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#24 南极半岛で今、何が起こっている? ~地球温暖化の现状を南极半岛に见る~

氷河は、南極?北極など、北海道よりもさらに寒い地域に存在しています。そのダイナミックな姿は、映像などで见るだけでも人々を魅了して止みません。

実は地球温暖化のため、この氷河が、現在世界各地で急速に後退していることが観測されています。その中でも、とりわけ南极半岛では急激に温暖化が進んでおり、その結果、氷河末端の氷が海へ落ちるスピードが加速してきています。私はこの、地球温暖化の现状を知るための鍵とも言える南極半島の氷河の動きを研究するため、現在念入りに準備を進めているところなのです。
【鉤谷豪志 环境科学院修士1年】

南极半岛ってどんなところ?
「南极」と闻くと、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?おそらく、映画「南极物语」のように寒さの厳しい场所を想像されると思います。确かに寒いことには変わりはないのですが、実际には一口に「寒い」といっても気温には幅があり、内陆侧だと年平均気温は-54.5℃、比较的沿岸侧だと-10.9℃、南极大陆より北の岛では1.8℃と非常に大きな违いがあります。では、私が调べようとしている南极半岛はどのようなところでしょうか?
南极半岛は、南极大陆の中でも「北侧」にあります。南极大陆は南半球にあるので、北半球とは异なり南に行くほど寒くなり、北に行くほど暖かくなることにご注意下さい。つまり南极大陆の「北侧」に存在する南极半岛は、南极の他の地域と比べると比较的温暖なのです(年平均-4.8℃)。また、植物プランクトンを多く含む南氷洋が隣り合っているので、大陆侧と比べると生物がたくさん栖息しています。
実はこの南极半岛、1951年~2006年の间に平均気温が约+3℃上昇しており、地球全体(约+0.7℃)よりも温暖化が速いペースで进んでいる场所なのです。このことは、実は氷河を调べることによって知ることができます。氷河全体の大きさ(质量)は地球の気候変动に敏感なので、氷河がどのくらい后退しているかによって温暖化がどのくらい进んでいるのかを把握することができる、というわけです。

(南極大陸 (Google Earth)) 

(南極半島の位置(Google Earth))
氷河のでき方 ~他の场所とは违う南极の氷河~
氷河とは、雪や尘が积もって长い年月を経て固められた氷の块です。氷河は南极だけでなく高山地帯や北极域など、地球上の様々な场所に分布していますが、実は场所によって作られ方が异なるのです。多くの氷河(北极域、南极大陆沿岸部など)は雪などの降水によって作られていますが、南极大陆の内陆部では少し违います。
実は、南极大陆全体の降雪量は年间で166尘尘、内陆に行くと50尘尘と、意外と少ないのです(ちなみに札幌の年间降水量は约1100尘尘)。これではほとんど砂漠の年间降水量と変わりません。一方、南极などの极めて寒い地域では、-30℃ぐらいになると「ダイヤモンドダスト」が见られます。ダイヤモンドダストとは、大気中の水蒸気が昇华(=気体が液体を経ずにいきなり固体になること)してできた、ごく小さな氷の结晶のことです。厳冬期の北海道でも観察することができます。南极大陆の内陆部では、これらの结晶が何千年も何万年も降り积もって3000尘级の高さの巨大な氷河が形成されるのです。

(氷河に関する図 氷山は氷河からできています)
どうやって氷河を调べるの?
氷河を研究するには、日本にいながら调べる方法と现地に行って调査する方法の2つがあります。日本にいたままでも、卫星データを用いて现地の氷河がどうなっているかを観测することができます。また现地から持ち帰ったデータを分析することもできます。一方现地へおもむいての调査では、氷河内部や氷河の动きについて调べるために热水を用いた掘削観测を行います。また、现地の気温や降水量を调べるなどの気象観测を行ったり、氷河の位置を确认するために骋笔厂を使った観测を行ったりします。

(热水掘削の様子 氷河の穴は青い!)
そもそも、氷河を研究しようと思ったきっかけは?
私はもともとウィンタースポーツが好きで、大阪に住んでいた小学生から高校生にかけての间、わざわざ北海道や信越まで毎年スキーに行っていました。そこで见た雪景色に憧れ北大の门を叩きました。直接、氷河を研究しようと思ったきっかけは、大学3年の时に访れたアラスカです。デナリ国立公园を车で縦断した时に壮大な山岳氷河が见えて、直感で「こりゃすげー!氷河の上に立ちて~!」と思いました。帰国后、急いで氷河调査のできる研究室を探しました。そして、気が付いたら今の研究室にいたというわけです。

(アラスカ山脉を背后に)
现地调査に备えて目下训练中!
実际に氷河に行って调査をする际には、普段都市で暮らしている私たちには想像もつかないような様々な危険が伴います。
例えば、高山病、低体温症、クレバスからの落下。そして、なによりも氷河のある场所には殆ど人が住んでいません。人が住んでいないということは、何があっても助けを呼べないということです。たとえ通信で救助を呼んだとしても间に合わないほど僻地にあるので、自らの力で危机に対処するしかありません。
私たちの研究室では、危険に対処するための特别な训练を行っています。例えば、4月末に行った手稲での実习では、南极観测経験のある先生方に地形図の読み方やロープを使った人命救助法をレクチャーしてもらいました。

(地形図を頼りに目的地へ向かいます)

(ロープ一本のみで木に登っています!)
しかし、この実习だけではまだまだ足りません!生きるためにはさらに训练が必要です!
南极半岛への道 ~氷河の研究、そして精神と体力の锻錬~
氷河に関する研究をしている現在の研究室に入ったのは、今年の4月です。実は、研究室に配属されるまでは、自分がどんなテーマで、どの地域をフィールドにして研究をすることになるのかわかりませんでした(グリーンランド、パタゴニアのどちらかだと思っていました)。4月初めの初顔合わせで初めて南极半岛に関する研究テーマがあると知り、思わず飛びついて「南極やります!」と答えました。現在はまだ言質調査の準備段階ですが、自分で希望したことなので、気を引き締めて準備を進めたいと思っています。また、氷河の研究は過酷なフィールドに行くことになるので、単に頭を使うだけでなく、過酷な環境下で耐えられる体力が必要です。氷河の研究に取り組むことを通じて、精神面?体力面の両方を鍛えていきたいと思います!

(「雪氷萌え」罢シャツ。调査の时に着て行こうかな?)
※ ※ ※ ※ ※ 
この记事は、鉤谷豪志さん(环境科学院修士1年)が、大学院共通授业科目「大学院生のためのセルフプロモーションⅠ」の履修を通して制作した作品です。

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2014.09.26

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私が80歳でエベレスト山頂を目指した背景には “Boys, be ambitious!” というクラーク先生の言葉がありました。
2014.09.26

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