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#252 テレビ出演多数! 北海道を代表する地震研究者の素颜に迫る(2)

地震?火山について研究されている、高桥浩晃さん(北海道大学大学院 理学研究院 附属地震火山研究観测センター 教授)。前编では、先生ご自身の「素颜」についてお话いただきました。后编では、「研究者」としての先生に迫ります。

【赤谷咲良?総合理系1年/ 小島健剛?総合文系1年/佐藤桃佳?経済学部1年/
背戸田壮悟?法学部1年/西川阳斗?理学部1年/福田萌瑛?医学部1年】

まずは先生の研究内容について深掘りします。

普段はどのような研究をされていますか?

主に地震発生メカニズムの研究をやっております。
外で観测をすることが基本になります。

北大では北海道内に50箇所ぐらい地震の観测点を设置、観测していて、得られたデータを北大に集めるとともに、リアルタイムで东京の気象庁などにも送っています。そのデータを、気象庁は防灾情报の発信のために使っています。

大学としては、気象庁のデータも含めた形で、研究目的でデータを使っています。この建物(北海道大学理学研究院4号馆)の1阶に全国、特に北海道中の地震の観测データが集まってきて、そのデータを使って様々な研究をしています。
もちろん、地震が起きた地域に足を运んで観测することもあります。

北海道大学理学研究院4号馆の1阶。天井に配线がめぐらされています
地震が起きるところを予测して観测することはありますか?

いや、大前提として、地震の予知はできません。これは皆さんにぜひ覚えておいてほしいです。いつどこで地震が起こるか、とかいうお话は、驰辞耻罢耻产别とかにたくさんありますが、あれは全部デタラメです。
そういったインチキ情报も世间に出回っていますが、地震の予知はできませんので、皆さんも気をつけてください。例えば大きな地震が起こると、「何月何日に次の地震が来る」とか、「自卫队情报がある」とか、いわゆるデマが出ますが、それは决して拡散しないように。

地震予知はできないんですね。心に刻みました。

そうです。
あらゆる自然现象というのは予知できないものです。地震も基本的に、物理现象の一つなので、确率的な评価しかできません。确定的に「何月何日に地震がおこる」という予知は、やはりできないというのが実际のところです。
今は础滨が流行っていますが、础滨は基本的に确率统计论なんですね。础滨で商売したいと思っている人もぜひ、统计学を学んでください。

では実际地震が起きた时、北大はどういった対応をしますか。

北大が何かマストでやらなければいけない、ということはありません。それは、大学は教育机関だからです。もちろん调査はやります。ただ、それは国の机関の一部として実施するのではなく、大学が独自に学术的な见地で研究、调査を行います。地震が起きた地域に行って、観测したり、様々な调査机材を设置したりします。

十胜岳火口での地殻変动を観测している様子
写真は以下から引用 北海道大学大学院理学研究院 「研究者情報 高橋浩晃」,  https://www2.sci.hokudai.ac.jp/faculty/researcher/hiroaki-takahashi, 最終閲覧日2026年7月16日
高桥さんは1993年以降、ほとんどの地震灾害の现地に足を运んできたそうです。どのような考えを持っているのでしょうか。
先生は、ほとんどの地震灾害の现场へ足を运んだということでしたが、何ヶ所くらい行ったんですか?

1993年、北海道南西冲地震があって、その时僕は大学四年生でした。それ以降、いわゆる人的被害が出る地震が起こったところに、地震计を持って行き、调査を続けてきました。これまで何十ヶ所か行きました。

现场に足を运ぶということの意味は、なんだと思いますか。

それこそ30年前の1993年とかは、今とは违って、全国的に见て地震の観测点があまりなかったんです。そのため、现地に行って、集中的に観测点を设置することがどうしても必要でした。今は、観测点がかなり充実してきたので、そろそろ现地に行って调査しなくてもいい时代にはなってきています。

え!行かなくていいんですか!?

もちろん现地に行って観测することも非常に大事です。一方、1つ考えなければいけないのは、私たち研究者が被灾地に足を踏み入れることは、被灾地にとって、负担になる可能性が高いことです。他に优先すべき事项がもちろんあるわけです。やはり人命が一番大事ですよね。

例えば、被災地で、アンケート調査をする研究もありますが、複数の研究者が行くと、同じようなアンケートをいくつも実施していることがあります。現地の人はそのたびに対応することになります。 その点を考えると、地震研究について言えば、観測点が増え、現地に行かなくてもデータを取得できるようになったことは、決して悪いことではないと思います。

歴戦の雰囲気漂う地震计
30年前と比べて充実した観测点。现地に行く必要性は、薄れてきているのかもしれません。
加えて、地震の観测技术にはどのような进歩があったのか、教えていただきました。
地震の観测技术は、ここ数十年と今ではどのような违いがありますか?

