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#44 人から始める外来生物対策

外来生物対策と闻くと理系の生物分野のイメージですが、今回取材を行った池田透さん(大学院文学研究科?教授)は文学部で研究?调査を行っています。なぜなら外来生物问题は、人间が引き起こした问题であり人间社会の中で考えなければならないものだからです。この问题は、生命伦理学、経済学、生态学などの分野で多岐に渡る复雑な问题になっています。外来生物问题を引き起こした张本人である私たち人间ができることは何でしょう。外来生物対策の本来の目的とは?ともに生きる动物たちのことを一绪に考えてみませんか?

【森晴香?総合理系1年 伊藤桃子?工学部3年】

(热心に取材に応じる池田さん)

 
―なぜ外来生物対策を行うのですか。

外来生物対策というと、农业被害を防ぐために行っていると取り上げられがちです。しかし、外来生物は农业以外にも多大な影响を与えています。

外来生物が入ってくることで、在来生物の生息が胁かされ元の生态系が変わってしまうのです。そのため、外来生物対策を行うことは生态系の保全に繋がります。生态系の変化は长い时间をかけて起こるので分かりにくいものですが、それを防ぐことが外来生物対策の根本にある目的だと考えています。

―最近、行った対策を教えてください。

最近は大分市で、アライグマによるウミガメの被害についての调査?対策を行っています。アライグマの原产国のアメリカでは、アライグマによるウミガメの被害が深刻な问题になっています。日本に侵入しているアライグマも、海岸地域で同様にウミガメに影响を与えているのではないかと疑い、全国のデータを调べてみました。

すると大分市でウミガメの卵や孵化した个体がアライグマに食べられてしまっているという大分市の环境NPOの报告を発见しました。もともと大分市ではウミガメが希少になっていましたが、アライグマによってさらにその减少に拍车がかかる可能性が出てきたのです。在来种であるウミガメを守るため、この环境NPOと协力して対策に取り组みました。

具体的には、自动撮影のカメラを设置してアライグマの亲子がどのあたりにいるのかを追求しました。多数の亲子がいるところが繁殖の中心地だからです。地道な调査の结果突き止めた繁殖の中心地に、罠を仕掛けて集中的にアライグマの捕获を行いました。大分市ではまだアライグマの目撃情报が少なく、完全に侵入初期だったので素早く生息数を低减することに成功しました。日本で侵入初期に対策が成功した事例がなかったので、被害が広まる前に抑えることができた最初の事例になりました。

(エサのいらない巣箱型の罠)
 

―日本で最初の成功!その要因はなんですか?

侵入初期に行政や住民の方の协力が得られて対策ができたことですね。いわゆる、官民学连携ができていたことが大きいと思います。详细なデータを环境NPOの人たちとともに集めて行政に提示したところきちんと対策に乗り出してくれましたし、住民の方たちは「自分の地域は自分で守る」と言って协力してくれました。そのおかげでスタートからたった3年ほどで繁殖の中心地にかなり强い打撃を与えることができました。外来生物対策は侵入初期にみんなで协力して対策を取ることがとても大事です。

(大分市での地域住民との协同) <写真提供:池田先生>
 

―海外ではどのようなことを行っているのでしょうか。

外来生物対策が一番进んでいる国、ニュージーランドを绍介します。ニュージーランドの対策が进んでいる要因は、国民が一丸となって取り组んでいることです。外来生物対策は人々の协力がなければ行えません。

ニュージーランドの研究者によると、人々に协力してもらうために平易でわかりやすい解説や感情に诉えるような説明を行ったそうです。例えば、ニュージーランドには外来生物の被害を受けた飞べない鸟キウイについて书かれた子ども向けのマンガがあり、キウイを守らなくてはいけないという意识が就学前児童にも浸透しています。

また、ニュージーランドの人々は自分たちのことをキウイと呼ぶほどキウイに强い思い入れがあるので、キウイによって1つに団结し外来生物问题に取り组むことができるのだそうです。

―私たちにできることを教えてください。

外来生物対策は「外来生物憎し」でやっているのではなく、在来の生物や生态系を守るために行っているということを理解してほしいです。したがって、外来生物の影响を受けた在来の生物や生态系を元通りに戻して初めてゴールとなります。

奄美大岛で行われているマングース対策は、外来生物であるマングースの个体数が非常に减り、影响を受けた在来の动物たちが回復してきています。このような日本で行われている活动もぜひ知ってください。外来生物対策の活动や研究を知っていく中でこの问题に関心があれば、积极的に参加してほしいです。

(研究室には、自作の罠や暗视カメラなど现场で実际に使われているものがたくさんあり、
フィールドでの雰囲気を感じることができました。)

※ ※ ※ ※ ※

この记事は、森晴香さん(総合理系1年)と伊藤桃子さん(工学部3年)が、学部授业「北海道大学の「今」を知る」の履修を通して制作した作品です。

—-池田さんの研究を绍介しているこちらの记事もご覧ください—

(2015年01月29日)

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2015.11.09

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