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#182 先住民考古学からアイヌ文化に歩み寄る(2)~城好きの少年が先住民考古学のリーダーとなるまで~

前回の记事では加藤博文さん(アイヌ?先住民研究センター 教授)の研究についてお話いただきました。

今回の记事では、幼少期に兴味があったもの、大学でロシア语専攻に决めたときの里话、その决断を今どう思っているのか、研究を支えるモチベーションなど、加藤さんの素颜に迫っていきます。

さらに、记事の最后では、北海道大学で今年度から始まった、世界で初めての、国际的な先住民研究についてのお话を伺いました。加藤さんはそこで、どんな未来を目指していくのでしょうか?

【千叶太翔?総合理系1年/沼大辉?総合理系1年/森下瑛斗?水产学部1年】

(北原次郎太さん(アイヌ?先住民研究センター 准教授)によるアイヌ文化を描いた絵画の前に立つ加藤さん。)
幼少期の加藤さんはどのような子供だったのでしょうか?

えっとね、僕はちょっと変わった子でして、実は僕お城が好きだったんです。お城って言っても、天守阁とか建物を写真に撮ったり絵に描いたりっていうのじゃなくて、縄张り、つまり石垣とかお城の平面図が好きだったんです。幼稚园ぐらいの顷からお城の縄张り図を纸にボールペンで书いたりとか石垣の积み方をお城ごとに色々调べてこの石垣いいなあとか。だから僕はお城の研究をするんじゃないかと小学校中学校くらいまでは思ってましたね。割と歴史の好きな子供ではありました。

现在加藤さんは考古学を専门としていますが、大学生时代はロシア语を専攻していたと伺いました。それはなぜだったのでしょうか?

これはちょっと面白いんですけど、高校のときに思ったんですね、漠然と何をしようかなと。たまたま父亲の知り合いで编集者をしてる人がいて、その编集者が何人かの考古学者を绍介してくれたんです。そのときに会った考古学者の人に、考古学をやりたいなら外国语を何か一つ学んだ方がいいと、学ぶのであればロシア语がいいと言われたんですね。そこでロシア语学科に进学しました。だから実は高校叁年生のときに头の中にロシア语を学ぶという発想はなかったんです。后付けなんです。

(加藤さんの研究室にあったロシア语で书かれた书籍。)
ロシア语を学ぶことは先生の研究にとって役に立ちましたか?

そうですね、言叶をある言语から别の言语に翻訳することの难しさに気づくことができました。例えば、辞书を引いたり、机械で翻訳したりっていう形では、単纯に言叶が置き换えられますけど、それでは本当の意味は伝わりません。言叶というのは生きていて、生活があって、使う场所があって、话している人たちがいるんです。そして、生きた言叶が使われている空间やその背景を理解することで初めて全体が见えてくるんですね。そういった意味で言うと、ロシア语にしてもアイヌ语にしても何かの言语を学ぶことは、実は文化を理解し、解釈するときにとても役に立ちます。

学ぶことによって话せたり、読めるようになるというより、その言语の里侧にある文化などを知れるということですね。

はい。ロシアの诗人の诗を、ただ日本语に翻訳しても実は理解できないんです。それを理解するためにはやっぱりロシアの文化やロシア人のメンタリティや考え方みたいなものを知って、ロシア语の言叶のピッチでロシアの诗を読んで、初めてその世界が理解できるわけですよ。外国语を学んだことって実は私にとってはぐるっと回って、アイヌの今の文化や歴史を学ぶときにも反映されています。

(加藤さんの研究室にはたくさんの书籍が并んでいました。)
加藤さんの研究を支えるモチベーションについて教えてください。

まだ答えに到达しないっていうことだと思います。何か一つ明らかにしようとして研究しますよね。最初に自分が知りたいと思ったこと何か少しでもわかったと、そうすると次の疑问が见えてくるんですよ。山登りに例えると、今目の前に见えてる山、この山を登ろうと思って登るんです。でもその山の山顶に立つとさらに先にもっと高い山が见えてくる。またその山に登りたいと思って登るんだけど、またそこには次の山がある。このように研究というのは実はある种エンドレスなんですね。一つのことがわかると、次のまた知りたいことがそこに见えてくるという魅力があります。

逆な言い方をすると多分僕がその研究に関するモチベーションをなくしてしまうときっていうのは、おそらく自分の中にそういった疑问、知りたいと思うものがなくなったときだと思うんです。知りたいと思うものがある间は、研究というのはずっと続いていくと思うんですね。

加藤さんはアイヌ研究をされていますが、そこにおいてもやりたいこと、知りたいことがまだあるということですか?

アイヌ研究のことでいうと、実はアイヌ出身の研究者がまだ少ないんですよ。アイヌ民族と一绪に北海道の歴史文化遗产を研究することはまだ现実的には难しい。そういう部分をやはり変えていく必要があって、アイヌ民族の歴史や文化をアイヌの人たち自身がアイヌの人たちと一绪に研究できるようにしていかなきゃいけない。何よりアイヌ民族出身の研究者を育てなきゃいけないんです。

僕は大学で教员をしていますから、アイヌ民族の立场に立って北海道の歴史を作っていくこと、それからアイヌ民族出身の研究者を育てること、これがやっぱり大きなゴールなんですよ。そういった意味でいうと実はまだ、道半ばどころか入り口に立ったぐらいの状况なので、やることがたくさんあって、モチベーション自体は続いています。

最后に加藤さんの今后の展望についてお闻かせください。

北大に国际连携研究教育局「骋滨-颁辞搁贰」といって世界各地から有名な先生方を北大に呼んできて、国际共同研究を展开するというプロジェクトがあります。そのなかの一つに先住民?文化的多様性研究グローバルステーション「骋厂滨」というプログラムを4月から立ち上げました。世界の7か国から研究者が北大に集まってきて、共同研究をするんです。海外からの研究者が北海道を访问して、北大のキャンパスを舞台に、先住民研究の未来、文化的多様性をさまざまな角度から研究して、多様性をもった社会モデルを提案していこうというプロジェクトです。

(骋厂滨の部屋の前に掲げられている看板。)

北海道から、北海道大学から、次の先住民研究のステージ、地平を切り开く研究を立ち上げたいなと思っています。実は世界各地の先住民研究を一つの场所で、世界各地から研究者や先住民族が集まって共同研究をする场って世界的にもないんです。骋厂滨は、それを北海道の北大に立ち上げようということでスタートしたプロジェクトなんですよ。北大発信で北大にしかできない研究を、日本というよりはむしろグローバルに、国际社会をターゲットにして展开したいと思っています。

この记事は、千叶太翔さん(総合理系1年)、沼大辉さん(総合理系1年)、森下瑛斗さん(水产学部1年)が、全学教育科目「北海道大学の”今”を知る」の履修を通して制作した成果物です。

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Update

2021.09.22

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