実はこの数十年间で、地震を観测する原理自体は大して変わっていません。しかし、観测に使われる技术はとても発达しました。

まず、携帯电话の通信网のエリアと帯域が広がったことで、通信インフラが発达しました。全国に1000个くらいある観测点の情报は、狈罢罢の通信回线を用いてリアルタイムに集められています。そのため、通信技术の発达は、地震の観测にとって大きなメリットになりました。

さらに通信料がかなり下がりました。携帯電話がなかった時代は、家に電話を引くために、電話権利料というものがあり、8万6千円くらいかかりました。それが今や皆さんも、 SIM カードを買えば無制限で動画を見られますよね。同じように地震のデータを通信するための経費も、かなり安くなりました。

通信技术と地震観测には深い関わりがあることがわかりました。他にも技术の発达が与えた影响はありましたか?

はい。もう一つは、膨大なデータを処理するシステムやサーバー、コンピューターの性能の向上です。 CPUのメモリや速度は、以前とは全く比べ物にならないような時代になりました。? 昔は性能の良い機械がないと、ちょっとした計算も難しかったんですが、今は手元の PC で十分なシミュレーションが、簡単にできるようになりました。

通信と颁笔鲍、その辺り技术革新が、地震学の分野でも大きなインパクトをもたらしたことは间违いないのかなと思います。

 

地震のデータが狈罢罢の通信回线を使って集约されているということは、私たちの知らない、とても兴味 深いお话でした。身近なインフラとの関わりもあったのですね。さてここまで地震のお话をしてくれた高桥さんですが、现在は火山の研究もされているようです。ここからは高桥さんの最新の研究について伺います。
なぜ今火山に関する研究をしているのですか??

大きい地震は世界中どこで起こっても、いわゆる地震の规模、マグニチュードがほぼ即时的に推定されます。そして震源が海底で规模がある程度大きい场合には、津波の警报が世界的に出されるシステムがすでに运用されています。

一方で、火山噴火の場合には、大きい噴火が起こっても、この噴火の規模を即時的に推定するシステム、あるいは世界的な機関が実はありません。 それで一つ問題になったのは、2022年にトンガという南太平洋の国で起こった非常に大規模な海底噴火です(フンガ?トンガ噴火/2022年1月15日)。 その噴火の7時間後くらいから日本に津波が来たんですが、当時、気象庁は津波が日本に到達した後になってから津波警報を出す形となりました。つまり、事前に警報を出せなかったんですよね。

地震に比べて火山喷火の即时的な推定システムが成り立っていないから、研究をしているということですね。

そういうことになります。「日本からかなり离れたところの喷火の规模が即时的に推定できなかったこと」が事前に津波警报を出せなかった一つの大きな原因だろうと思って、研究费を申请しました。そうしたら、运よく採択されて、研究に取り组んでいます。例えば、火山が喷火すると「ボン」と大きな音がします。その际に生じる大きな音波を観测することで、喷火の音を闻くことができます。今はこうした世界中の地震や火山喷火のデータを使って、即时的に大规模な喷火の规模を测定して、津波の警报をより早く出すことを目指して研究をしています。

取材后の集合写真
编集后记

后编では、これまでの地震研究や现在取り组んでいる火山研究の内容や目的について深堀しました。研究论文だけでは伝わらない研究のねらいや高桥さん自身がそれにかける思いを知ることができました。特に印象に残ったのは、地震?火山喷火の観测で现地に赴く必要がなくなってきているというお话。科学技术や観测网の発展によって研究の形も変わってきているのですね。

取材全体を通して、高桥さんが地震や火山の研究についてとても热心に、生き生きとお话しされていたのが印象的でした。その姿から、本当に研究を爱しているのだなと强く伝わってきました。また、テレビ出演についてもたくさんのお话を闻くことができ、とても贵重な机会となりました。

今回の取材记事が、読者の学生の皆さんの进路选択の参考になれば幸いです。快く取材に応じ、不惯れなインタビューにもかかわらず明るく受け答えしてくださった高桥さん、本当にありがとうございました!!

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2026.10.16

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