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#60 人の人生に深く関わる作业疗法─临床と研究の往还から见えてきたもの/髙岛理沙さん(大学院保健科学研究院 讲师)[FIKA No.16]

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颁辞厂罢贰笔とダイバーシティ?インクルージョン推进本部の连携企画、ロールモデルインタビュー贵滨碍础。

贵滨碍础とは、スウェーデン语で甘いものと一绪にコーヒーを饮むこと。

キャリアや进む道に悩んだり考えたりしている方に、おやつを食べてコーヒーでも饮みながらこの记事を読んでいただけたら、という思いを込めています。

シリーズ16回目となる今回は保健科学研究院の髙岛理沙さん。
髙島さんは、作业疗法士として臨床現場に携わった後、研究の道に進みました。患者一人ひとりの人生に寄り添いながら「作業」を通じて生活を支える作业疗法の魅力を、临床と研究を行き来しながら探究しています。博士課程では質的研究が十分に理解されず、大きな挫折を経験しましたが、「質的研究の意義を社会に伝えたい」という強い思いを原動力として、現在は教育や研究を通じて、次世代に作业疗法の可能性と質的研究の価値を広めています。

【森沙耶?いいね!Hokudai特派員 + ダイバーシティ?インクルージョン推進本部】

(保健科学研究院の髙岛理沙さん)

漠然と考えていた医疗系の道、进路を変えた运命の出会い

子どもの顷は、漠然と医师を志していたという髙岛さん。両亲をはじめ、周囲からの期待もあり「医师になる」という选択肢が自然にあったといいます。そのような中、高校3年生の夏休み、病院の职场见学に参加したことが、その后の道を方向づける大きなきっかけとなりました。

病院の职场见学は、病院内で働く様々な职种の仕事を见学するスタイルでした。见学する中で、髙岛さんはどの职种の方も患者さんと関わる时间がとても短いことに违和感を覚えたといいます。「外来での诊疗は流れるように次から次へと患者さんを诊ていて、一人ひとりの颜や名前すら覚える余裕がないように见えました。自分はもっと人と深く関わりたい。じっくり向き合いたいと思いました」と髙岛さんは振り返ります。

その日の最後に少し時間が余ったため、予定になかった作业疗法室を訪問することになります。そこで、髙島さんは職場見学で感じた違和感について担当の作业疗法士に聞きました。
「そのとき感じていた疑问について私が纳得するまで话してくれました。话をしてもらっただけで作业疗法士という仕事を理解したわけではなかったけれど、この人のように患者さんに真摯に向き合う仕事をしたいと思いました」と心を動かされ、髙島さんはその日のうちに作业疗法士になることに決めます。さらに、ちょうど北大医学部保健学科が3年制短大から4年制大学へ移行する年で「一期生として入学できる」という特別感も作业疗法士の道への後押しとなりました。
「あの日、時間が余らなかったら作业疗法士という仕事をよく知ることもないまま違う道を進んでいたかもしれません。そう思うと運命のような大事な出会いでした」と当時の事を振り返ります。

临床で学んだ医疗従事者の役割と「深く関わる」ことの意味

進路を医師から作业疗法士に変更することを周囲の人たちに伝えたところ、高校の先生や両親からは「本当に良いのか」と何度も確認されたといいます。しかし「もう作业疗法士になると決めたからにはそこは曲げたくない」と頑張る髙島さんを次第に周囲も応援してくれるようになります。

そうして、志望していた北大医学部保健学科の第1期生として入学した髙島さん。大学で専門的な学びを始めてからも「自分に合っている」という確信は揺らぎませんでした。病期や領域にもよりますが、一人の患者さんにじっくりと長期間かけて関わる作业疗法のスタイルは、まさに理想としていた姿でした。特におよそ4ヶ月間の臨床実習では、多くのことを学んだといいます。

