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#12 斎藤歩さん(俳优?演出家?剧作家)

幅広い役柄でドラマや映画に出演されている斎藤歩さんは、北海道大学演剧研究会を経て、1987年に剧団「魴鮄舎(ほうぼうしゃ)」を立ち上げました。以来、札幌と东京に拠点を构えながら、俳优?演出家?剧作家として活跃されています。现在は、札幌座チーフディレクターとして剧団の运営にも尽力し、「札幌演剧シーズン2014-冬」の公演作品の一つである「」の演出も担当。公开前の记者会见で札幌を访れていた斎藤さんにお话を闻きました。

北大への进学を决めたきっかけを教えてください。

生まれは釧路ですが、父の転勤ですぐに本州に引っ越しました。しかし父が北大出身だったこともあり、低温研に憧れたり、南极越冬队员になりたいと梦みたりしていて、割と自然に北大への入学を决めました。入学式での有江干男学长の言叶は今でも鲜明に覚えています。このような内容でした。

“Boys, be ambitious!”は有名ですが、実はクラーク先生が残した言葉の中にもう一つ大事なメッセージがあります。当時の学生たちがクラーク先生に、学内の規約をつくりたいと相談したとき、クラーク先生は「そんなものは必要ない。“Be gentleman”(紳士であれ)の一言で十分だ」と伝えたそうです。

自分に責任をもって社会人として学生生活を送りなさいというメッセージですが、自由でありながらも自分への厳しさが求められています。自主自立の精神こそ北大らしさなのだと感じましたし、以来何度も”Be gentleman” と自分に言い聞かせながら生きてきたような気がします。僕らが学生の頃はちょうどバブルの絶頂期。たまに関東の実家に帰省すると、華やかでちょっと浮かれた若者たちがたくさんいました。しかし、北大の同級生たちはバンカラで野太く生きようとしていました。そんな「北大らしさ」が僕の性に合っていたのでしょう。

大学で演剧の世界に目覚めたそうですね。

大学では大切な友人?仲间との出会いがありました。その仲间の影响をうけて演剧を始めたのです。それが北大演剧研究会の始まりでした。当时から北大の校风は大らかで、教室を借りて稽古をしたり、教养厂栋の脇にあった広场にテントを张って公演をしたりしていました。今ふり返ると、结构自由に演剧をつくっていましたね。しかし、演剧にのめり込んでしまったせいで、当时の教养部2年生を3回繰り返しました。结局3年半で大学を中退することになります。亲にも周囲にも反対されたし、僕自身も悩みましたが、一方で「演剧」という生きる目的がはっきりしたので、自分が信じた道をまっすぐに进もうと决意したのです。后戻りができない选択でした。

僕は大学を中退しましたが、依然としてつきあう仲间は北大生たちでした。1987年、その仲间たちと剧団「魴鮄舎」を立ち上げました。恵迪寮の里に「新川」という小さな川が流れていて、その辺りに古い仓库が建っていました。その仓库を「剧场」に作りかえたのです。电源や水道を引いたり、消防に申请したり、ゼロから作り上げた僕たちの「城」でした。大学卒业と同时に就职して、芝居から足を洗った仲间もいましたが、僕はしばらく魴鮄舎の活动を続けながら芝居の経験を积んでいきました。だから北大には感谢しています。北大に入学していなかったら、今の仕事はしていなかったし、魴鮄舎で共に过ごした仲间たちに出会うこともなかったでしょう。学生时代に共に芝居に没头し、その后进んだ道はバラバラでも、それぞれ「绅士的な」责任で社会と落とし前をつけながら生きている大切な同志です。

