Dog on the Grounds of the Imperial Palace, Tokyo, Revealed by Microsatellite Analysis of Fecal DNA

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Update

2016.11.09

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