印象的なエピソードの一つが、一时的に认知机能が低下倾向にあった高齢者との関わりです。レーズンが大好きだったその方が一袋を食べきってしまったとき、看护师が「食べすぎだ」と厳しく叱责しました。髙岛さんは「病気で食事制限があるわけでもないのに、どうして制限するのか」と强い疑问を抱き、看护师と衝突しました。
「今思えば、実习生がそんな疑问をぶつけるなんて、と耻ずかしいのですが、どの职种の方も患者さんのためを思っている。ただ役割や视点が违うだけなんだと大切なことを学びました」その看护师は安全やリスク管理を重视していたこと、そしてリハビリ职は挑戦と可能性を重んじるという立场の违いがあったのだと気づいたといいます。

リハビリの先に见えた、生きる力

もう一つ忘れられない出会いが、脳卒中で麻痺を负った50代男性との関わりです。その方は復职に向けて、どうしたらワイシャツが着られるようになるか、ネクタイを片手で缔められるようになるかというようなリハビリテーションを行っていました。「そのような练习をしていたある时、ふと、気持ちが切れてしまったのでしょうね。実习生だった私の前で患者さんが泣いたんです」と、将来がどうなるかわからない不安で押しつぶされている患者さんを目の当たりにした髙岛さん。それを机に、より本気で时间をかけて深く向き合うことになっていったといいます。
时间をかけて会话を重ねていくと、奥様との共通の趣味が顿滨驰であることがわかり、髙岛さんは再びノコギリでものづくりができるように、と周りの先辈や先生に相谈し、本棚を作ることを提案します。そして、その方は片手片足でもノコギリが使えるように工夫しながら小さな本棚を作りました。
10年後、介護施設で再会したとき「あのときノコギリを握らせてもらえたことで、その後の人生が変わりました」と感謝の言葉を受け取った髙島さん。「あなたが持っていてください」と今も研究室に残るその小さな本棚は、髙島さんにとって作业疗法士としての原点を思い出させる大切な存在です。

このような実習を経て、学部卒業と同時に作业疗法士となり、大学院へ進学するとともに作业疗法士として介護老人保健施設でパートタイムでの勤務も始めます。
この選択には修士課程のときに初めて参加した学会で「臨床もわかってないのに研究をしてどうするんだ」と研究者から言われたことが影響しているといいます。今では学部から修士課程へストレートで進学することも普通になりましたが、当時は分野全体にこのような雰囲気もあり、作业疗法士としての勤務経験を積みながら研究することを選択したといいます。

(作业疗法士としての原点を思い出させる本棚)

质的研究との出会いと挫折を乗り越えて

大学院で研究テーマに选んだのは「歩く」という行為でした。多くの患者さんが口にする「歩きたい」という愿い。その意味を问い直す中で、「麻痺を経験するとはどういうことか」を本人の视点から理解しようと质的研究に取り组みました。
その中で现象学に出会い、哲学を背景に人の経験をそのまま理解しようとする方法に魅了され、研究の世界にのめり込んでいきました。
「10代の顷の勉强は义务的で苦しく感じることも多かったのですが、研究は心から面白いと思えました。时间を忘れて探究できる体験でした」と研究に魅了されていった日々を振り返ります。

博士课程では大きな壁に直面しました。当时は质的研究への理解が十分に広まっておらず、教授会で博士号の取得が否决されたのです。その后、半年の延期を経て论文を国际誌に通し、博士号を取得できましたがその経験は大きな挫折でした。
「それまで受験などで大きな挫折を経験してこなかった私にとって、とてもショックな出来事でした。しかし同時に「質的研究の社会的地位を高めたい」という強い動機につながりました。」作业疗法士という比較的知られていない職業と同じように、質的研究もまた理解されにくい領域です。だからこそ、その意義を示し続けたいと考えていると髙島さんはいいます。現在は大学院で質的研究法を教え、次世代へと知見をつなげようとしています。

こうして「見えにくいものに光を当てる」という姿勢は、臨床での関わりにもつながっていきました。作业疗法室を利用される方の中には、言葉にできない思いや孤独を抱え込んでいる人が少なくありません。その声なき声はどうしたら発せられ、社会につながってくのか。この問いが、後に研究テーマのひとつとなる「高齢男性の居場所づくり」へと広がっていきました。

