前半では、鱼介类の鲜度をリアルタイムで见える化するシステム「惭滨搁础厂础尝」の开発秘话や、その着想のきっかけ、开発に込められた思いについてご绍介しました。
しかし、インタビューを通して私たちが惊いたのは、惭滨搁础厂础尝だけではありませんでした。
北海道大学工学研究院附属エネルギー?マテリアル融合领域研究センター、エネルギー変换システム设计分野の坪内直人さんは、炭素资源や鉄鉱石、颁翱?の再利用技术など、一见すると异なる分野の研究にも数多く取り组まれています。
なぜ、これほど多くの研究が一人の研究者によって行われているのだろう?
その答えは、「すべての研究は一本の道でつながっている」という坪内先生の考え方にありました。
后半では、研究テーマが生まれるプロセスや研究を続ける原动力、学生への思いなど、惭滨搁础厂础尝の开発秘话を超えた、研究者?坪内さんの素颜に迫ります。
【吉野由唯?法学部1年/伊东大峨?経済学部1年/川和瑶平?医学部1年/佐々木仁瑚?総合理系1年/田中渉太郎?総合理系1年】
研究室での人との関わり
研究内容はどういったプロセス?理由で决められているのですか?
「全部繋がっているイメージです。僕の中では。」
どの研究内容も好奇心からではあるものの、始まりである炭素资源、石炭の有効利用から繋がっているのだと教えてくださいました。
酸性雨は、硫黄や窒素の酸化物が原因の问题であり、石炭の有効利用の研究と言いながらも、环境面ではそれらを除去することと繋がっています。また製鉄で石炭が使われている流れで、鉄そのものにも兴味が出てきたそうです。

自身の研究について热心に语る坪内さん
?一つの研究をしながら、そこで见つけたことが、こういうことに生かせるんじゃないかと繋がっていくということですか?
「そうそうそう、うん。基本的には最初にやった研究がずっと続いていて、増えていっているっていう感じですね。」
私たちからみると、坪内さんはさまざまな研究をされているイメージでしたが、「确かにいっぱいやっているんだけど、急にポンというよりは、徐々に関连しているのが増えていっているっていう感じ」なのだと説明してくださいました。
研究の原动力や、研究职で楽しいなと思う瞬间は何ですか?
「皆さん言われることなんでしょうけど、自分が立てた仮説が违ったらがっかりするし、当たってればよっしゃーってなる。」
失败してもそこから新しいことがわかることも事実であり、それが原动力でもあるそうです。
「あとは意外と学生さんの力って大きいですよね。
学生さんがこれやってみたい、こういう风に考えてるんだけどどう思う?っていう风に我々のお尻を叩いてくれると、こんなやる気ある学生がいるのか、自分もやるぞっていうふうにはなりますよね。だから若い力ってすごいと思いますよ。」

研究の楽しさを语る坪内さん
どのような人材が研究室に来てほしいですか?
「とにかく好奇心の强い子が欲しいですね。」
年齢が高くなるにつれて、好奇心が薄れていったり、物事について『こういうものだろう』と考えるようになっていきがちです。だからこそ、小さいころのような、『なんで?どうして?』とたくさんの纯粋な疑问を持ち続ける、好奇心旺盛な学生に研究室に来てほしい、と坪内さんは语ります。
坪内さんは、今の研究室の学生のことも踏まえてお话されました。
研究室では、颁翱?を有用な化合物やメタン燃料などに変换する技术も研究されており、触媒を开発し、大学で特许出愿もされています。坪内さんが指导教员にあたっている学生は、もともとの研究テーマもやりながら、この触媒を使い水素を燃焼させてサウナを作るというアイディアを出し、実际にサウナ作りも行っているそうです。
「好奇心がなかったらそういうことを调べるとかもしなかったでしょうし。そういうことを积极的にできる学生さんっていうのは、教员にとっての刺激になるし、研究室にも来てほしい。」
学生へのメッセージ
?これから研究者になろうと思っている学生の方々へ、高校生、 大学の学部生の間にした方がいいことなど、アドバイスをください。
「僕はたまたま研究のきっかけが炭素资源をどうにかしたいなっていう、パッと地元の地域の中の课题でそういうふうに思ったんですけど、そういう机会がない学生さんだって、当然たくさんいらっしゃると思うんですよね。」
高校生であれば、全国の大学の先生の何名かがオンラインで讲义する奥别产サイト(ゆめナビなど)を见るなどして、自分の兴味がありそうなところを绞っていくことが有用だと坪内さんはおっしゃいます。なんと今年度は坪内さんも讲义されたそうです。
「北大の学生さんに関してはもう入学してしまって、 学内の情報っていうのは、いっぱい入手できる状況なんですよね。どの研究室もホームページに載っていて、何でも先生に聞けるわけじゃないですか。ほとんどの先生のメールアドレスが書いてあって、 こういうことに興味があるけど見学したいとか、そういうコンタクトを積極的に取らないと、受け身でいると、『あれ、違ったな』『やっぱ研究やめよう』という風になっちゃうと思うので、皆さんのように一年生のうちから积极的に动くっていうのは非常に重要かなと思います。
あとは学问に関しては、これもどの先生も言うと思うんですけど、やっぱりいろんなことを勉强した方がいいです。
研究し始めて、『あ、ここの部分全然勉强してなかったや』って、そこで勉强するっていうのもありなんですけど、すごい远回りになってしまう。あと、头もどんどんどんどん硬くなってくるんで、覚えも悪くなるから、今のうちにいろんなことを勉强して、深くまでできなくても、このことに関してはこの教科书のこのページに书いてあるな、ぐらいまでパッと出てくるまではやっておいた方がいいと思いますけどね。结局それが全部复合化されて研究が成り立つっていう感じなので。」

高校生に向けた热いメッセージを话す坪内さん
生まれ変わっても研究者になりたいですか?
「大学の基础研究って実装されるのにやっぱ何年もかかるじゃないですか。その时僕は死んでいるかもしれないから、それなら会社に入って、来年、再来年から売っていきたいっていうものを集中的に研究するっていうのも面白いかなと思う。」
来世でなりたい具体的な职业はわからないものの、研究职も选択肢の1つではあるといいます。
坪内さんは现在アカデミックなことを中心に取り组みながら、开発や教育にも携わっていらっしゃいます。もし生まれ変わって研究者になるなら、大学の基础研究は実装されるまで长い时间がかかるため、公司の研究职に就き、自分の作ったものがそのまま売れるのを见てみたいそうです。

にこやかにインタビューに答える坪内さん
今回、私たちは惭滨搁础厂础尝の研究を通して、坪内さんから、大学での研究がどのようなものであるのか、先生の研究への取り组み方、研究に関わる学生のあり方についてお话を伺いました。
インタビューの节々から、问题を解决し世の中に役立つ研究をすることを大切にする坪内さんの思いが伝わってきました。
多岐にわたるように见えた研究内容も、坪内さんの研究の出発点である「炭素资源を有効活用したい」という、出身地を想う気持ちから繋がって広がっていったものでした。惭滨搁础厂础尝も、そうした社会贡献への思いもあって开発されました。
研究を通じてどのように社会贡献をしていくのか、坪内さんは私たちに教えてくれました。
また、研究における好奇心の大切さについても学びました。
今、この记事を読んでくださっている方のなかには、まだ大学でどんなことをしていこうか悩んでいる高校生もいるかもしれません。
まずは好奇心を忘れずに広く学问に取り组んでいくことが、きっとその答えを见つける近道になるでしょう。