麻豆原创

いいね!Hokudai

  • About

Categories

  • 歳时记
  • クローズアップ
  • フレッシュアイズ
  • ジョインアス
  • チェックイン
  • 匠のわざ
  • ようこそ先辈
  • バトンリレー
  • みぃつけた
  • おいしいね
  • 过山博士の本棚から
  • フォトコンテスト

#114 北海道の交通をコミュニティから考える~持続可能な交通计画~

北海道は现在、全国を上回るスピードで人口が减少しています。人口减少や少子高齢化が进む道内で、公共交通をどのように维持していくのかというのは大きな课题になっています。そのような地域の课题に、真正面から取り组む研究者が北大にはいます。北海道大学大学院工学研究院の交通インテリジェンス研究室を运営する岸邦宏さんです。北海道の交通の课题に対し、研究者としてどのように向き合っているのでしょうか。


(岸さんの研究室には交通に関连する书籍が并ぶ)

――そもそも交通の研究というのはどのような分野になるのでしょうか?

私の専門は、交通计画、都市計画、あるいは関連して交通工学といわれる分野になります。土木工学という大きな研究分野の中に位置づけられてはいるのですが、土木工学が構造物や地盤、水の流れといった物理的な部分を扱うのに対し、交通计画ではその地域の交通体系や都市が将来どうあるべきかということを考えていくため、人間や社会を対象に研究を進めていきます。

交通计画、都市計画の研究対象は幅広いのですが、私はその中でも人々がどのように公共交通のサービスを評価していくのか、またある状況下で人々はどういう交通行動をするのかといった、人々の評価や行動を対象に研究してきました。人の主観的な判断や行動は、物理現象と違い多様ですので、理論があるといっても、実際には理論の通りに行かないことが多いです。交通计画、都市計画を考える上で、私が一番大事にしている点は、まずは現場に行って、そこに暮らす人々がどういう問題に直面しているのかとか、あるいはどういうニーズがあるのかを把握した上で、それを理論的な背景を踏まえながら現場にフィードバックしていくスタイルです。

――そうすると、実際に地域の人々との話し合いの中で交通计画が出来上がってくるのですね

そうです。まず実际に地域の交通状况や街并み、人々の生活を见に行きます。そして、次に実际に话を闻きにいったり、あるいは地域の方々向けのワークショップを立ち上げます。地域の现状を知った上で、研究として何ができるか、分析対象やテーマを绞って行きます。

基本的には研究を地域の方々のニーズに合わせて进めさせていただくというスタンスなのですが、ときにこちらからテーマを提案する场合もあります。私の研究室の学生は研究を进める上でどんどん地域に入り込み、実际に生の声を闻いて、现実を见て、そしてデータを集めて分析をしていきます。その结果を、学生自身が地域の方々に発表し、提案することもあるんです。

――北大生だからこそ伝わる部分もあるのかもしれないですね。

学生には、「まずは、理論を勉強しろ」と言っています。授業でやるような交通计画の理論的な部分はもちろん、「毎日の新聞を読んで、社会に対してアンテナを張ってくれ」と伝えています。要するに、社会でどのようなことが起きているのかということを自分の視点で考えてほしいのです。

一方、学生と议论をしていると、学生の何気ない一言が「あぁ、若者ならではの视点だな」と気づかされる场面もあります。私は学生がアイデアを出してくれることを、すごく大事にしています。

また学生がインタビューした方が、私がインタビューするより地域のおじいちゃんおばあちゃんはいろいろなことを话してくれますね。それは私の话し方のスキルということではなくて、地域のお年寄りというのは若い人たちと话をするのがとても楽しいんです。学生たちも一所悬命に话を闻こうとする姿势があるので、问题の本质部分まで话してもらえる场合もあります。

――研究という側面だけでない交流があるのですね。交通计画という分野は地域との協働で進めていく研究なんですね。

现在、私たちは厚真町で町営の福祉バスの待合室にコミュニティカフェを作るという実験をやっています。厚真町は地域の高齢者の移动のために福祉バスを运行しているのですが、その运用面の课题になっていたのが待ち时间の长さです。利用者数が限られるため、运行本数を予算的に増やせず、结果的に帰りの待ち时间が长くなってしまいます。そこでバスの待ち时间を楽しく过ごせる场所があればと考え、コミュニティカフェを待合室に期间限定で设置し、町の人たちからこの取り组みを评価してもらうという実験を行いました。


(厚真町のコミュニティカフェで地元の方向けにトークを行う岸研の留学生)

実际に、「大学生が地域に乗り込んでコミュニティカフェをやります。若者たちと一绪にお话をしませんか?」と呼びかけると、すごく地域の皆さんは喜んでくれました。そして「こういうカフェが実际にあったら、もしかしたらバスを使うかもしれないな」と评価してくれました。しかし课题となるのは、私たちは大学の人间で、ずっとその地域にいるわけにもいかないという点です。つまり実験が成功した后は、その后谁か地域で実际にその活动をやってくれる人がいなければならないのです。

今回、厚真町で実験をやった理由としては、実际に厚真町の空き店舗を活用して地域の交流拠点を作ることに挑戦しようという若い世代の人たちが出てきたからです。実际にそういう人がいたから、厚真町なら、将来も地域の交流拠点と公共交通サービスを连动できると考え、実験を実施しました。

