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#74 受け継がれるクラークの精神 ~平成远友夜学校(1)

毎週火曜日の午後6時30分を過ぎると、北大18条門付近にたたずむ遠友学舎にオレンジ色の灯りがともります。ここでは市民のための公開講義が開かれています。その名も「平成远友夜学校」。今年2014年で開校10年目となるこの学校の魅力を、探ってみましょう。

【上海一辉?颁辞厂罢贰笔本科生/工学院修士2年】

(暗闇の中、辉くようにたたずむ远友学舎)

平成远友夜学校とは

建物に一歩足を踏み入れると、早めに集まった生徒さんや学生ボランティアさんが授业の準备をしていました。幅広い世代の市民と学生が协力して、场をつくっているのです。

平成远友夜学校には、明治時代に新渡戸稲造が始めた、正規の学校には通えない市民のための学校「遠友夜学校」と同じ精神が流れています。「社会的に弱い立場の人のために」というクラークの精神があり、ボランティアを通じてこのクラークの精神を伝えたいという考えから、平成远友夜学校と名付けられました。現在は全ての人に開かれた学びの場となっています。

讲义の时间が近づくと、歓谈していた参加者は机や椅子が奇丽に并べられた「教室」へと集まりはじめます。本日の先生が教坛に立ち生徒から视线が注がれると、さあ授业のはじまりです。

今夜の讲义は「きのこ」

夜学校では北大の教员のみならず、学生も先生として讲义を行います。教鞭をとる先生は毎週替わります。この日は「先生」として、农学部4年の大石哲さんがきのこをテーマにお话しました。タイトルは「きのこの生态とその利用」。身近な食材としてもなじみ深いきのこですが、他に害虫防除や创薬、有机廃弃物の分解処理にも利用されているそうです。「カエンダケ」という真っ赤な毒きのこがお気に入りという大石さんは、キノコマニアならではの一风変わった好みを持っていました。

夜学校の讲义では鋭い质问が次々と飞んできます。「キノコはどれだけの期间保存して、食べることができるのですか?」「日本で最初にキノコが食べられたのはいつでしょうか?」普段はあまり考えないことでも、先生として何とか答えなければなりません。

(热心に质问する生徒さん)

 

「先生」としての讲义は、学生にとってはこの上ない経験であり、市民との贵重な交流の场でもあるようです。その话に耳を倾ける夜学校の生徒のみなさんの雰囲気はとても温かく、学生の成长を见守るような眼差しを向けていました。

讲义后の大石さんは次のように语っていました。

「楽しかったです。生徒のみなさんの热意をひしひしと感じました。质问の多さには惊きました。」

90分近くにも及ぶ讲义のために、プレゼンテーションの準备を入念行い临んだのでしょう。讲义中は紧张の色が浮かんでいた大石さんの颜には、充実感を伴った安堵の表情が见られました。

讲义后の楽しみ「茶话会」

平成远友夜学校は講義だけでは終わりません。その後は茶話会があり、生徒や先生、学生ボランティアが混ざって思い思いの話をします。

(年齢に関係なく、楽しそうに歓谈していました。)

生徒のみなさんにお话を伺いました。

「学生の『先生』は孙のような存在です。温かく、包み込むような思いやりに満ちた気持ちで、みなさん聴いていますよ。」と语るのは、开校时から讲义に参加している村井容子さん(81)。

中井玉仙さん(81)は、平成远友夜学校の元となった、オリジナルの遠友夜学校とも縁があります。時は戦後。子どもの頃は貧しく、公立の学校には通えませんでした。そのため、遠友夜学校に入ろうとしたそうです。しかし、すでに1944年に閉校してしまったため、入学できませんでした。半世紀以上の時を経て、ようやく平成「遠友夜学校」に通うことか?実現したのです。

(初回の讲义から、一回も欠かさずに出席している中井玉仙さん)

教头として活跃する学生ボランティア

平成远友夜学校では北大生のボランティアが「教頭」として、学校の運営を任されています。毎週異なる先生に講義を行ってもらうため、様々な北大教員や学生に講義の依頼を出します。

2年程前より教头としての教务に携わっているのが、太田晶さん(理学部4年)です。夜学校との出会いは、友人より依頼されて太田さん自身が行った讲义がきっかけでした。

(「Boys be ambitious」の精神を胸に秘めていることを感じさせる、凛々しい立ち姿が印象的な太田さん)

教头としての仕事で最も思い出に残っているのは、自分が初めて依頼した先生の讲义のときであり、进行が上手くいくかどうかとてもドキドキしたと语っています。

また、同じく教头として运営に携わっている小向爱さん(农学部4年)も、苦労があったといいます。参加した当初は、何をすれば良いのか迷うことが多かったそうです。しかし、そのときに村井さんから「あなたにしかできないことをしなさい」と言われ、まずは讲师を呼ぶことに集中し、他の仕事は常连の生徒さんに任せることで何とか迷いを振り切ることができました。

(新たな企画に向けて谈笑する小向爱さん(左)、农学部4年の江川美奈子さん(中)と受讲生の石川満寿夫さん(右))

市民と学生との交流の场としてだけではなく、学生の成长を温かく见守り、促すような贵重な场が、现在の北大にも息づいていました。

(讲义后は全员で轮になり寮歌「都ぞ弥生」を歌います。)

次回は平成远友夜学校の開校に尽力された、藤田正一さん(北大獣医学部名誉教授)にお話を伺います。脈々と受け継がれてきたクラークの精神と、夜学校開校への想いをお伝えいたします。

—–

平成远友夜学校は毎週火曜日に開かれています。興味のある方はご参加ください。

平成远友夜学校

日時: 毎週火曜日18:30~ 1時間から2時間程度

    (讲师により时间は変动します)

場所: 北海道大学 遠友学舎

    札幌市営地下鉄 北18条駅徒歩10分(駅より環状通りを西に向かって直進)

参加费:无料?当日参加可

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Update

2014.09.29

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