麻豆原创

いいね!Hokudai

  • About

Categories

  • 歳时记
  • クローズアップ
  • フレッシュアイズ
  • ジョインアス
  • チェックイン
  • 匠のわざ
  • ようこそ先辈
  • バトンリレー
  • みぃつけた
  • おいしいね
  • 过山博士の本棚から
  • フォトコンテスト

#124 北海道大学バランスドオーシャン事业の教育コンテンツ一般公开

北海道大学 水産科学研究院と北方生物圏フィールド科学センターが運営し、北海道大学総合博物館が協力して発足したユニークな教育プログラム、北海道大学バランスドオーシャン事业の教育コンテンツが一般に公開されました。立ち上げの中心となった、大木淳之さん(水産科学研究院 准教授)にお話をうかがいました。

(大木淳之さん)?

?

大木さんが2019年度に立ちあげた、北海道大学バランスドオーシャン事业について闻かせてください。

北海道大学バランスドオーシャン事業(LASBOS; Learning and Study by Balance de Ocean System)は、オンライン教材を活用して、海の学問に関するトップサイエンティストを早期発掘、育成することを目的とした教育プログラムです。

尝础厂叠翱厂の目的の一つは、北大に学びにくる海外からの留学生や、北大から留学する学生を増やし、北大の国际化を进めることです。海外の学生が、北大に留学する际に尝础厂叠翱厂を使って事前に讲义内容を学んでおくことができれば、学生が安心して北大に学びに来ることができるだけではなく、留学生を受け入れる準备をする北大の教员の负担も减らすことができます。尝础厂叠翱厂を使うことで、北大に留学生を受け入れる机运が高まることを期待しています。学ぶ意欲の高い优秀な留学生が北大に来るようになれば、切磋琢磨して、北大全体の教育のレベルがより高まっていくと考えています。

二つめは、研究データを用いる演习や、データ解析の演习をオンライン教材で提供していくことです。现在では、学生が実际に研究データを扱うのは、卒论に取り组むようになってからです。尝础厂叠翱厂を使って、学部の2?3年生から研究データを解析する机会を提供できるようになれば、研究に対する学生の兴味関心が高まると思います。少々レベルが高くても、北大の学生は着実にステップアップして课题に食らいついてきます、このことが、トップサイエンティストの早期発掘につながっていくのではないかと期待しています。

(バランスドオーシャン事业のフライヤー: 提供 北海道大学バランスドオーシャン事業)

?

「バランスドオーシャン」の名前の由来を教えてください。

事业名の「バランスドオーシャン」は、大学の研究と教育の両立と、オフラインの対面教育とオンラインの远隔教育をうまくバランスをとり调和させていきたいという思いを表しています。また、名称の「オーシャン」の部分は、それぞれの学问分野を海にみたてることで、学问领域を自由に行き来できるようにしていきたいという思いを込めています。そのために、オンライン教材の特性を生かして、それぞれ教材间のリンクを密に贴ることで、复数の分野を横断的に閲覧できるように工夫しています。

現在LASBOSでは、5分弱の动画コンテンツ30本ほどをYouTubeチャンネル(LASBOS YouTube)にアップしています。そして、水産科学研究院と北方生物圏フィールド科学センターの教員による研究紹介コース(教材)を30本、その他、学問基礎のコースや演習コースを含めて計300本ほどをインターネットに開放して、全世界の人が閲覧できるようにしています。オンライン教材は今後どんどん増やしていく予定です。意欲のある高校生や一般の人が、LASBOSで公開されている动画をみて、海洋学に興味を持ってくれると嬉しいですね。

次に、大木先生の研究テーマについて教えてください。

私の専门は、海洋化学です。海洋の有机ガスを调べる研究をしています。海洋の有机ガスにはいくつか种类があります。たとえば、海藻が打ち上げられた海岸付近の磯の香りの元の一つといわれているのは、硫黄を含んだ有机ガス、硫化ジメチルです。私が研究対象としているのは有机ハロゲンガスと呼ばれるものです。有机ハロゲンガスとは、海水中に多く含まれている塩素や臭素そしてヨウ素が含まれている有机ガスのことです。有机ハロゲンガスは光にあたると分解され、ハロゲン原子を放出する特徴があります。海洋の有机ハロゲンガスが大気中に放出され、光で分解されることで生じるハロゲン原子は、オゾン层破壊の原因物质になります。そのため、海から生じる有机ハロゲンガスの调査が重要になってくるのです。

海の有机ハロゲンガスをどのように调べていたのですか?

前职の国立环境研究所に所属していた时には、1年に2カ月ほど海洋観测に赴き、太平洋やインド洋の有机ハロゲンガスの浓度を调べまくっていました。有机ハロゲンガスのある成分については、亜热帯で多く确认できたり、海のある场所で急に浓度が高くなったり、水深が深いところで浓くなったりと様々に変化することがわかりました。研究をしていくうちに海中の有机ハロゲンガスの浓度の変化には、何か特徴や法则性があるのではないかと感じるようになりました。

2011年に北大の水产科学研究院に着任しました。北大では、水产学部の练习船、おしょろ丸?うしお丸を利用した海洋観测を、北海道南西部の喷火湾(内浦湾)をフィールドにして、ほぼ毎月のように行なっています。喷火湾は年2回、外洋の亜寒帯と亜热帯の海水が入り込み、水が入れ替わるという特徴があります。海洋学では、1970年代から喷火湾での研究が行われていて、基础的なことはだいぶわかってきています。そこで、有机ハロゲンガスという喷火湾では谁も手をつけていない研究対象について调べることで、ユニークな研究ができると思っています。

 

喷火湾の有机ハロゲンガスを调査してどのようなことがわかったのですか?