若い世代?后辈たちへのメッセージをいただけませんか。

最近、現役北大生たちが劇団の稽古場に来てくれることがあります。みんなしっかりしているなぁと感心しています。若者らしい新鮮な感覚を持ちながらも、意外と現実的な常識も持ち合わせています。当時の僕なんかは好き放題やってたし、非現実的なことばかり考えていたかもしれませんね。もちろん時代の影響もあったはずです。「そんなに現実的ではつまらないよ。」と言葉にしたくなることもありますが、だまって彼らを見守るだけです。僕自身が、上の世代の「今のやつらは…」と憂うような言葉を全く信用していなかったからです。建学精神や寮歌で歌い継がれていた精神を根っこに置きながらも、自分たちが新しい時代を作っていこう、自分が感じたことに忠実に生きようとしてきました。だから僕も若い世代にちょっかいを出す気はありません。アドバイスもありません。クラーク先生が”Be gentleman”と言ったのだから、僕も紳士として若い人たちと静かに付き合うだけでいいのです。

(教育文化会馆の舞台を事前にチェックし本番に备えます)

北海道大学への期待もあるそうですね。

僕自身あまり意识していなかったのですが、仲间たちから「斎藤は理系的な思考で、文学を分析するタイプ」とか「斎藤の芝居は理系的ロジックで展开されて独特だ」と言われることがあります。确かに、僕の作品の中には数学の话や天文学の话がでてきます。高校の时から理系を目指していたせいもありますが、今でも自然科学や研究の世界には関心を持っています。プロフェッショナルとしての学问も大切ですが、アマチュアなりに学问へ関心を持ち続けることに価値があると考えています。アマチュアだからこその発见、気づき、考えがあるはずで、その感覚を、作品づくりに生かしたい。そんなふうに知的好奇心が触発される种が、大学周辺にはたくさんあります。大学で専门家が研究し、社会にしっかり発信してくれて、僕らが関心をもって见つめる。北海道の文化を醸成していくためにも、北海道大学には大きな役割があるのではないでしょうか。

札幌を拠点にして、精力的に活动していますね。

东日本大震灾のあった2011年、芝居に関心のある仲间たちと集まって、若手の演剧人がのびのびと活跃できる街づくりができないだろうかと议论しました。そして「演剧想像都市札幌実现プロジェクト」を立ち上げたのです。今、札幌の演じ手たちは、アルバイトをしながら手弁当で活动をしています。演剧だけでは生活できないのです。

(舞台の平面図を确认しながら、キャスト?スタッフのみなさんとサイズを测ります)

しかし、剧场文化は市民生活に润いと活気を与え、観光面でももっと大きな贡献ができるはずです。このプロジェクトがスタートして2年が过ぎ、少しずつですが、剧场という「作り手と観客が一体となる空间」が、札幌に根付いてきたという実感があります。ヨーロッパのレベルを目指して、社会として支える体制をさらに整えていくべきでしょう。それは、190万人の人口を抱える政令指定都市「札幌」が果たすべき文化的役割です。そして若い剧団员にも、文化レベルの高い成熟したまちを支えているという自负?プライドを持って、作品を世に残していってほしいと希望しています。

最后に2月8日から始まる舞台『』を绍介していただけますか。

札幌の冬の路面电车を『银河鉄道の夜』に见立てた作品です。バッハのG线上のアリアを编曲して创作が始まりました。冬空の中、市电「西线11条駅」に时刻表通りに电车がやってきて、そこに人々が集まり、食事をして、またどこかに去っていく&丑别濒濒颈辫;そんな不思议な出会いと旅立ちを描いたファンタジーです。2005年に东京で初演して以来何度も上演してきました。

公演日程:2月8日(土)~9日(日)?11日(火?祝)~15日(土)

また、1月18日から始まっているでは、他にも3つの作品が上演されます。札幌で生まれ、世界に羽ばたくかもしれない名作をぜひご堪能ください。

((4作品の演出家たち。左から『不知火の燃ゆ』戸塚直人さん(座?れら)、『西线11条のアリア』斎藤歩さん(札幌座)、『ダニーと紺碧の海』橋口幸絵さん(札幌座?劇団千年王國)、『言祝ぎ』イトウワカナさん(intro))

 

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2014.01.24

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