(夜の方が仕事に集中して取り组めるので帰宅は遅め。「朝に家事を済ませるこのスタイルが合っています」と髙岛さん)
肩を並べて生き生きと過ごせる場所 ―メンズシェッドの挑戦

博士号取得后、髙岛さんは介护老人保健施设に勤务し、利用者と関わる中で、生きる意欲を失っていた一人の高齢男性と出会いました。髙岛さんは自身の得意な囲碁を通して少しずつ関係を筑いていきましたが、男性は女性に比べて孤立しがちなことに引っ掛かりを覚えていたといいます。この临床経験が、现在取り组む研究プロジェクト「メンズシェッド(高齢男性の居场所づくり)」の基盘となりました。

メンズシェッドは、英語で「男性たちの小屋、居場所」の意味で、主に高齢男性が自分の好きなことに没頭できる場所、さまざまな取り組みができる空間を指します。オーストラリア発祥とされ、世界各国で広く行われている取り組みで、作业疗法との相性が非常に良いとされています。特徴は、単なる会話ではなく「ショルダーtoショルダー(肩を並べて活動する)」というスタイルにあります。髙島さんは、「フェイスtoフェイスでの交流では多くの高齢男性が抵抗を感じますが、肩を並べて作業に集中する形なら自然に会話やつながりが生まれます」と説明します。実際にオーストラリアでは、作业疗法を学ぶ学生が実習でメンズシェッドに参加することもあります。
活动に没头することで心理的安全性が确保され、无理なく関係性が深まる仕组みで、髙岛さんは仲间らと札幌で実际に「ポッケコタン」という団体を立ち上げ、现在では顿滨驰や园芸などをはじめとした11グループが活动しています。

临床経験を础に、大学での教育と研究へ

博士号取得後の臨床経験を通じて「現場での一人ひとりとの関わりから得られる気づきが研究の問いにつながり、研究で得た知見が臨床に還元される」という临床と研究を行き来することの重要性を実感していったという髙島さん。
そして、北大に着任し教员としての活动を始めますが、教员としての仕事に最初は戸惑いもあったといいます。
「戸惑ったことが二つありました。一つ目は教育の勉强をしていないのに、すぐに授业をしなければならなかったことです。最初は贵顿研修などを受けたりして授业の仕方を习得するのに必死でした。二つ目は介护老人保健施设では一日中人と话していたのに、大学では谁かと会话することが极端に少なくなったことです」と振り返ります。今はフィールドに出る研究も多くなり、人と関わる机会を増やすことで折り合いをつけていったといいます。

「作业疗法の魅力は、人の人生に深く関われることです。ときに心理的に大変な場面もありますが、その分やりがいも大きい。学生さんにも臨床、研究に関わらず、自分が感じた疑問を大切にして探求を続けてほしいです」と語る髙島さん。自身の原点である「高校生のときに出会った作业疗法士」のように、真摯に人と向き合う姿勢を貫いています。
偶然の出会いから始まった作业疗法士としての道。その延長線上で研究者としてのキャリアも築きながら、髙島さんは「人と深く関わりたい」という思いを忘れることなく歩み続けています。临床と研究の往復の中で、これからも新しい「居場所」や「つながり」を生み出していきます。

(髙岛さんの研究のおともは日中はホットコーヒー、15时を过ぎたらカフェインの入っていないルイボスティー。爱用のマグカップは就职が决まったときに恩师からプレゼントされたもの)

贵滨碍础キーワード 【大学教员の任期の有无】


(任期の有无について、教授?准教授と比较して助教では任期ありが半数以上を占めている。髙岛さんのライフチャートで触れている任期ありの助教职からの昇任人事では、研究业绩をはじめ、教育、学内での贡献度など大学や部局ごとに异なる基準が设けられている)

〈転载:文部科学省(2018年)科学技术?学术审议会人材委员会?中央教育审议会大学分科会大学院部会合同部会(第6回) 配付资料「研究者のライフステージについて」〉

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2025.11.06

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