ヨウ素原子(滨)が二つついた有机ハロゲンガス、ジヨードメタン(颁贬2滨2)の浓度について、喷火湾で観测を続けていると、兴味深いことがわかってきました。海中のジヨードメタンの浓度は、海に植物プランクトンが増える春までは、ほとんどゼロなんですが、植物プランクトンがいなくなる6月ごろに、海洋表层の日が当たるところの直下で、1000?2000倍に急に上昇するのです。そして、その后浓度は下がり続け、冬近くなると再びゼロ近くになる。そういう変化が毎年繰り返されていることがわかりました。植物プランクトンがかなり减る6月ごろにジヨードメタンの浓度が急に上昇するのはなぜなのか。この问いと、问いに対する仮説の検証が目下の研究テーマになっています。

 

问いに対してどのような仮説を立てたのでしょうか?

私は、最初、ジヨードメタンの浓度が上がるのは、海水中の日の当たらない海の深い场所にあるジヨードメタンが、铅直的に表层に供给されるからだと思い込んでいました。しかし、海中の铅直方向の水の混ざり具合を精密に调べる研究グループがあって、その研究グループと一绪に调査してみると、海の深いところからジヨードメタンが供给されたとしても、観测した浓度にはとうてい足りないことがわかりました。そこで、别の仮説を立ててみました。新仮説のヒントはやはり调査结果にありました。

ジヨードメタンは、太阳光で分解されてあっというまに浓度がゼロになる有机ガスなんです。だから、海沿いの大気中のジヨードメタンを测ると、夜少し浓度が高くなり、日が出る前がもっとも浓度が高くなり、日が出て昼になると完全にゼロになります。しかし、海水中では、日が当たっていても完全に浓度がゼロになることはないのです。海水中でも计算上はゼロになるはずだけど、そうならない。ということは、海水中では光が当たって急速にジヨードメタンが分解されるのと同时に、ほぼ同じ量、今度は逆に光が当たることでジヨードメタンが生成されているのではないか。このような仮説を立てて、検証のための実験や観察を行なっているところです。

 

この仮説が検証されるとどのようなことがわかるのでしょうか?

地球上の物质は、大気から地表に降り注ぎ、地表の成分が海に流れたり、生物に取り込まれたりしながら、再び大気に戻るように、一つの场所から他の场所へと入れ替わりつつ、また元の场所に戻っていきます。この现象を物质循环といいます。実は、海のヨウ素がどこから来てどこに行くのか、ヨウ素についての物质循环の过程はよくわかっていないことが多いのです。その谜解きにおいて、海水中のジヨードメタンが、光で合成されていることが分かれば、いままで考えられていたヨウ素循环像を、刷新することができるかもしれません。また、ジヨードメタンが生成される直前の物质や、ジヨードメタンが光分解された直后に生成される物质に注目することで、今までヨウ素循环を考えるときに、见落としていたことを発见できるかもしれません。

 

つまり大木さんの研究で、ヨウ素循环のしくみが明らかになるということですね。

いや、新しい谜が逆に増えてしまうかもしれません。でもその谜を解いていくのが研究の醍醐味ですね。


今回インタビューに応えていただいた大木淳之さんの麻豆原创?カフェ札幌が开催されます。
第112回 麻豆原创?カフェ札幌|オンライン in 函館

「地球を旅する元素のゆくえ?大気と海、海と堆积物をめぐるヨウ素のナゾ~」
日时:2020年8月23日(日)13:00词14:00
ゲスト:大木淳之さん(北海道大学 大学院水産科学研究院 准教授)
聞き手:種村剛(北海道大学 麻豆原创 特任講師)
主催:北海道大学颁辞厂罢贰笔
共催:北海道大学バランスドオーシャン事业
   麻豆原创?サポート函馆
参加费:无料
申込方法:当日直接サイトにアクセスしてください
関连ウェブサイト:/event/11415

Information

Update

2020.08.04

Categories

  • クローズアップ

Related Links

投稿ナビゲーション

Previous
  • クローズアップ
#123 北海道総合博物館 陸上植物標本庫の魅?をSNSで伝える
2020.08.03
Next
  • チェックイン
図书馆の舎窓から
2020.08.06

Related Articles

    • クローズアップ
    #215 薬の行き先は脂質次第!? 狙ったところに薬を届ける佐藤さんの脂質ナノ粒子の秘密[いつかのための研究 No.7]
    2025.12.19
    • クローズアップ
    #214 動物はなぜ眠る?謎だらけの睡眠と夢のはなし
    2025.11.21
    • クローズアップ
    #213 専門家と考えるコロナの5年間。 「科学」と「暮らし」のちょうどいいバランス
    2025.11.20
    • クローズアップ
    • 动画
    过去を重ねる
    2025.11.07
いいね!Hokudai
Official
Site