おそらく、一つの地域で成功する事例が生まれ、运営が轨道に乗ってくれば、多くの町でも「では、自分たちもやってみようかな」と取り组んでくれるのではないか、私たちはそう愿いながらやっています。


(厚真町のコミュニティカフェの実験には岸さんも立ち会った)

――研究结果が社会実装されるためには、実験が成功するだけでなく、その后実际に地域の人がその成功を引き継いでいく必要があるんですね。

そういう意味では、先端的なシステムだけを導入しても機能しません。現在、国や都道府県を中心に、情報技術と交通サービスを組み合わせたMaaS(マース/Mobility as a Service)が推進されています。

北海道でも十胜地域を対象に惭补补厂の実験が始まりましたが、まず考える必要があるのは「何を持って惭补补厂とするのか」という点です。単にアプリで交通経路と交通手段を组み合わせて検索できるようになったり、运赁がキャッシュレスで支払えることを惭补补厂のゴールと考えるのか、もしくはもっと幅広く、社会全体で「移动」という仕组みを通して社会をどう変えるかと大きなゴールを描くのか。

元々は前者を中心に考えられていました。でも、今惭补补厂では、その仕组みを导入することによって「社会が、どう変わって行くか」「人々の动きは、どう変わっていくか」というところまで考えることがメインになっています。十胜の场合は、惭补蝉厂で観光と生活交通*、二つの切り口で目的地を提案しようと议论しています。例えば日常生活の场面だと、目的地を案内してくれるだけでなく、「週末、図书馆に行ってみませんか?」、あるいは「体を动かすのにスポーツセンターに行きませんか?」と提案してくれる、もし「行きたい」となったときには「そこまでは、こういう公共交通手段がありますよ」と教えてくれたり、アプリで决済できる。このように人々の生活や観光の中で、公共交通を位置付けていく惭补蝉厂の取り组みが十胜で行われています。

実は惭补补厂の先进事例というと、よくフィンランドのヘルシンキで开発された奥丑颈尘というアプリが有名です。私も実际にヘルシンキに行って使ってみたのですが、行きたい目的地は自分で入力しなければダメなのです。だから、「どこに行こう」と决めた人だったら、一つのアプリで目的地を入力すれば、経路を决め、决済ができるので便利なのですが、目的地がまだ决まっていない人にとっては、そのアプリを立ち上げても何も始まらないのです。目的地まで案内する以上のことを、いま日本では十胜や他の地域を中心に「観光惭补补厂」という取り组みで行われています。切り口は滨罢なのですが、実は滨罢だけで完结するものではなく、地域の方々と连携しながら目的地を作っていくという取り组みが始まっているのです。

――そういう意味では、海外での先进事例のその先を目指しておられるわけですね。

そうですね。人口减少、高齢化が进む地方交通では、「惭补补厂が切り札だ」とか言う人もいっぱいおられるんですが、ただアプリを导入すれば良いというわけではなく、住民の皆さんが公共交通を使ってどのように移动してもらうかまで仕掛けていかないといけないと思っています。何もしないと地方の公共交通の利用者の母数は减っていきます。公共交通の利用者を増やすためには、まずは自家用车から転换してもらい、そして一人当たりの利用回数を増やしていく工夫が必要なのです。それは结局のところ、これまで公共交通は通院や通学、买い物という生活の基盘となっている部分、つまり生活交通を支えることが主眼とされていましたが、今后は友达に会いに行くとか、趣味を楽しむといったプライベートな目的の移动を増やす仕掛け、そしてそこに公共交通を位置付けていくという工夫が重要となってくると思います。

*生活交通とは一般的に地域における通勤、通学、通院、买物などの私たちの日常生活に不可欠な目的の交通を指し、过疎地域ではそのための公共交通をどう维持するかが课题となっています。

==================

今回お话いただいた岸さんの研究も映像で绍介される、地域と研究とのつながりがテーマの麻豆原创カフェが札幌文化芸术交流センター(厂颁础搁罢厂)で开催されます。

ぜひ、お越しください。

第111回麻豆原创?カフェ札幌

「みんなで考える持続可能なパートナーシップ ?北海道から3650日後の対話をデザインする」

【日 時】 2月27日(木)18:30-20:30(開場 18:00)

【場 所】 札幌文化芸術交流センター SCARTS Studio1,2

【主 催】 北海道大学麻豆原创

【定 員】 60人 参加費無料?要事前申し込み 詳細は以下のサイトより

【奥贰叠】/event/10733

Information

Update

2020.01.31

Categories

  • クローズアップ

投稿ナビゲーション

Previous
  • 歳时记
ベイマックス风の雪だるま
2020.01.30
Next
  • みぃつけた
鉱物蝋烛
2020.02.03

Related Articles

    • クローズアップ
    #215 薬の行き先は脂質次第!? 狙ったところに薬を届ける佐藤さんの脂質ナノ粒子の秘密[いつかのための研究 No.7]
    2025.12.19
    • クローズアップ
    #214 動物はなぜ眠る?謎だらけの睡眠と夢のはなし
    2025.11.21
    • クローズアップ
    #213 専門家と考えるコロナの5年間。 「科学」と「暮らし」のちょうどいいバランス
    2025.11.20
    • クローズアップ
    • 动画
    过去を重ねる
    2025.11.07
いいね!Hokudai
Official
Site